2008年4月27日
13回目の定点観測~清水國明さんを河口湖に訪ねて~今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンは、清水國明さんのインタビューです。河口湖自然樂校の校長先生、清水國明さんの定点観測。清水さんを河口湖の森と湖の楽園に訪ねて、新しい家族と過ごす森の生活のことなどうかがいます。 この1年で一番変わったところとは!?●清水さん、また来ちゃいましたー! 「どうもー。いらっしゃい!」 ●年に一度の定点観測の季節がやってまいりました! 「今回で何回目?」 ●13回目になります! 「いやぁー(と感慨深げな清水さん)。13回分録りだめしていたらどうなっていただろう(笑)。そんなことはできないけど(笑)。ということは13歳年とったということだね」 ●そうですねー。 清水さん&エイミー「お互いねー(笑)」 ●でも、案内してもらう前に清水さん、いいんですか? 「何がです?」 ●私たち、定点観測していますよね? 「そうそうそう!」 ●去年もこの時期お邪魔しましたよね? 「はい。来ていただきました。ありがとうございます。何かありますか?」 ●なのに、報告なかったですよね!? 「えーっ!? 何が?(笑) どうして? 何か変わったことあった?」 ●あれーっ!? ちょっと! 「えらい絡むじゃないの(笑)。どうしたの?」 ●国太郎君! 「あっ! 国太郎生まれたね! そのことね! 結婚ね! 3回目ね! 再々婚ね! ごめんごめん! 言ってなかったっけ?」 ●聞いてませんよ!(笑) 「いやぁー、恐ろしい!(笑)」 ●しかも、私より若い、年下のキレイな奥さんもらっちゃって! 「子供できたでしょ。3回結婚して分かったことが1つあるの。やればできる!(笑)」 (一同爆笑) 「人生多毛作って言っているんですけどね(笑)」 ●(笑)。でも、本当におめでとうございます! 「ありがとうございます。恥ずかしながら、再々婚をさせていただきましたけど、自然暮らしですから、自然に生きていたらこうなったっていう感じですかね(笑)」 ●かわいいお坊ちゃんが生まれて、お酒まで造っちゃって!(笑) 「(笑)。『国太郎』という清酒ね」 ●さらに、森と湖の楽園も案内していただきます。宜しくお願いします。 というわけで、清水さんに森と湖の楽園の新しい施設を案内していただきました。 ●この1年で入り口もちょっと変わりましたね。大きなゲルがあります。 「どうぞ入ってください」 ●レストランのように広いですね! 「周りにはモンゴルの衣装がかけてあります」 ●この中でモンゴル再現なんですね。 「なんとなくジンギスカンの匂いがするでしょ。ここは、直径が10メートルなんですね。ここで、ジンギスカンを食べてもらっているんですけど、モンゴルの人が働いていて、どうもジンギスカンという名前の焼肉を出すのに抵抗があるというんですね」 ●モンゴルの人ってジンギスカンをあまり食べないんですか? 「絶対に食べない。ジンギスカン(チンギス・ハーン)っていうのは尊い方なんですよ。『それを焼いて食べるとは何事だ!』ということで」 ●言われてみれば、そうですよね! 「そして、どのゲルにも入り口を入って正面にはチンギス・ハーンの写真が飾ってあるんですね。棒がたくさん立って出来ているんだけど、番傘みたいなもんやね。布団でまとってあるから、中は非常に暖かいですね」 ●今はジンギスカンを食べることは出来るんですか? 「はい。ジンギスカンとかダッチオーブン料理といったおいしい料理をみなさんに食べてもらえるようなジンギスカン・バーといった感じです」 ●これは前回なかったですね。 「そうですか。今度は宿泊棟のほうへご案内しましょう」 ●清水さん、ゲルがいっぱいあるところの空中にドラえもんがいるって不思議な雰囲気ですね(笑)。 「アハハハ!(笑)」 ●確か前回うかがったときも、「ドラえもんが来るんだよ」って聞いていたんですよね。 「実際に来るとは思っていなかった?(笑) で、ここがツリーハウス村。今、10棟あるんだけど、これは一般の人たちが自分でどんどん作っているの」 ●みなさん、体験プロジェクトなどでツリーハウスを造っているんですか? 「これね、頭上分譲して売っているの。木の上を分譲したら、これだけ売れちゃって、作っていないんだけど、変なものがいっぱい出来てきてさ(笑)。で、こういうのって必然的にブルー・シートを使うから、キャンプ場みたいだよね」 ●代表! 大分思惑と違ってきているんじゃないですか?(笑) 「(笑)。俺もここに住まなくなって、山の上に引越しをしたんですよ。今日はそちらでお話しましょうかね」 ●では、行ってみたいと思いまーす! |
清水さんは趣味で忙しくしている!?(笑)●場所を移しまして、現在、私たちは清水さんのご自宅のほうにお邪魔をしております。森と湖の楽園から上っていった高台にあります。 「500メートルくらい登ってきたかな。600坪くらいあるんだけど、本当に周りには何もなくて、我が家だけ! ここに引越しして気がついたんだけど、人間の贅沢っていうのは近所に誰もいないということだね。こんな開放感ってないよ! カーテンをバッと開けたときに、隣の人と目が合ったらどうしようとか考えなくていいし、俺なんかはお風呂から上がったらスッポンポンでベッドルームまで行くんですよ」 ●説明させていただきますと、清水さんのご自宅は、お風呂&トイレ棟、寝室棟、リビングダイニング棟の3つのログハウスでできているんですよね。 「そうです。正確に言うと、最初は、お風呂&トイレ棟と、寝室棟の2棟だけだったんですよ。それで、『やったー! できたー!』って喜んでいたら、3人目の奥さんが『台所がない!』って騒ぎ始めて、『あっ! そういやないなぁ』って(笑)」 ●そういう発想はなかったんですねー(笑)。 「『ご飯どうするの!?』っていうから、『それは、外で焚き火をして・・・』とか言って(笑)。『生活するんですよー!』ってものすごく言われましてね(笑)。考えてみればそうだなぁと思って、急遽20日間で造りました」 ●天井もそのまま木がドーンと使われています。 「梁(はり)とか桁(けた)をここまで組み上げたときに、柱が足りないということに気がついたんですよ。それで、チェーンソーを持って、そこをバーっと走っていって、ウィーンって切って上をグイッとやったんだけどね。ここは、皮もそのまんまだし、こっちの束(つか)っていうのは真っ直ぐじゃないといけないんだけど、曲がったやつしかないから、グニョーとか曲がってるし、これはアカマツだし、あれはカラマツだし、これはヒノキだし、壁はスギだし、色々なのが混ざっていますね」 ●清水宅らしいといえばらしいですけど、トイレとお風呂場が外にあるっていう。私も昔おじいちゃんとおばあちゃん家に行ったときは外だったんですけど、とっても寒かった覚えがあるんですね。
「今年の冬は雪がすごかったでしょ。で、夜中にトイレに行きたくなるんですよ。バンと外に出ると20センチか30センチくらいこんもりと新雪が積もっているんですよ。そこを草履を履いて『えいやっ!』と5、6歩ザクザクと行くわけですよ。スッゲー寒いんですよ。焚き火の上をガーッと歩く火渡りの修行僧の気持ちで『ふんぎゃー!』と行っておしっこをして、で、また『ふんぎゃー!』といって帰ってくるんですよ。で、お風呂に入ったときなんかもスッポンポンなんだけど、その雪の上を裸足で歩かなきゃいけないから、すっかり冷えてしまうの」 ●これね、清水さんはいいですよ(笑)。 「ウホホ!(笑) そうやねん! 俺は楽しいねん、実は(笑)」 ●清水さんはいいですけど、奥様はどうなんでしょうかね? 「つい最近だけどね、『私はあなたのハードさにはついていけない!』って宣言されて、『あなたがなぜ長続きしないのか分かった!』と言われたんですね(笑)。それで、これが一番問題だったんだけど、『あなたのハードさっていうのは、好きでやっているんでしょ? 生活が苦しいから、私や国太郎のために一生懸命頑張って働いてくれていると思ってついてきたけど、冷静に見ていたら、趣味で忙しくして、全然落ち着かない』と(笑)。『ということは、どんなに生活が楽になっても、この生活が変わらないとしたら、私はあなたに一生ついていく自信がない』と宣言されましたよ(笑)」 ●もう、すでに!(笑) 「ってことは、4回目の結婚をしないといけないのかな俺は、みたいな(笑)。けどね、エイミー、ここの畑を見てよ」 ●これは今、何が植えられているんですか? 「さぁ(笑)。これね、ホームセンターと、100円ショップで種をいっぱい買ってきたんですよ。50種類くらいあったな。その種をダーッとボウルに開けて、で、『畑に野菜を咲かせましょー!』みたいなことを言いながら(笑)、ブワーッと蒔いたら、この結果だ(笑)。それでこれ、わさーっと出たんですけど、次の日に雪がドカーッと降って(笑)、今日、ようやく顔を出しましたね」 ●何がどう出るか、これから楽しみですね! 「うん! それで俺、よせばいいのに花の種まで蒔いちゃったから、野菜だと思って花の葉っぱを食べてしまう可能性があるのよ(笑)。すぐ横のところにチューリップが出ていたりするのよね。ダリアもあるしね」 ●奥様の代わりに言わせていただきます! 「なんですか?(笑)」 ●あなたは好きでやっているんでしょ!(笑) 「ハハハハ!(笑) いやぁ、それが3回結婚しても気付かないんだよねぇ」 ●私たち、ザ・フリントストーンは今後の定点観測で、このお家や畑、そして清水國明家がどうなっていくかも観測していきたいなと思います! |
今年は新しくこれを始めます!●この森と湖の楽園はグランド・オープンが2005年なんですよね? 「河口湖へきたのは2003年なんだけど、株式会社としてやり始めたのが2005年ですね」 ●そう考えると、結構経ちますね。 「本当ですよね。失敗だってよく言われるけど、やり続けていたら失敗じゃないんですよ。やめたときが失敗なんです。だから、もうちょっとがんばります!」 ●来るたびに色々な変化があり、今年もあちこちにドラえもんがいますけど、ドラえもんの森も去年のときにはなかったですよね? 「はい。これは、小学館とかテレビ朝日とかドラえもんのライセンスを持っているところがやっている、ドラえもん活性化プロジェクトっていうのがあるのね。そういうところが『緑の巨人伝』っていって、緑の星から『地球人はいけない!』っていうのでやっつけにくるっていう感動的なストーリーなんですけど、そのドラえもんの新作映画が森とか緑というテーマなので、是非ここをドラえもんの森にして秘密基地を作ったり、事前のプロモーションに使わせてくれないかっていうことで始めました」 ●ピッタリじゃないですか! 「バッチリですよ! ということでドラえもんの森を作りました」 ●緑の巨人が地球人をこらしめに来るという意味では、その巨人達のふるさとが、この森と湖の楽園というふうにもとれるわけじゃないですか。 「そうですね。結局、植物が大事であって、人間なんかいないほうがいいっていうような考え方なんですね。ところが、ドラえもんやのび太たちは共生という考え方で『一緒に暮らそうよ』って言うんですね。だけど、『人間なんかなくして、地球からも緑を引き揚げちゃう!』って」 ●そういう映画なんだ! 「かな?(笑) そういう兼ね合いでドラえもんなんですね。俺は劇場型自然体験プログラムというのを考えていたので、今の子供達をリアルな自然体験だけで引っ張ろうと思っても無理で、もともとバーチャルとかデジタルっていうテレビで育った子供達じゃないですか。その子供さんたちに、自然を身近にしてもらうとか、自然にまみれてもらうためには、ドラえもんであれ、何であれ、使えるものは何でも使おうと。バーチャルとかフィクションを、きっかけをもらって、最終的にはリアルにおちて、ターザンロープをやったり、土に触れたり、魚を捕まえたりっていうことが好きになって帰ってくれたらそれでOKだから。きっかけにこだわってしまうと、自然関係、アウトドア関係っていうのはしぼんでしまうんですね。それは、変なこだわりがありすぎるからなんだよね。思い込みを1回緩めてみようということで、思い切ってドラえもんに来てもらったんです。『ドラえもんも一緒に子供たちが自然に触れるようにやろうよ』というような発想ですかね」 ●それと同時に、今、バーチャルというお話がありましたけど、母と子 バーチャル自然学校というのも始められたそうですね。 「これは、新しく立ち上げたばかりなんですけど、母と子、この名前がちょっと気に入ったんだよね。有名なLOHAS系の雑誌『ソトコト』みたいな感じしない?(笑) 『ソトコト』と『母と子』が似ているなぁと思ってね。それだけ(笑)。これは、自然の中での子育てとかよくいうけど、具体的に出来なかったり、夏のサマーキャンプとか行きたいけど入り口がなかったりっていう人のために、うちの国太郎もこの自然の中で土まみれで育てるつもりだから、『一緒にやりませんか?』っていうことを呼びかけているんです」 ●それ、楽しそう! 「その辺からネットワークが出来てきたらいいかなと。今やお父さんにアウトドアを任せる時代ではないって気がするんだよね。うちに来ているゲストのみなさんを見ていても、確かにお父さんは仕事で忙しかったり、ゴルフで忙しかったりすると、母と子だけで十分楽しんでしまえばいいわけで、お父さんがいないから遊びにいけないとか、できないっていうことは全然ないと思うのね。ただ、そのときに必要なお父さん代わりとか、お父さんのような存在の人がいたり、そういうネットワークがあったりしたら、すごく安心してそういうことが広がっていくんじゃないかなっていうことで、母と子 バーチャル自然学校なんです。メインは、夏のサマーキャンプに行きましょうよということで、ここでキャンプをしてもらうんですけど、母と子がキャンプをするのにちょうどいい、ピクニキャンプセットって知ってる?」 ●知らなーい! 「ピクニックとキャンプが一緒になったピクニキャンプセットっていうのがあって、イスがドラえもんになっているのね。寝袋もドラえもんの等身大なの」 ●ドラえもんに包まれて寝るっていうことですか? 「そうそう! それからドラえもんのランプがあったり、サンシェードみたいなのがあったりして、テーブルもあって、ピクニックと日帰りキャンプみたいな、軽いキャンプに最適なセット」 ●いいですねー! 「そういうのがサイトで手に入るんだな」 ●森と湖の楽園のサイトで手に入るんですか? 「そうそう。うちが、モールを作ったんですよ。名前聞きたい?」 ●聞きたい! 「国店(くにてん)(笑)」 ●全部、何かに似ているんですね(笑)。 「そう!(笑) 似ているでしょ。國明の店って書くんだけどね。そこで調べてもらうとピクニキャンプセットとかを手に入れることが出来ます。それは、自然暮らしに必要なものしか売らないのよ。だから、環境とか自然の大切さっていうのがもっと必要になってくると思うから、今までやってきたことをメディアに乗っけて、いい形をとっていこうかなぁと思っているの。見境なくやっているようで実は、アトピーにならないようなソイマヨというマヨネーズとか、あとぶつぶつぶつぶつ・・・(笑)」
●(笑)。それらは全部、国店を見てもらえばOKですね。来年までどんなふうに展開していくか、私たちも温かく見守らせていただきます。また来年の今頃ズバッとお聞きしたいと思います!(笑) 「これ、結果出るから怖いよね(笑)」 ●いつも最後に「これから1年こうなるんだ!」っていう意気込みを聞かせてもらっているので、私たちもいつも楽しみにしています。来年もうかがいたいと思います。 「来年もやっています! それが意気込みです!」 ●今日はどうもありがとうございました。 このほかの清水國明さんのインタビューもご覧ください。
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AMY'S MONOLOGUE~エイミーのひと言~
国太郎ちゃんを抱っこしている清水さんの姿は本当に幸せそうでした。新しい家族ができたこともあってか、なんだか今年の清水さんはこれまで以上に精力的で張りきっているような感じがしました。ただやっぱり新居は問題かな~(笑)。清水さんは楽しんでいるみたいですが、やっぱり奥様のことを考えると、せめてご自宅の野外渡り廊下には屋根があった方がいいような気がするのですが・・・。今後は清水國明さんの定点観測だけではなく、清水一家の定点観測もさせていただきたいと思います! |
(株)ワークショップリゾートの代表取締役、清水國明さん情報通販番組へのレギュラー出演
インターネットショップ「自然暮らし 国店」
清酒「国太郎」
「森と湖の楽園」
「森と湖の楽園」のHP:
http://www.outdoorpark.net/
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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」
M1. この場所で光を / あのねのね
M2. MY LIFE / BILLY JOEL
M3. IT'S TOO LATE / CAROLE KING
油井昌由樹ライフスタイル・コラム・テーマ曲
「FLASHES / RY COODER」
M4. SEVEN WONDERS / FLEETWOOD MAC
M5. ふらりひとり旅 / 清水國明&小室等
ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」
M6. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU / CARPENTERS
エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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