2006年8月6日

作家・平野肇さんと都会の森を散策

今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンのゲストは平野肇さんです。
平野肇さん

 今週のゲストは、先ごろ小学館から『オババの森の木登り探偵』という小説を出された作家、そして音楽家の平野肇さんです。この小説はair BE-PALの携帯サイトに配信され、人気を博した作品をまとめ、大幅に加筆修正したもので、平野さんの少年時代の記憶と、まだ残っている雑木林をヒントにして書き上げたもの。そこで、先日、そんな平野さんと一緒に、目黒区と品川区にまたがる林試の森公園に行って、うっそうと木が茂る公園の中を散策し、小説のこと、都会に残る森のことなどをうかがいました。

公園は生の図鑑

『オババの森の木登り探偵』

 都会の森に生息する色々な生き物も随所に登場し、自然好きにはピッタリの「平野肇」さんの小説『オババの森の木登り探偵』のあらすじをご紹介しましょう。
 物語の舞台は目黒の“オババの森”。主人公はその森の管理人を務める元サラリーマンで、ツリーハウスに暮らしている探偵「中里翔平」。
 「中里」は私有地である「オババの森」に、無断で出入りしている可愛い少女「奈々」と仲よくなり、機転のきく「奈々」のアドバイスもあって、便利屋に近い探偵の仕事を片づけていきます。そして「奈々」の美しい母親「マリエ」も次第に「中里」と打ち解けていくのですが、実は「マリエ」は「中里」に気付かれたくない、ある秘密を隠しているんです。それは「オババ」と呼ばれる「ツネ」の相続にからむ重大なこと…。
 そんなある日、事件が起きます。森の一部に重機が入り、木を守ろうとした「奈々」を助けようと、あやまって「マリエ」が大怪我をおってしまうんです。
 「オババの森」に隠された秘密、相続にからんだ開発話、なんとか残したいと思う人たちの葛藤、近隣住民とのトラブル、事件…果たしてどんな結末が待ち受けているのか…この続きはぜひ、ご自身で読んで下さいね。

林試の森公園

●現在、私たちは東京都にあります林試の森公園に来ているんですが、すごく広い公園ですね。

「広いですよね」

●「都会にもこんなところがあったんだなぁ」って感じですよね。

「車の音も全く聞こえないし、煮詰まったときなどの散歩にいいんですよ。森も味わえるし、野球をやっている子供がいたりして、そういうのが良くて来ていたんです。僕、ずぼらな自然愛好家なので(笑)、あまり研究とか定点観察とかなかなかできない性質で、ぶらぶら歩くだけだったんですよ」

●この番組でもすでにご紹介させていただいているので、もう読んでいらっしゃる方もたくさんいらっしゃると思いますが、先日発売になった平野さんの新刊が『オババの森の木登り探偵』。この小説についてご説明していただけますか?

「40年くらい前の僕の子供の頃の記憶と、今、放置されてどうなるか分からない雑木林があるんですけど、その辺のイメージを合わせて書いた感じです。そういう森が東京で果たして残っていけるのかどうかっていうのを感じた時に、自分がここの管理人で雇われたらどうだろうってところから考え始めたんです。サラリーマンをやめて、管理人になって、ついでだからツリー・ハウスを建てて、そこに住んだら面白いぞっていう自分の妄想みたいなところから始まったんです(笑)」

●ツリー・ハウスを建ててなんて、妄想&夢もあるんでしょうか(笑)。

「そうですね(笑)。多分、本当に建てて暮らしたら不便じゃないかと思うんだけどね(笑)。でも、他にちゃんとした家があってたまに遊びに来るのは面白いし、子供の頃にそういうのが好きで、ツリー・ハウスは怒られちゃってなかなか作れなかったけど、色々な基地とかを作って遊んでいたので、穴を掘ったり、ベニヤ板で自分の家みたいなものを建てたり。それの大人版みたいな感じですね」

●ちなみに今、私たちがいるスポットっていうのは、平野さんにとって思い入れのある場所なんですよね?

カシノキ

「そうですね。ずっと、なんとなく通り過ぎていたんですよ。ジョギングの人もたくさん通るしね。そして、パッとあるときに見たら『カシの見本林』という看板が目に付いて、そこにツクバネガシとか、シラカシ、イチガシとかがあって『あれっ!?』と思ったんですね。結構、色々な山に行っているし、釣りとか、色々な森に行くんですけど、『カシかなぁ』って程度で詳しく知らなかったんです。東京に多いのはシラカシだってことくらいしか知らなくて、ここに来ると、違うカシの木が並んでいるので、葉っぱの違いとかをぼんやり見ていて『これは勉強になるな』って思ったのがキッカケです」

●平野さんにとっての樹木観察の第一歩だったんですね。

「樹木観察というか、生の図鑑ですね(笑)」

●『オババの森の木登り探偵』の舞台ではないけれど、これだけ深い森が都会にあるということは、小説の設定も都内なので、あちこちから色々なヒントを得ているのかなと思ったんですが、実際はどうなんですか?

「この公園は目黒区と品川区にまたがっていますけど、もともとは畑だらけだったんです。畑と雑木林しかなくて、そこに50年くらい前から住宅がチョンチョンと建ち始めて、僕が5歳の頃は東京という面影はなかったんです(笑)。そういう森が印象に残っていて、子供の遊び場になっていたので、それはそれは大変面白かったです」

●それが今となってはこんなに整備された公園に変わっていたんですね。

(ここでカラスの鳴き声が聞こえる)

●カラスが多いですね!

「カラスも行くところがないから、こういうところに寄ってくるんですね」

●このあとはこの公園をあちこち散策しながら、平野さんに案内していただきたいと思います。

「ここだけだと普通の公園ですけど、場所によっては全然変わってくるので、違う場所に行ってみましょうか」

●よろしくお願いします。

イスノキにできる猿笛!?

イスノキ
虫こぶが出来たイスノキ
イスノキ

●場所を移動してきました。今、私たちはイスノキという木の前に来ています。

「別名ヒョンノキといいます。最初、『面白い名前だなぁ』と思ってしばらく見ていたんです。そしたら、虫こぶっていうのが有名だっていうので、よく見ていたら葉っぱがブチブチ膨らんで出ていたんですよ。あれはまた違う虫なんですけど、その虫こぶ、虫えい(ちゅうえい)とも言いますけど、虫が卵を産みつけて、葉っぱを養分として育って出てくるんです。そのときはちょうどミステリーを書いているときだったので、って今も書いてますけど(笑)、『昆虫巡査』というのを書いていて、そのモデルになっている巡査さんが大分にいるんですよ。で、大分の巡査さんに『こんなことがあったんだけど、詳しく知らない?』って聞いたら、それは九州では猿笛といって、イスノキに作られた虫えいがイチジクくらいの大きさになるらしいんですよ。それはアブラムシの仲間の虫えいらしくて、そのイチジクの大きさの虫えいから3つの穴を開けて、成虫になってパーっと出てくるらしいんです。で、その殻だけが残る。それを吹くと音が出るらしいんですよ。それを九州では猿笛って言うんですって。それを本に書くわけだから一生懸命話を聞いて、もちろん取材費として電話代はかかってますけどね(笑)。それで、猿笛で一章書いて、子供たちが遊んでいて森でそういう音が聞こえてくるようなシーンを書きたかったんですね。だから、ただの散歩ではなくて、いい意味でネタまでここで仕入れているんです(笑)。だから『作家が歩けばネタに当たる』みたいな感じですよね(笑)」

●(笑)。イスノキですから、座るイスを作る材料の木なのかなって思って見ると、別名「ヒョンノキ」なんですね。

「それも、『ヒョン』って猿笛を鳴らしたときに出る音から来ているみたいですよ」

●でも、それなら何故九州では「猿笛」なんでしょうね。

「それは、次のネタにします!(笑)」

●(笑)。どんどん謎が深まっていくと、イスノキに関しての知恵がどんどん深まるという。

「そうですよ。今はインターネットで調べられますからね。僕が見た頃はインターネットで盛んに調べられる状態じゃなかったので、巡査に聞いたりとか、図鑑を見たりして、一生懸命イメージを膨らませていたんですけどね」

アスレチック
園内の案内板
園内の案内板

●この公園はいろいろな種類が植わっているっていうのがひとつの特徴ですよね。

「そうですね。あと説明書きが丁寧なので非常に便利です。僕のようなずぼらな自然愛好家としては(笑)、ここで基礎データが分かって、興味を持ったらそこから深くいけばいいので、そういう意味では便利です。あと、一度見ても忘れてしまっている場合は、見に行けば『あ、シロカシか!』っていう風に分かりますからね」

●戻って来れますからね。

「そして、また違う興味で見ることもできるかもしれないしね」

●平野さんはこちらの公園に何年くらい来られているんですか?

「15年か、もうちょっと経つかもしれないですね。この公園が平成元年にオープンということでしたから、その直後くらいから来ていたのかもしれない」

●お子さんを遊ばせながらお子さんの成長とともに、ここにある木々もどんどん年をとってきたんですね。

「ここはアスレチックの遊び道具もたくさんあるので、遊ばせに来ていたんですね」

●この公園の中だけでも、平野さんが見てきた中で変化って感じますか?

「僕、子供の頃に近くの八幡様で遊んでいたときに、5歳の頃遊んでいたとすると、もう50年経っているわけだよね。毎年お祭りとか初詣に行くんだけど、あまり変化が分からないんですよね。50年経っているからケヤキも相当伸びていると思うんだけど、もともと大きな木だからあまり感じないんですよね。だから、変わらないっていうことが懐かしくて来ているのかもしれませんね」

公園は都会に残された自然

ラクウショウの林。見たことのない景色・・・
ラクウショウ

●また場所を移動してまいりましたけど、ここはどういう場所なんですか?

「ここにはラクウショウという木が生えていまして、って偉そうに言っていますけど、これも看板に書いてあったんです(笑)。この辺は明らかに日本の風景と違いますよね」

●違いますね。どう表現すればいいんでしょうか。モミの木っぽく見えるかなぁ。

「葉っぱはそんな形をしていますよね。でも、落葉樹らしいんですよ。スギ科だったかな。湿地に生えるらしいんですよ。アメリカの南の方からメキシコにかけて生えているというのをここで知ってから、外国の映画やなんかで、アメリカの南の方の湿地帯でワーッと生えているのを見て『これかな!?』って思ったことがあって、それからそういう映画を見ると、『ラクウショウじゃないだろうか!?』って思いながら見ているんです(笑)。それを映画会社に問い合わせるわけにいかないしね。それは定かではないまま今に至っております(笑)」

●私、このアバウトさが好きです(笑)。

「ありがとうございます(笑)」

●でも、確かにこの木はミステリアスっていうか、幹が太めで葉っぱが生えている枝はかなり高い位置なんですよね。

「すごく詳しく見ていますね」

●だから、下側にいると、太くて黒い幹がズンズンってあるだけで、こんなのが湿地に生えていたら、その間をかき分けながら誰かから逃げていくシーンに出てきそうな感じですよね。

「何とかの金曜日とかそんな感じのね(笑)」

●そんな感じの木ですよね(笑)。

「あの辺にはプラタナスの大きな木があります。ここを一番最初に試験的に植えたらしいんですよね。街路樹でいっぱいありますよね」

●ありますね。これからますます暑くなる中、私たちが道を歩いていると、街路樹がちょっとだけ日陰を提供してくれていますよね。

「葉っぱも大きいしね」

●そう考えると日本の公園って、特に都会の公園は日本にありながら洋物が多いですよね。

「そうですね。今、言った街路樹も、プラタナス、マロニエなどの外国の木を使っていたりしますからね。マロニエもトチノキだけど外国のトチノキですからね。不思議な国ですよね」

●生粋の日本ってなくなってきちゃっているなぁって感じがしますよね。

「ここは特に林業試験場なので、そういうのが残っているんでしょうけど、本当の武蔵野の森とか東京にあったのは、シラカシ、ケヤキ、クヌギで、そういう木が残っているのが東京の森ですよね。僕の子供の頃に遊んだのはそういう雑木林のはずなんですよ。今も下落合の方にも残っているんですよね。そういうところにはタヌキもいます」

●東京って「自然がない」とか、「野生の生き物がいない」って思われがちですけど、今日、歩いてみて案外、ちょっとした自然もあるし、ちょっとした野生が見られたり、遭遇したり、存在しているんだって感じました。

「そういう野生の方が頑張ってそういう場所を探しているんだと思うんですよ。たまたま奇跡的にすき間みたいに残ったところが屋敷林ですよね。いまだに森もあるお屋敷が残っていたり、世田谷のほうではそういう屋敷林を開放しているところもあるらしいんですよね。残念ながら行ったことはないんですけどね」

●そういうところっていうのは、もしかして昔、平野さんが開放されていないのに忍び込んで遊んでいたっていう場所ですか?(笑)

「そうです(笑)。塀から塀に伝って遊んでいたこともあります(笑)」

●忍者みたいですね(笑)。

林試の森公園

「そうそう(笑)。猫みたいですね。タタタッと歩いて、今日はこっち側にポトッと降りて、そこには何の昆虫がいるとか、例えば金魚を育成している人たちもいたんですよ。本当はそれを獲りたかったんだけど、そこまでやっちゃいけないので見ていました(笑)。鉢で金魚を孵している人もいましたよ。
 この公園に来ている子供たちを見ていると、楽しそうですよね。お母さんたちがヒヤヒヤしているみたいだけど(笑)、泥があれば泥んこになって遊んで、水場があればパンツ1枚になってジャバジャバやって、下手したら男の子なんかパンツも脱いでそこの池で遊んでいますからね。東京に本来ある植物じゃないかもしれないけど、たまたまこの広大な土地が残って、木も残っているから、例えば外来種がこれ以上繁殖したら困ったことになっちゃうんでしょうけど、明治33年から始まっているらしいので、このままうまく、ここはここの森としてあればいいのかなと思いますね。『本来はクスノキとかケヤキとか大きな木がうっそうとあるところが見たい』っていったら贅沢になっちゃうのかもしれませんけどね」

●今、公園を歩いてきて何気に呼吸をしているじゃないですか。空気が違いますよね。やっぱり緑ってすごいですね。

「すごいですよね。今、緑のカーテンって流行っていますけど、マンションのベランダにアサガオを植えたりすると、それだけで何℃か違うって言っていましたよ。もうエアコンを入れなくなったっていう人もいたし」

●ヒートアイランド現象を抑えるという意味でも、こういう公園って大事になってきますよね。

「そうですね」

残そう「東京遺産」!

クスノキ

●小説の中でも表現されている言葉で、「東京遺産」という言葉があるそうなんですが、詳しく説明していただけますか?

「そのままの意味です(笑)。東京に残したい僕が勝手に考えた『ここは東京遺産に認定しよう!』というくらいの気持ちです」

●いわゆる、世界遺産に対する東京遺産という感じなんですね。

「そうです」

●それは、どういうところを指しているんですか?

「放っておくとどんどんなくなっちゃうところを、気持ちの中だけでも『ここは大切だな』と思ったら、認定しています。ま、大切といっても、他の人の家の森を勝手に『俺にとっては大切なんだ!』とも言いにくいけど(笑)、でも、普段歩いているところからなくなっちゃったら寂しいじゃないですか。本当は『東京遺産』って書いてあるステッカーなんかを貼りたいんだけどね(笑)」

●それ、いいかもしれないですね!(笑)。

「『できるだけ残して下さい』とかね(笑)」

●(笑)。各自治体でとか、千葉なら千葉とか、東京都とか、各地域でそこの遺産として認定して、そこの自然、環境を守る。そうしたら、世界遺産の登録対象の国になっちゃうかもしれませんよね(笑)。

「するといろいろなものが入らないように、世界から立ち入り禁止になっちゃうね(笑)」

●あ、そっか!(笑) それはまた困ってしまいますね。他人の家のものっていうのはともかく、例えば公園とか、誰もが出入りできるところっていうのは、その地域の人にとっての遺産ということで、キレイに保てるようにマナーを守りながら、もっと森の木々や植物に触れて欲しいなぁって思います。

「気が向いたときでいいんじゃないですか。僕なんかは仕事から逃げるとか(笑)、気分転換といった意味で森に来ますけど、ある人はダイエットだったりで森に来れば、なんか血液が変わる気がしますよね。30分歩いて『普通の通りを歩くよりは体にいいのかな』って思うだけでも、貴重ですよね。囲まれているだけで落ち着くのはなんでしょうという」

●なんでしょうね。それも、都心から何時間もかけた深い森ではなく、目黒の駅から車で10分もかからないところにある公園ですら、こういう風に感じられるんですからね。

「小さな公園でも、個人の家のちょっとした庭木でも、行きがかりに見ていくだけで気分が落ち着きますからね。本当はそういうのを全部、東京遺産にしたいんですけどね(笑)」

●10年、20年後には林試の森公園の中でツリー・ハウスを見つけたら、そこには平野おじじが住み着いたと考えていいと思います(笑)。

「これだけ大きな森だと大変なので、もうちょっとコンパクトな森がいいなぁ(笑)」

●では、住むようになったら是非、招待してください!(笑)

「分かりました(笑)。お呼びします」

●今日はどうもありがとうございました。

■このほかの平野肇さんのインタビューもご覧ください。

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■作家/音楽家「平野 肇」さんの新刊

『オババの森の木登り探偵』
小学館/定価1,680円
 小説『昆虫巡査』シリーズの作家であり「C.W.ニコル」さんのサポートメンバーとしてギターを弾くなど、音楽家でもある「平野肇」さんの新刊。air BE-PALの携帯サイトに配信されて人気を博した作品をまとめ、大幅に加筆修正したもの。
 物語の舞台は目黒の「オババの森」。主人公はその森の管理人になった元サラリーマンで、ツリーハウスに暮らす探偵。「平野」さんの少年時代の記憶と、まだ残っている雑木林をヒントに書き上げたというこの小説は、都会の森に生息する色々な生き物も随所に登場する、読みごたえのある内容となっています。

・「平野 肇」さん公認ファンサイト(KING FISHER STUDIO)
http://homepage2.nifty.com/kf-studio/top.htm

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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」

M1. FOREST FOR THE TREES / HUEY LEWIS & THE NEWS

M2. THE RAIN, THE PARK AND OTHER THINGS / THE COWSILLS

M3. THE WOOD SONG / INDIGO GIRLS

油井昌由樹アウトドアライフ・コラム・テーマ曲
「FLASHES / RY COODER」

ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」

M4. STAR / BRYAN ADAMS

M5. I AM THE FOREST / WILLIE NELSON

M6. BOYS IN THE TREES / CARLY SIMON

M7. HERE I AM / AIR SUPPLY

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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