版画家・名嘉睦稔さんを迎えて
TINGARA・サウンドの秘密に迫る
   1.海風(うみかじ)
 TINGARA
 今週は名嘉睦稔さんがゲストということでTINGARAの最新アルバム『太陽の花』からのナンバーを大放出。まず1曲目は東京電力のコマーシャルでもおなじみの曲。作詞・作曲はヴォーカルのつぐみが務めています。この曲に対応する名嘉睦稔さんの絵がまたよくて、内陸から海に出る草木のトンネル、フダツと呼ばれる緑門が描かれています。
   2.太陽の花
TINGARA
 アルバムのタイトル・トラックでエンディング・ソング。こちらは睦稔さんが詩を担当して、つぐみが曲をつけています。版画の方はヒマワリではないけれど、太陽と植物と鳥が描かれたとても暖かい雰囲気のするもの。
   3.恋頼てぃ(くいたゆてぃ)
TINGARA
 恋い焦がれている人に会いたくて、怖いところを通って会いに行く。睦稔さんのロマンティストぶりを表す曲で、一途な女心が歌われています。
   4.ANCIENT RHYMES
  JOHN DENVER
 今週が最終回になる恐竜博リポート。最後は人間のあり方を考えるという深い内容で締めてみましたが、曲の方も古代のロマンを思いきり感じ取っていいただこうと、こんな曲を用意してみました。今は亡きジョン・デンヴァーのアルバム『一輪の花』の収録曲です。
   5.星月夜
            TINGARA
 そうなんです。実は夕陽評論家・油井昌由樹さんも名嘉睦稔さんの大ファンなんですね。油井さんの言葉を聞いているうちに、どうしてもこの曲が聴きたくなりました。これは前作『さきよだ』の収録曲で、地球交響曲第4番にも使われました。
   6.あがろーざ
TINGARA
 つぐみのおばあちゃんが初めてレコーディングしたという奄美のトラディショナル。時代を越えてこの曲が孫のつぐみに受け継がれたということですね。でも、睦稔さんのいう通り、ティンガーラ節にすっかりアレンジされているようです。曲を聴くかぎり古い民謡的な印象はありません。
   7.天河原ナークニー
TINGARA
 睦稔さんが一番嬉しかったというこの曲が、沖縄トラッドと現代的ティンガーラ・サウンドの絶妙なコラボレーションということになるんでしょうか。もちろん『太陽の花』の収録曲です。