BEGINを迎えて
   1.LET THERE BE MUSIC
ORLEANS
 今回はBEGINの出身地、石垣島の話を聞きながらBEGINミュージックのルーツに迫ろうということで、オープニング・ナンバーはこの曲にしました。この曲は世の中に苦しみが満ちてきたとき、神様が「音楽よあれ!」と、音楽を生んだという内容の曲。75年のアルバム「歌こそすべて」のタイトル・トラックです。
   2.ボトル二本とチョコレート
            BEGIN
 BEGINの出身校、石垣市立第二中学校の、全国大会金賞に輝くマーチング・クラブの演奏をバックに、先生や父兄もコーラスに参加したという、超・アット・ホームな演奏。せち辛い世の中だからこそ、こんな感じのBEGINミュージックが必要なんです。
   3.平助オジー
             BEGIN
 本当に沖縄地方は、オジーやオバーがいい味出してますよね。NHKドラマ「ちゅらさん」でも、僕はオバーのファンになりました。この曲は2月にリリースされたシングル「ボトル二本とチョコレート」に収録されている曲で、アルバムの方には入っていません。あしからず。ちなみに、この曲、NHKの“あたらしい沖縄のうた”にもなっています。僕らの世代では、新しい“ハイサイ・オジサン”とも言えそうな感じですね。
   4.ISLAND FEVER
         THE BEACH BOYS
 石垣島だけではなくて、琉球地方には固有種がたくさんあります。しかし、御多分に漏れず、それらの地域にも、開発の魔の手は押し寄せていて、公共工事による環境破壊が問題視されています。比嘉栄昇さんが言う通り、自然には戻る力もありますが、そのためには、我々人間側の行動も少し考えないといけない時期なんじゃないかと思ってしまいます。開発か保護かというのは難しい問題ではありますが永遠のテーマでもありそうです。この曲は御存知、ビーチ・ボーイズの92年のアルバム「サマー・イン・パラダイス」に収録されている島の自然賛歌であります。
   5.OKINAWAN SHOUT
         (ウチナーグチ・ヴァージョン)
                    BEGIN
 油井さんってホントに顔が広い。まさか、BEGINを見知っているとは思いませんでした。それにしてもデビュー当時のBEGINを覚えているなんて、BEGINも強烈な個性を発揮していた証拠でもあります。この曲は94年に発表された6作目のアルバム「Chhaban Night」に収録されていた曲です。
   6.灯り(アルバム・バージョン)
               BEGIN 
 最新アルバム「MUSIC FROM B.Y.G」のハイライト・ナンバーです。この曲にBEGINの自然観が表れているような気がします。ここではあえて記しませんが、是非、歌詞の一言一句を噛みしめながら聴いて欲しい曲です。
   7.今宵B.Y.Gで
                   BEGIN     
 今回のラスト・ナンバーは最新アルバム「MUSIC FROM B.Y.G」から、アルバムのテーマ曲とも言えるナンバーです。BEGINの持ち味でもある楽しいジャグっぽい雰囲気が出ていて、思わず酒が進んでしまう、そんな曲です。