2002年7月14日
地球元気村 IN 吉田町 featuring 風間深志&根津甚八今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンのゲストは風間深志さん、根津甚八さんです。
今週は風間深志さんが主宰する地球元気村の模様をリポート。我々THE FLINTSTONEは、今までにも何度か元気村に参加していて、今回が4回目。長瀞にほど近い埼玉県吉田町で開催された元気村には、実は今回で2回目の参加ということになります。開村に先だって、メイン会場では山の幸、海の幸の2種類のナベが振る舞われた「大元気鍋大会」が行なわれていました。
根津「皆さんは知らないかもしれないけど、バングラデシュ、昔でいうと東パキスタン。インドと戦争して独立したんだけど、その直後に行ったの。あんなホタルは見たことないね。異常な明るさ。蛍雪時代という言葉があったけど、ホタルや雪の灯で勉強するというね。そのくらい明るいということなんだけど、そのぐらい感じた」 風間「ほんと? 凄いの見てんだなぁ。そこまではないわ、オレは。日本の国内でいえば、昔はたくさん見たけど、今では島根県の山中や、毎年見てるのは新潟。これも結構凄い」 根津「オレはガキの頃からホタル狩りやってるからね。今はすごく汚いけど、桂川にいて、行ったもん、うちわ持って」 風間「昔オレなんか、ホタルを買ってくれるおじさんがいて、売ったんですよ。一匹1円とかいって、30匹売って、アイスクリーム食って帰って来る。とったよそれぐらい」 こんなふうにトーク・ショーは進行していき、いつしか自然の話に・・・。 風間「来週僕らともう一人宇崎さんも含めて、ニュージーランドに行くんですよ。すごくいい国です。何たってね、日本の国土の8割の広さに横浜市にプラス・アルファぐらい、380万人ぐらいしか住んでないの。自然がすごく濃い。いつも思うけど、モンゴル行ってもネパール行ってもさぁ、厳しい自然の中に住んでると助け合いの精神が生まれるんだね。やっぱりお互い人同士、優しく生きますね」 根津「やっぱり、地ベタの上にコンクリートがあったり、アスファルトが敷き詰めてあったりってのは、おかしいんだよね。そのこと自体が人間に不自然なものを植え付けるというか・・・」 風間「そうだね。今は仕事選ぶ時代じゃなくて、もう、国選んだほうがいいかなと。もう、合わねぇよ、住みにくいところに住んでたら。そんなことを考えさせるぐらいニュージーランドっていいとこだよ。で、聞いた話によるとね、江戸時代ぐらいまでのニッポンってそのぐらいいい国だったらしいね、自然が濃くて。それでそこに住んでる人たちが平和を愛して、いい国だったらしいね。一番御先祖さんが大事にしてきてくれて伝えてくれたのは自然だもんね。川とか、田んぼ、山。これを大事にしていくっていうのが絶対に大切なことですよ。元気村というのは、こういう映画のプロの人にも自然というものを映画を通じて語って欲しい。そういう意味で非常に広い人たちを講師として迎えてやってるんです。そういう中で、映画・映像のプロとして根津さんにこれからホントに力出して欲しいんだよね。彼はね、昔から日本に映画スターっているじゃないですか。その中の最後の一人だと思ってるよ、オレは」 根津「いや、そんなことはない。スターというのは、高倉健さんみたいな人をいうんだよ」 風間「健さんね。健さん、その次は誰ですか?」 根津「いや、いないね」 風間「ね。もう根津甚八しかいないじゃないですか」 (会場大拍手) 根津「頑張ります。もう、人生もUターンしちゃったんでね。来年55だからね。ということはさ、明らかに折り返し点過ぎてスタートしちゃってるから、これからはまず、万全にカラダをしてね」 風間「彼はきちっとトレーニング積んで、明後日はニュージーランド行くしな」
こうして、和やかにトーク・ショーも進み、いつしか前夜祭ともいえるイベントは終了。参加者は思い思いに、自分たちのキャンプ・サイトで一夜を過ごしました。
●村長、おはようございます。今日いよいよ色々な教室があるわけですけど、村長は? 「今日何をやろうかと思ってるとこなんだけど、8教室あるよね。全部見て回ろうかなと思ってる」 ●あ、村長担当の教室はないんですね。 「今年はないんだ。だからカメラを片手に全部“こんにちは~”って行こうかなと」 ●じゃぁ、フリントストーンも同行取材ということでいいですか? 「いいですよ」 ということで、ちゃっかり村長について回って、全部の教室を体験しちゃおうという我々。早速村長とともに訪れたのは“親子バイク教室”でした。 ●村長、村長がいつも乗ってるものとは随分違ってミニ・バイクですね。 「そうだね。大きさがまず、恐怖感がない大きさにしてるからね。でも、この先生達は教え方がうまいんだ。この子供たちは多分触ったことがない子供たちだよね。2時間後にはビンビンですよ」 風間さんが教え方がとっても上手だと言っていた関根トミ子先生たちの指導の元、バイクを触ったこともないような子供たちが、みるみるウチにバイクに親しんでいき、2時間ほどたったころには、全員が鮮やかにコーナーワークを決めるなど、みんなバリバリに乗れるようになっていったんですが、目をキラキラ輝かせる子供たちをあとに、私たちは次なる教室に向かいました。 バイク教室の方から私たちは山逢の里フィッシング・パークの方に場所を移してきました。ここではゲーム・フィッシング教室が既に始まっています。 「今日はフライをやったりルアーをやったりで、まちまちだね」 ●でも4月から土曜・日曜が学校がお休みになって自然学習とか・・・ 「いい傾向ですね。あれを持て余しちゃって、2日も家にいるから大変だと思ってる人も一杯いるんだよね。でも、間違いだと思うね。オレなんか、3日欲しかったもん、子育てに夢中の時は。2日は家族でアウトドアやって、1日は月曜の予習をするとかね。3日は欲しいなと思ったね。だって土日さんざん遊んでさぁ、夜の渋滞にはまって帰ってきて、それからお風呂に入って学校の支度してって、ちょっとかわいそうだなと思って、3日欲しいと思ったね」 ●前は土曜が半日でっていうのがあったじゃないですか。だから金曜が半日デーぐらいだったらね。 「いいですね。多分そういうふうになりますね、オレが総理大臣になれば。無理だけど」 ●あと、アメリカン・スクールなんかだと6月から夏休みなんですよ。3ヶ月あって、9月から学校。そうなると、大体サマ-・キャンプといって1ヶ月ぐらいは自然の中で子供たちが集まってキャンプしたり・・・。 「しかも土・日は休みでしょ? それだけ休みがあっても家庭では居すぎだなんていわないよね。そんな詰め込みの教育が学力につながっているかといえばそうじゃないと思うから、遊ぶときは思いっきり遊んで、そして、充実した5日間を勉強する。これがいいと思うなぁ」 ●しかも自然体験というのは、親御さんと一緒にやりながら身体で覚えて、学んでいくコツを覚えていくじゃないですか。 「そうなんだよ。身体で覚えたことは一生忘れないからね。身に付いたものっていうのは。じゃぁカヌー会場行ってみますか?」 ●行きましょう! というわけで、カヌー教室が行われている合角ダムのダム湖にやって参りました。講師はモンベルの市橋博明さんが務めていました。ちょうど私たちが行ったときにはカヌーの技を披露してくれているときで“カートホイール”や“エスキモー・ロール”の妙技に、満場からは拍手が沸き起こりました。市橋先生によると、ロールは練習すれば3時間ぐらいでマスターできるということでした。 ●ところで風間さん、カヌーはどうなんですか? 「あんまり・・・下手ですね。オレは初めてカヌーに触ったときに、いきなりニュージーランドのタスマン川を下りたんですよ。その時は野田さんや椎名さんもみんないたけど、あの人たちはみんなチンしたんだよ。オレは全然チンしなかった。これはバイクと一緒だと、一瞬にして思った。だから曲がれないよ。だから木に激突して上がっちゃうわけ。その後斜めに行くみたいな、その連続。だからチンしなかったのは偶然だったんだよ。それから相当なカヌーイストになるだろうと思ったんだけど、その後あんまりやってないんだな」 実は、この後、風間さん自らがカナディアン・カヌーに乗るというデモンストレーションもあったんですが、はっきり言って、風間さん、あまりカヌーが似あってるとは言えなかったかな。まぁ、それはともかく、教室の最後にはインストラクターを務められたモンベルの市橋博明先生から、こんな注意点も披露されました。 「丸い湖だと天気が良ければ外側から中に吹いていくようなそういう風が吹いてくるんです。そうすると乗った途端に湖の真ん中に持っていかれる。真ん中に行ったはいいけれど、岸に戻れないという状況がよくあります。で、初めて乗る方は湖が楽かなと思われて、そういうところにいっちゃうんですけど、そこのところを充分に注意して、湖に行ったときこそ最初は岸っぺりを漕いでいって、全く風がなかったら真ん中の方に行って遊ぶというのがいいと思います」 バイク教室、フィッシング教室、カヌー教室と、風間村長と一緒にまわり、そろそろおなかが空いてきた私たちは、いい頃合いだろうということで、アウトドア・クッキング教室に顔を出すことにしました。ところが着いたころにはもうすっかり終わってるという感じ。 ●村長、遅すぎましたね。 風間「遅かったね。タン・シチュウのタン抜きのイモだけ食ってるんだけど」 新田光治先生「タンを3本、美空ひばりの赤ワインだけで煮込んだ」 風間「リッチモンド!」 ●見るからにコクがありそうですもん。 新田「水はいっさい使わない。タンを煮込むのに、赤ワインだけで1時間。それから野菜を丸のまま入れてもう一回1時間。その分の水分がでる。そのときにドミグラ・ソースだけ入れてるんだけど、最後に塩・コショウ・ケチャップでバランスとってるんだ」 風間「食ってみな、タン抜きのイモだけ」 ●(エイミー、ほお張る)もぐもぐになってますが、コクがあるなんてものじゃない。凄い! しかも最後ですからタンも煮込みきられている感じで、なかなか。 新田「燻製も作ったのよ」 風間「食ってみな。これはニジマスの燻製です。はい、エイミーが食います」 ●うまい! 新田「こっちはシャケの燻製」 風間「シャケも焼かないでこういう方法もあるんだね」 新田「これ、一番安く売ってるやつだから」 ●でも、スモーク・サーモンとは全然違いますね。 新田「あれは冷燻っていって、低い温度でやるんだけど、こういう気温が低いときにやったらハラによくないから、これは熱燻」 というわけで、残り物ながらおいしい料理に舌鼓を打っていたら、他の教室はすべて終了。全教室を回るという村長と我々の野望(?)もむなしく、参加者もみんなベース・キャンプに帰ってきました。その中にはもちろん根津さんもいました。 ●根津さんは釣り教室の方に名前が載ってましたが、現れませんでしたね。 根津「この人(風間さん)言うこといい加減だから、どこでもいいっていう話で、子供がバイク乗りたいっていうから。最初はアイスクリームって言ってたんだけど、急にバイク乗ったほうがいいって風間が言うから、じゃぁ、それ行こうってことで、そっちに行ったの」 ●どうでしたか。お子さんと普段あまり接する機会も少ないんじゃないですか? 根津「いや、そうでもないんです。いない時はいないですけど、いる時はべったり、1週間や10日いるから、意外に子供はお父さんっ子なんです」
●私根津さんにお会いしたら、一度うかがいたかったのが、“10万回のキャスティング”っていうのを地球元気村の村長が・・・。
根津「そうそう。びっくりしましたね。ウソだろうと思ったら本気なんですね」 ●どうなんですかね、そういうのは? 根津「う~ん。ねぇ。前例がないと思いますけどね、ホントに」 風間「ガハハハ。前例がない」 ●風間さんは“いやだったら根津が100万回のキャスティングを出しゃいいんだよ”って言ってましたけど。 根津「100万回なんて、生涯に出来ないと思うね。まぁ、本人がいいって言うんだからいいんじゃないですか?」 ●お読みになりました? 根津「いや、本になったのは読んでないんですけど、新聞のコラムだから、意外にまじめなんだよね。えっ、これは風間の文章じゃないよ、普段考えてることと違うんじゃない、と思ったりもしますけどもね」 というようなやり取りのあと、根津さんも参加して閉村式が執り行なわれ、2日間の地球元気村は無事終了となりました。 風間「いやぁ、終わりましたねぇ。感動的でしたね。これで帰れるかと思って。ハハハ。大成功ですね」 ●またザ・フリントストーンもどこか違う場所で。 風間「そうか。今回は取材に来てくれたんだよね。なんか、仕事って感じがしなくてさ。ちゃんと、コレ、収録してんだ」 ●今度は秋ぐらいにセッションということで。練習しといて下さいね。 風間「そうか、そうか。セッションね。ハーモニカは大丈夫。ギターはちょっと心配だな」 というわけで、埼玉県吉田町で行われた地球元気村。これにて一件落着です。 ★ ★ ★
「地球元気村」では様々な特典がある村民を募集中です。「地球元気村」の開催スケジュールや村民登録などについては、お問い合わせください。
また、今回、会場となった埼玉県吉田町にある「吉田町元気村」という施設には、には、キャンプ・サイトの他にも、豪華なコテージや体育館、フリー・クライミング・ウォールがあるなど、かなり充実している上、都内からもそう遠くないので、個人的には、アウトドア・ビギナーにはオススメの施設です。
■このほかの風間深志さんのインタビューもご覧ください。
■このほかの地球元気村レポートもご覧ください。
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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」
M1. 地球は元気 / 地球元気村の仲間たち
M2. MOTHER NATURE'S SON / BEATLES
M3. FATHER TO SON / PHIL COLLINS
M4. THE WATER IS WIDE / JAMES TAYLOR
M5. ALIVE AGAIN / CHICAGO
M6. 真心おたがい様 / 地球元気村の仲間たち
M7. IN MY LIFE / CSN&Y
エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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