2008年6月22日
タレント、渡辺満里奈さんのナチュラル・ライフ今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンは、渡辺満里奈さんのインタビューです。昨年出産し、現在、子育て真っ最中のタレント、渡辺満里奈さんをゲストに、普段のライフスタイル、食や健康、そして初めての絵本のお話などうかがいます。 食事はおいしいもの、安全なものを●昨年12月に男の子が生まれたそうで、おめでとうございます。 「ありがとうございます」 ●満里奈さんは今年の3月に「これが私の十月十日 妊婦道」という本を出されましたが、まるで日記を読んでいるように開けっ広げな内容ですね。 「そうですね。私、開けっ広げとか赤裸々っていわれるんですけど、感覚的に書いていると、だんだん何が赤裸々で、何が開けっ広げか分からなくなってくるんですよね(笑)。で、もともと妊娠が分かったときに、色々な体の変化だったり、気持ちの変化があったりして、この子がお腹に入っているのは一生に一度しかないので、単純に記録に残しておこうって思って日記を書き始めたんですね。その後に『本を出しませんか?』というお話をいただいて、改めて書く時間の余裕とかもなかったですし、記録している日記でよかったらっていうことで、出させてもらったんですけど、あまりにも開けっ広げすぎたかなぁという気がしています(笑)」 ●(笑)。逆に妊婦さんなんかは人それぞれですから、症状とか精神的なアップダウンっていうのもみんな違うと思うんですけど、そんな中でもすごく参考になるんじゃないかなって思ったんですね。自分の体を健康にするという意味では、それだけでもすごく参考になりますよね。やっぱり妊婦さんってすごく気を使うじゃないですか。 「そうですね。食べるものとか、運動だったりとか、そういうものも気にしますからね。それは、普段の生活でも妊娠する前から食べ物のこととか、ピラティスをやって体を動かすことっていうのはずっと続けていたので、妊娠していなくても参考にしていただけると嬉しいなと思います」 ●妊娠していないと、ちょっとカロリー高いかなっていうメニューもあったんですけど(笑)、毎朝ピーナッツ・メイプル・トーストですか? 「はい。みなさん、どうもそれが引っかかるらしく(笑)、『食べたい!』とかって言われたりするんですけど、ただ単純に4枚切りの厚切りの食パンにピーナッツ・バターを塗って、メイプル・シロップをかけるだけなんですが、それを飽きずにいまだに食べています。朝はパンでずっとバターを塗っていたんですね。普通のバター・トーストを食べていたんですけど、なんか毎日毎日バターを摂ることになんとなく罪悪感を感じはじめて、『このままバターを食べ続けていいんだろうか!?』って思って、『よし! ピーナッツ・バターにしよう!』って思っただけなんです。ただ、それが本当にいいのかどうか分からないんですけどね」 ●ピーナッツとかのナッツ類って体にいいものですからね。そんなピーナッツ・バターにしても、メイプル・シロップにしても、こだわりのものがあるんですよね? 「そうですね。たまたま妊娠6カ月の時にニューヨークに行ったら、ホールフーズ・マーケットっていうオーガニックのものとかが売っているスーパー・マーケットが、ちょうどホテルの下にあったんですね。そこにいったら大きなビンのピーナッツ・バターが売っていて、『あ、これ買って帰ろう』って買って食べてみたらすごくおいしくて、1ビンしか買わなかったことをすごく後悔して、重たいからそんなに運べないんですけど、それがなくなったあとは、ナチュラル・ハウスとか、そういったところで無添加のものを買うようにしています」 ●このご本ではピーナッツ・バターに限らず、色々な食に関することで無添加のものとか、かなりこだわっていらっしゃるなぁって感じました。 「あまりこだわっているっていう意識は全くなくて、逆にこうでなくちゃいけないみたいなものが基本的にないんですね。ただ、自分で作るんだったら、ご飯を食べるんだったら、一番はおいしいこと。そして、作るんだったら安全なことっていうのが大切だなと常々思っていたので、その辺はこだわってというか、別になかったら何でもいいんですよ。なかったらなかったでしょうがないなと思うんですけど、でも、あるんだし、自分で選べるんだし、その辺はちゃんとやっていかないとなと思っていますね」 ●安全なものは間違いなくおいしいですからね。 「そうですね。おいしいんですよ。余計な手を加えなくても、ただ、それだけで野菜だったり調味料だったりっておいしいので、それがベストかなぁと思ってやっています」 妊婦さん、子育て中の方に満里奈さんがオススメするものとは?●「これが私の十月十日 妊婦道」というご本を今年出された満里奈さんですが、妊娠している期間っていうのは精神的にも凄くムラがあって大変だと思うんですけど、そんなときに心身ともにピラティスとか運動とか、アロマテラピーやハーブティーなんかも取り入れていらっしゃったそうですが、私が聞いたところによるとアロマテラピーって、ものによっては妊婦さんにはちょっときついものだったりとか、どれでもいいっていうものではないって専門家の方が前におっしゃっていたんですけど、そういうのも相談しながらやっていらっしゃるんですか? 「はい。教えていただいて、基本的には妊娠初期っていうのは、アロマテラピーにしても何にしてもいろいろなことをやらないほうがいいと思うんですね。で、それ以降、胎盤がちゃんと出来上がって、安定期に入ったら自分が気持ちいいと思う香り、リラックスできる香りだったら使ってもいいですよということだったんですね。私は基本的にラベンダーとか、カモミールとか柑橘系が好きなので、オレンジっぽいものだったりっていうのは使っていましたね」 ●リラックスするのにオススメのハーブティーなどありますか? 「ハーブティーはビタミンとかも摂れたりするのでいいと思うんですけど、私はハイビスカスとかすっぱいものが好きなんですね」 ●妊娠するとすっぱいものがほしくなるって言いますもんね。 「言いますよねー。私はハイビスカスと、適当にカモミールとかをブレンドして、適当に作って飲んでいました」 ●適当がいい感じに調合されて、全てがいい塩梅になっていくタイプの方なんですね(笑)。 「なんとなーく、ふわふわっと生きているって感じですかね(笑)」 ●でも、本を読んでいると、とてもしっかりものの奥さんであり、お母さんだなっていう部分がたくさん出ているんですけど、本を読んで意外だったのが、お出汁をたっぷりとって、それを小分けにして冷凍庫に入れているってことだったんですね。 「そうすると楽ですよ! ちょっと使いたいときにそれだけ出して、解凍してあげればおいしいご飯が食べられますからね。で、今、離乳食を作っていて、出汁はまだ飲ませていないんですけど、野菜でスープ・ストックをとって、製氷皿でアイス・キューブにして冷凍して、それを1つずつ使うっていうのはすごく便利なのでやっています」 ●アイディアですね! これはお母さんじゃなくても、独り暮らしの方も休みの日に作り置きをしておけば、毎日健康的な食事が楽に作れますもんね。 「と、思いますね。面倒くさかったらご飯とお味噌汁でいいじゃないですか。具沢山のおいしいお味噌汁があれば、十分なおかずになるので、そういうときに出汁にある野菜をバッと入れて、味噌をチャッチャッチャッと溶けば、簡単に普通においしいご飯が食べられるという感じなので、いいと思います」 ●あと着るものですね。今はオーガニックものとか色々ありますけど・・・。 「着るもので肌に触れたりするものは、オーガニック・コットンを使っているものが多いですね。で、妊娠しているときよりも、子供が生まれてから、子供が顔をスリスリこすり付けてくるので、繊維が毛羽立っていたり、ちょっとケミカルなものだったりって、それでたくましい子供が育てばいいんですけど、気持ち的にまだ小さいうちは気になっちゃうなぁと思って、生まれる前よりは気にするようになりましたね」 ●今、そういう意味でいったら小さい子にとっては、かなり住みづらい世の中になっていると思うんですね。危険なものはいっぱいあるし、何気なく吸っている空気もどんどん汚染されていってっていう。そういう環境問題とかエコなものっていうのはお母さんとして、ちょっと神経質になったりしますか? 「神経質になるというほどではないですけど、やっぱり知ることがとても大切だと思うんですね。で、知らないと選択の幅も狭まってしまうし、関心を持つこととか知ることっていうのはとても大切なことだと思うので、そういうのは徐々に教えていきたいなと思うし、あと、消費者が賢くならなくてはいけないなって常々思うので、色々なことに関心を持つようにはしています」 とても素敵な言葉「ありがとう」を絵本に●色々なものを作るのが大好きな満里奈さんなんですけど、実は本と同時に「ありがとうターブゥ」という絵本も出されているんですよね。これがまたかわいいんだ!(笑) 「ありがとうございます(笑)」 ●ストーリーも絵もとってもかわいらしくて、大塚圭里さんという方が絵を書かれていらっしゃるんですが、この絵本はどういうキッカケで出されることになったんですか? 「妊娠してこれから子供が生まれるということで、『何か絵本とか書いていただけませんか?』『どうですか? 興味ありませんか?』というお話をいただきまして、やっぱり絵本っていつかは書いてみたいなとか、思い描いているのが形になったらいいなぁなんてぼんやりと思っていたものだったので、それはやらせていただきたいということで、実現したんです」 ●これは、ストーリーありきで、あとから絵を描いてもらったんですか? 「そうですね」 ●主人公のターブゥというのがブーちゃんなんですよね。 「そうです。こぶたのターブゥです」 ●これは、どうしてこぶただったんですか? 「私がただブタが好きっていうだけですね(笑)。キャラクターものとか、ブタのぬいぐるみとか、ブタのものが好きなんですね。それで、動物を主人公にするならブタだなぁっていう単純な理由です(笑)」 ●(笑)。お話の中に出てくる動物たちがいるんですが、これらも満里奈さんが好きな動物達が登場してくるって感じなんですか? 「そうですね」 ●主人公がブーちゃんで、次に出てくるのがネコちゃんで、そのあとは小鳥ちゃんがいて、ロバさんがいて・・・。 「ロバのバーロですね」 ●そのあとは、犬でしたっけ? 「はい。犬のヌーイです」 ●で、最後にたどり着くのがおサルのおばさんのお家。 「ルーサーおばさんですね」 ●これらの生きものは満里奈さんの好きな生き物達なんですね。 「そうですね。好きなのと、あとは名前がつけやすいものと思って、名前を言っていくと『あ、なーんだ!』っていう感じだと思うんですけど(笑)。サルのルーサーとか(笑)」 ●業界用語的な(笑)。 「そうそうそう(笑)。あとは、パッと思いつくそれぞれの動物の性格みたいなもので思いついたものっていう感じでしたね」 ●簡単にあらすじを説明すると、こぶたのターブゥがお母さんに言われて、おなべをルーサーおばさんに返しに行くのに、「返すときにちゃんと『ありがとう』って言ってね」ってお母さんに言われるんだけど、途中、色々なお友達に会っちゃって、何て言えばいいのか思い出せなくなるんだけど、最後にルーサーおばさんのところで「ありがとうだ!」って思い出してちゃんと言えるっていう心温まるストーリーなんですね。で、すごくいいな、日本語って素敵だなって思うのが、歩いている間に覚えていく言葉っていうのが、「おいしい」とか「いただきます」とか、人として通常の生活の中でもこれだけは忘れないで、子供達にも言ってほしいなっていう言葉がキーワードになって出てくるじゃないですか。で、最初と最後とタイトルが「ありがとう」という言葉なんですけど、これは息子さんにそういう言葉を大切にしてほしいという思いからだったんですか? 「そうですね。子供に向けて『ありがとう』って素直に言える人であってほしいなっていうのはありましたし、子供だけではなくて、基本的な気持ちとして『ありがとう』っていう言葉はとても素敵だなぁと思っていたので、そういうストーリーにしてみました。とても単純なことなんですけど、心から伝えるとか、気持ちを覚えていくことってとても大切なんじゃないかなぁと思って作りました。コミュニケーションってだんだん形が変わってきている感じですもんね」 ●特に携帯メールなどで下向き加減ですもんね。 「そうですね。知らない人に声をかけられたらダメだと思うんですけど、話しちゃダメよっていうのも分かるんですけど、ご近所でも誰が住んでいるか分からないっていう状況ってすごく寂しいですもんね」 次はガーデニングにトライしたい●満里奈さんは作ることがとてもお好きなんだなぁと感じるんですね。料理もそうだし、絵本や物語を書くのもそうですし、最近では刺繍部も立ち上げられたそうですね。 「そうなんです。刺繍部を立ち上げて、先生に教えていただいて、身内でスタッフ達とやっているんです。私の場合、3年くらい前に始めた編み物がキッカケだったんですけど、まさか自分が編み物とか刺繍とか縫うことにハマるとは思っていなかったです。本当に大の苦手だったんですよ。ものすごく大雑把な性格なんですね。で、『これでいいっか! ザクザクザク!』っていう感じの性格だったので、そんなに細かく何かをやるとか、ずっと集中して何かをやるって思っていなかったんですけど、楽しくなってしまいまして」 ●何がキッカケだったんですか? 「アクリルたわしっていって、アクリル100パーセントの毛糸でコースターみたいなのを作ると、洗剤を使わなくても汚れが落ちるっていうのがあるじゃないですか。それを自分で作りたかったんですね。売っているものでは味気なかったり、かわいいものをネットで探せば300円くらいで売っているんですけど、その300円のアクリルたわしをネットで探して、送料を払って買うのも『なんて私、バカなんだろう!』って思って、それだったら自分で好きなものを作ろうと思ったのがキッカケだったんですね。作れもしないのに作ろうと思うのがおかしいんですけど(笑)、それで編み物を教えてもらったんですよ。そしたら、ものすごくハマってしまって、面白くて面白くて、ビックリするくらいハマって、夜、寝る間も惜しんでベッドサイドの暗いところで編んだりとか、移動中も編んだりとかずっとやっていたら、編み物だけではおさまらす、『次は布とか縫ってみたいな』とか思ってミシンを買い、『手作りって楽しいなぁ』っていうところまで来てしまったという」 ●食事と同じで着るものも持つものも自分で手作りをすると、自分の好きなものも出来るし、気持ちを込めて作れますよね。小物類とかは愛着が湧いたりしますよね。 「そうですね。まだ着るものまでは作れないですけど、小物類とかは、愛着が湧きますよね」 ●今年の冬は息子さんのニットの帽子とか、ニットの靴下とかニット物が増えるんじゃないですか。 「そうですね。物心ついたら『こんなの着られねーよ!』とかって言われそう(笑)」 ●まだしばらく大丈夫でしょう(笑)。お仕事だけではなくて、プライベートでもじっとしていない人だなっていう印象の満里奈さんなんですけど、この先やってみたいこととかってありますか? 「引越しをしたので、家の中のことをやりたいなと思っていて、ガーデニングとかをちょっと・・・。言っていてちょっと恥ずかしくなっちゃった(笑)。私がガーデニングって!(笑) 私ね、ガ-デニングは絶対自分には向かないなって思っていたんですよ。何かを育ててもすぐに枯らしちゃったりしていたんですけど、この年になってやっと『できるかもしれない』って思い始めて、食べられるものを植えて収穫して、食べてっていうのをやりたいなと思っています」 ●私も大雑把なんですけど、昔、「大雑把な人のほうが向いている」って言われました。神経質に水をやりすぎちゃったりとか、肥料をあげすぎちゃうと逆にダメになっちゃうから、大雑把にやっているくらいがいいんだよって言われたので、大丈夫だと思います!(笑) 「なるほど!(笑) やってみたいと思います」 ●次回はお家で収穫できたパセリか何かをお土産にいただけたら嬉しいなぁと思います(笑)。 「パセリでよかったら(笑)」 ●楽しみにしています。今日はどうもありがとうございました。 |
AMY'S MONOLOGUE~エイミーのひと言~
初めてお会いした満里奈さんは思っていた通りの、とても気さくでかわいい女性でした。そんな満里奈さんのお話をうかがっていて感じたことは、彼女が色んな意味でとても“気持ち”を大切にしている方だということ。食べ物、着るものなど、“気持ちのいいもの”を自然と選んでらっしゃるような気がしました。また“気持ち/心”を大切にされているということは絵本を通しても感じられます。
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タレント、渡辺満里奈さん情報新刊『これが私の十月十日 妊婦道』
初めての絵本『ありがとうターブゥ』
「渡辺満里奈」さんのオフィシャル・サイト:http://www.marina-watanabe.com/ |
オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」
M1. 君は天然色 / 大瀧詠一
M2. YOU ARE THE SUNSHINE OF MY LIFE / STEVIE WONDER
M3. うれしい予感 / 渡辺満里奈
ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」
M4. RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD / B.J.THOMAS
M5. HELLO GOODBYE / THE BEATLES
M6. EVERY BREATH YOU TAKE / THE POLICE
油井昌由樹ライフスタイル・コラム・テーマ曲
「FLASHES / RY COODER」
エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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