2008年12月28日
ベスト・オブ・ザ・フリントストーン2008今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンはベスト・オブ・ザ・フリントストーン2008です。
2008年4月、17年目に突入したザ・フリントストーン。そんな今年は51回の放送のうち28回の放送で新しいゲストをお迎えすることができました。もちろんこれまで何度となく出演下さったゲストの方々を改めてゲストにお迎えし、その方々が“今”どんなことを考え、行動していらっしゃるのかうかがうのもとても楽しく勉強になるのですが、新しいゲストの方々にお話をうかがうこともとても新鮮で刺激的でした。
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今年は6月に「ベスト・オブ・ザ・フリントストーン」の上半期編をお届けしましたが、そのときのテーマは「明るく前向き、ポジティヴでユニーク」。まずはそんなテーマのもとご紹介したコメントの一部をダイジェストでお届けします。 まずは今年、創設20周年を迎えた「地球元気村」の大村長、風間深志さん。なんと15年ぶりのご出演、今ではサンゴを移植する活動をされている女優の田中律子さん。そしてミニコミ誌「野宿野郎」の編集長、加藤千晶さんです。
風間深志さん
田中律子さん
加藤千晶さん
2008年は「食」に関するニュースも世間を賑せましたが、番組では“食の原点”に関するようなコメントが記憶に残りました。「昆虫食」の研究を20年以上続けてらっしゃる、立教大学・教授の野中健一さん。そして「東京ガス」のチーフ・エコ・クッキング・インストラクター、三神彩子さんのコメントをお聴き下さい。
野中健一さん
三神彩子さん
番組ではこの秋、千葉県いすみ市にある「ブラウンズ・フィールド」で自給自足を目指すマクロビオティック料理の研究家、中島デコさんにお話をうかがうことが出来ました。マクロビオティックとは日本語でいうと「玄米菜食」となるんですが、その神髄を中島デコさんはこんな風に語ってらっしゃいました。
中島デコさん
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今年夏には、日本に一時帰国されていたハワイの外洋航海カヌー「ホクレア号」のクルーで、海洋写真家の内野加奈子さんをお迎えしました。そのとき内野さんは、ハワイから日本までのカヌーの旅についてこんなことおっしゃっていました。
内野加奈子さん
●ある種、ホクレア号での旅というのは、動く島の上で旅をしているような感覚もあるんじゃないですか? 内野さん「そうですね。ハワイにも『カヌーは島で、島はカヌー』っていうことわざがあるんですけど、本当にカヌーの上っていうのは水も限られているし、食べ物も限られていて、空間も限られていて、その中で限られた物を人が分け合いながら暮らしていくんですね。そういうのってカヌーの上では見えやすいんですけど、島でも同じなんじゃないかっていうのが、そのことわざに込められた思いなんですけど、本当に見えにくくなっているだけで、本当は限られた水と限られた食べ物に私たちの命が支えられているっていうことは、島でもカヌーでも変わらないんですね。例えば今、自分が飲んでいる水がどこから来ているかっていうのが、カヌーの上だとすごく分かりやすいんだけど、陸に来るとそこまで想像しないと繋がりは見えにくい。でも、限りなくある資源を使っているわけではなく、私たちは地球っていう場所に与えられたものを使っているんだっていう、想像力みたいなものを島に帰ってきてからも忘れたくないなぁっていうのはありますね」 海といえば10月に「音楽と自然」というテーマの回にご登場いただいた石垣島出身の女性ユニット「やなわらばー」の東里梨生さんと石垣優さんはこんなことを話してくださいました。 やなわらばー 東里さん「自分たちも島を離れて気づいたことなんですけど、『海ってこんなに青かったんだな』って久しぶりに島に帰ったときに飛行機から下を見て思ったんですよ。『何これ!? 青い!』ってなって、こういう中で毎日いたんだなぁって。当時は、学校へ行くときも学校の教室からも常に見えていたものだったけど、それに全然気がつかなかったんですね。住んでいるときに意識していなかったものを、今はひとつひとつちゃんと見ることができて、それを感じながら自分たちが想って作った歌を歌ったら、そこで実際にあるものとしっかりリンクするじゃないですか。石垣島の外で島を想って作ったものを、実際の島で歌うっていうのはイメージではないじゃないですか」 石垣さん「幸せに感じるよね。島から離れて作った曲を島に戻って、『夕陽が沈む海の前で歌いたいなぁ』って思ったり、『星空がワーって広がる中で歌いたいなぁ』って夢になってくるよね。もともと住んでいたから、やろうと思えばそういうことはできたはずなんですよ。だけど、その頃は全然気づいていなかったので、島から出て、初めてそういう感覚を持ちました」 東里さん「実際今、色々なところでライヴをしますけど、そういう歌を歌うと、どこにいても青い海が浮かんでくるんですよ。それが実際に島に帰って、その海を目の前にして歌うっていうのは、とても不思議な感覚になりますね。『これを守っていきたい』、『ずっとこれを自分たちの子供とか、孫とかに同じ風景を見せてあげたいなぁ』って思いますね」 ★ ★ ★
今年は「エコビジネス・ルポ・シリーズ」が復活。「エコ住宅編」ということで、足立区にある“畑のついている”エコ・アパート「花園荘」を取材したんですが、大家さんの息子さんで「足立グリーンプロジェクト」の代表、平田裕之さんのお話をうかがい、これからのアパート・ビジネスの新たな可能性を感じました。
山岸尚之さん
そんな地球温暖化問題を一気に解決するような画期的なお話もありました。『鉄が地球温暖化を防ぐ』という本を出された気仙沼の漁師さん、畠山重篤さんの説明に私たちも目から鱗だったんですが、海の中には鉄分がほとんどないというお話、ご紹介しましょう。
畠山重篤さん
●すごーい! 壮大なドラマを見ているみたい! 畠山さん「それで、今から20年前にジョン・マーチンは『南極海にたった30万トンタンカー1杯分の鉄を供給してやると、地球は氷河期に戻る』って言ったんですね。これが、大騒ぎになるんですよ!」 ●それは、大騒ぎになっちゃいますよね! 畠山さん「20年前に世界中が大騒ぎになった。我々はそんなことも知らないでいますよね。だから、海のプランクトンの発生が、地球温暖化の鍵を握っている可能性がかなり高いんですよ」 ★ ★ ★
2008年は“地球”を感じるコメントにハッとする瞬間もありました。南極越冬隊の隊員として、2回越冬した「モンベル」の広報、永島祥子さんは、南極の魅力についてこんなことをおっしゃっていました。
永島祥子さん
続いてご紹介するのは、今年『虹の星』という写真集を出された自然写真家の高砂淳二さん。『虹の星』というタイトルにした理由を高砂さんはこう話してらっしゃいました。
高砂淳二さん
今年は「ブラジル移民100周年」、日本とブラジルの友好100周年だったんですが、ブラジルに魅せられた「ガンガ・ズンバ」の宮沢和史さんは地球のことをこんな風に思ってらっしゃいます。
宮沢和史さん
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AMY'S MONOLOGUE~エイミーのひと言~
今年2008年も残すところ、あとわずかとなりましたが、皆さんにとって今年はどんな1年でしたか? 今年を表わす漢字一文字は「変」に決定しましたが、改めて今年2008年を振り返ると、世界的に見ても金融危機や原油価格の高騰、麻生総理誕生やアメリカの大統領選挙など、本当に「変化の年」でした。そしてザ・フリントストーンにも今年は色々な変化がありました。まず、フリント家の初代のスタッフが一時カムバック。その後、若いディレクターが家族に加わりました。そして9月には12年近く続いた夕陽評論家、油井昌由樹さんのコラムが終了するという、とても寂しい出来事がありました。ただ油井さんとのお付き合いが終わったわけではないので、いずれまたゲストとしてご登場いただくつもりです。そしてもう一つ、今年は番組にとって、何よりも辛い出来事がありました。それは今年10月、ザ・フリントストーンの生みの親で、フリント家のお父さんでもあるプロデューサーの村上太一さんがこの世を去ってしまったこと。でもいつも笑顔で、明るく前向きで、焚き火が大好きだった父さんは、これからもフリントストーン(火打ち石)のように私たちにインスピレーションを与え続けてくれると思っています。
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冒険ライダー・風間深志さんが大村長を務める地球元気村情報
1988年に創設された地球元気村は今年で20周年。そんな地球元気村では随時、村民を募集しています。村民になると、会報誌が年4回送られてくるほか、参加料の割引などの特典もあるので、皆さんもぜひ村民になって、あちこちの元気村に参加して下さいね!
地球元気村のホームページ:http://www.chikyu-genkimura.com/ 田中律子さんが会長を務める「NPO法人アクアプラネット」
女優の田中律子さんが会長を務めるNPO法人アクアプラネットは、サンゴ礁の保護/再生活動を行なっている団体。危機的状況にあるサンゴ礁を守るために、様々なイベントも開催しているので、ぜひご参加下さい。
また、アクアプラネットが扱うTシャツを購入すると、その代金の一部がサンゴの移植活動に役立てられる「自然に恩返し代行」というシステムもあり、協力すると購入した方の名前のプレートと移植したサンゴの写真が「海からの感謝状」となって届くことになっています。 NPO法人アクアプラネットのホームページ:http://www.aqua-planet.org/ 加藤千晶さんが編集長を務めるミニコミ誌「野宿野郎」
“人生をより低迷させる旅コミ誌”というキャッチ・フレーズがついているミニコミ誌「野宿野郎」は、現在5号まで発売中。毎回、編集長・加藤さんの連載記事「時にはトイレの中で・・・」ほか、ユニークな記事満載! 3号には雑誌BE-PALでもお馴染み、バックパッカー、シェルパ斉藤さんのインタビューも掲載。価格は号によって異なりますが、300円~500円。
ミニコミ誌「冒険野郎」のホームページ:http://www.nojukuyaro.net/ 立教大学 文学部 教授・野中健一さん情報『虫食む人々の暮らし』
野中健一さんが隊長を務めるズブズブ(ZUBZUB)隊のホームページ:http://www.chikyu.ac.jp/zubzub/top.html 東京ガス(株)「食」情報センターの
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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」
M1. CHANGE THE WORLD / ERIC CLAPTON
M2. BACK FOR GOOD / TAKE THAT
M3. 青い宝 / やなわらばー
ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」
M4. WINTER SONG / CHRIS REA
M5. I KNOW THERE'S AN ANSWER / THE BEACH BOYS
M6. きみはみらい / GANGA ZUMBA
M7. WHAT A WONDERFUL WORLD / LOUIS ARMSTRONG
エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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