2009年11月1日
人気DJ・島村幸男さんと「島村ファーム収穫祭!」今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンのゲストは、島村幸男さんです。
今週のゲストは、アグリコメンテーターとしても活躍するbayfmの人気DJ、島ちゃんこと島村幸男さんです。島村さんは農業技術検定を取得後、農業大学に通って農業を学ぶなど、将来、農業を本格的にやろうと、農的活動に時間を割いてらっしゃいます。そんな島ちゃんには3月にこの番組に出演していただいた際、次回はぜひ島ちゃんが育てた作物を食べさせてくださいねとお願いしたんですが、千葉県袖ケ浦市にある島ちゃんの畑「島村ファーム」で収穫祭が開催されると連絡をいただいたので、先日、「島村ファーム」にうかがいました。今週はそんな「島村ファーム」を訪ねたときの模様をお送りします。
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島ちゃんの畑。手前が枝豆(小糸在来)、 奥がとうもろこし(サニーショコラ)。 |
●今、島村ファームのトウモロコシの前にいるんですけど、結構斜めになっていますね。
島村さん「台風18号にかなりやられましたね。さらに、嵐が潮風も運んできちゃったので、その塩害にやられちゃって枯れちゃった感じですね。」
●今、風邪がそよぐたびに「カサカサ」って音が聞こえると思うんですけど、この音がトウモロコシの音なんですねー。
島村さん「台風18号が来るまでは本当に青々としていて、子供たちと一緒に収穫作業とかお手伝いしてもらっていますけど、大人でも背が隠れちゃうくらいくらい高くなって、180センチから2メートル近くまで成長しました。」
●私は身長が160センチなんですけど、ちょっと斜めになったトウモロコシでも私の背くらいありますね。
島村さん「中に入ったら出てこれないくらいですよ。迷路状態でワクワクしていたんですけど、台風にやられちゃいましたね。」
●今回、収穫の妨げになったのは台風が唯一ですか?
島村さん「いわゆる畑にやってくる連中の中でハクビシンとかタヌキとか色々いるんですけど、今回、ハクビシンとかの被害はなく、全て台風18号がなぎ倒していきました。でも、実はしっかり入っているんですよ。」
●これはなんていう種類なんですか?
島村さん「この袖ヶ浦・君津地域が生んだ幻の品種サニーショコラです。」
●ショコラということは、まるでチョコレートのように甘い?
島村さん「そうなんです! 生でおいしい!」
●今回はサニーショコラという品種のトウモロコシ以外にも隣で枝豆も育てたそうですね。
島村さん「そうです。小糸在来といって、君津地域で昔から育てられていた絶滅寸前の枝豆で、それを復活させて今回、作ってみました。」
●育ちやすかったですか?
島村さん「風土に合っているっていうのもあるんでしょうけど、本来夏のものですけど、今回、生産者の方にも『よくできたな』とおっしゃっていただいたくらい大豊作ですよ。畑を貸してくれた生産者の方には本当に頭が上がらないですよね。相当広いですよ。」
●広いですよね! どれくらいあるんですか?
島村さん「これで、50メートル×250メートルくらいですかね。」
●今回はベイラインのリスナーの方たちと一緒に一から育てて・・・。
島村さん「はい。種まきから。」
●こういう畑仕事で一番大変だったことってどういうことですか?
島村さん「暑い夏にひとつひとつの穴のところに、一粒、二粒、一粒、二粒と、発芽しないことを考えて交互に種まきしたんですね。で、そのあとに二粒発芽したら、一本を間引いてあげる作業っていうのをみんなでやったんですよ。これを真夏の炎天下でやったので、さすがにやばかったですね。」
●トウモロコシの隣にはすぐ枝豆ちゃんたちが元気に育っていますね。
島村さん「見事でしょ?」
●青々としていますね!
島村さん「これ、すごい数ですよ。」
●私、枝豆が土に植わっている状態を見るのは初めてです。
島村さん「大体、テーブルの上で茹でてあって、塩を振った状態みたいな?」
●それか、八百屋さんやスーパーで買う時点のものは見たことあるんですけど、土の香りと共にっていうのは初めてです。
島村さん「本当ですか! 実がビッシリと入っていますよ。」
●高さは結構低いんですね。
島村さん「そうですね。この高さも、あんまり栄養とお日様のバランスとかで、あんまりお日様が照らないと、『お日様欲しい、お日様欲しい』で、どんどんと丈が大きくなってきちゃったりするので、その辺の調整っていうのも大変だったんじゃないでしょうかね。」
●丈が大きくなると実に影響するんですか?
島村さん「そうですね。ヒョロヒョロとした枝豆になっちゃうから、『お前ダメだな!』みたいな(笑)」
●モヤシっ子的なね(笑)。じゃあ、まさにいい感じに出来たんですね。
島村さん「すごくいいと思いますよ。僕、試しにちょっととって茹でて食べたんですけど、メチャクチャおいしい!」
●あとで食べるの楽しみー! 先ほど、トウモロコシのほうは途中で間引いたってお話でしたけど、枝豆のほうは特別な手入れとかって必要だったんですか?
島村さん「基本的に枝豆はあまり肥料食いではないですし、自分自身で根粒菌というのを持っていて、自分で頑張って育つんですけど、僕も毎日毎日は来れないので、畑の主の山口さんが全て色々と骨を折ってくれたんじゃないかなと思います。こちらにいらっしゃるのが山口さんです。」
左から島ちゃん、山口さんご夫妻、エイミーと愛犬すず。 |
●はじめまして、エイミーと申します。このたびは島村がお世話になりました(笑)。
山口さん「どういたしまして。」
●ラジオのパーソナリティーがリスナーの皆さんと手伝うことになっていかがでしたか?
山口さん「私どもも初めてなもので、よく分からなかったですけど、島村さんに色々ご指導を受けまして(笑)、おかげさまでよくできたので、また機会がやらしてもらおうかなと思っています。」
●普段のご自身の作業とは一味違ったんじゃないですか?
山口さん「違いましたね。大勢の方が来てみんなでやるっていうのは非常にいいなと思いましたね。」
●小さなお子さんがすごく楽しそうに作業をしていましたね!
山口さん「そう。畑に入って真っ黒になりながらやっていましたからね。」
●昔はみんなそうでしたよね。
山口さん「昔の子は畑で育つような感じでしたからね。」
●作物と一緒に土まみれになって、お日様を浴びて大きくなっていくっていうね。
島村さん「途中ね、山口さんが採れたてのトマトとか、キュウリとか、スイカとか、梨とか、ブドウとか、季節を追う毎に色々なものを差し入れしてくださって、子供たちもビショビショになりながら食べたりして、普通だったら『汚れるから!』とか、『汚くしちゃダメ!』っていうのも全くなしで、好きなように食べようってコンセプトもあったので、それは本当に楽しかったですね。」
●真夏のつらい中での作業も、おいしいご褒美があったからみんな楽しく作業できて、いい思い出もたくさんできたんでしょうね。
島村さん「やけに休憩タイム多かったですもんね(笑)」
●(笑)。
山口さん「(笑)。みんな真っ黒になっていてね、普通、子供っていうのはアルコールで消毒してきれいに食べるって感じですけど、畑仕事したままの真っ黒な手で食べたりしていましたね。」
●今回は島ちゃんをはじめ、みんなが毎日こちらに来ることができない状況の中で、日々の作物の成長を見守るのは山口さんにお任せだったんだと思うんですけど、作物が育った姿を見ていかがですか?
山口さん「ちょうど時期的に今は難しいんですよね。ですから、その辺が一番苦労しましたね。」
●害虫等はどうでしたか?
山口さん「気候がいいから、害虫もこの時期多いんですよ。」
●枝豆のほうは難しかったりしましたか?
山口さん「実は枝豆は今回が初めてだったもので、指導を受けてやる感じでした。」
●じゃあ、枝豆はみんなが手探りで育てたんですね。第1回でこれだけいいものができちゃうと、次プレッシャーですね!(笑)
島村さん「本当ですねー。」
●青々とおいしそうにできたので、山口さんも今後・・・。
山口さん「ええ。またやってみようと思います。」
●次回はザ・フリントストーンという番組の私たちもご褒美を楽しみに(笑)、次の機会お手伝いに来たいと思いますので、そのときはよろしくお願いします。
山口さん「是非、来ていただきたいと思います。」
●ありがとうございました。
●収穫を終えまして、いよいよバーベキュー会場に来ましたが、実際、作ってきて、みんなが実りをいただくって段階になりましたが、いかがですか?
島村さん「今回、子供たちも畑での作業を一生懸命やってくれて、夏の暑い日に熱中症になりかけるくらい大変な思いをしてきて、今日、バーベキューになるわけですけど、今までのバーベキューの味とは違うものを子供たちが感じてくれたらなって思いますね。そして、家族がひとつになって、いい思い出になってくれたらなって思いますね。手伝ってくれた方だけでバーベキューって忍びないんですけど、今回、それがいい思い出になってくれたらなって思いでいっぱいです。」
●今回、収穫できたものというのはトウモロコシと枝豆なんですけど、害虫だとか野生動物とか色々と大変だったでしょ?
島村さん「売るものを作るとなれば、生産者の方々はそれなりのいいものを作らないといけないという使命があるじゃないですか。で、今回、リスナーとどう方向付けようかってところで、『極力そこは負けたくない』ってみんな言ってくれたんですね。だから、収穫すると虫もたくさん入っていたりして、それはみんなで決めたことなんですけど、やっぱり生産者の方には申し訳ないですよね。虫がついたものをどうしても作りたいっていう我々のワガママもあったので、そこをすごく考慮していただいてここまで来れたので、虫が入っているトウモロコシの味っていうのも、『やっぱり、これでよかったんだな』って思ってくれればなと思います。」
●子供たちも虫の入っているトウモロコシを食べるっていうのも初めての経験でしょうしね。
島村さん「そうですねー。」
●それって、本来そういうものだっていうのをみんな知らないじゃない? ピッカピッカに磨かれていて、色艶もよくて、おいしくてきれいなのが当たり前ではないっていうのは、一生の思い出であり、トウモロコシには虫がつくものなんだって当たり前のことが今回、初めて認識してもらえてよかったですよね。
島村さん「子供たちが大きくなって、また次の世代に伝えるときに、どういう言葉を伝えるのかなっていうのがすごく楽しみなんですよね。忘れてしまっても、いつか必ずふっと蘇るときがあるのかなぁって気持ちでいますけどね。」
●きっと自転車と同じでしょうね。ずっと乗っていなくても、またこの子達が大きくなって、自分の子供たちと一緒にバーベキューをやったときに、何かの瞬間にふっと蘇るんじゃないですか。「そういえば、これと同じトウモロコシの中に虫がいたな」って、苦労を含めて楽しい思い出と共に蘇りますよね。
島村さん「そうですね。で、なかなかトウモロコシって作ってみようって気にならないじゃないですか。でも、今回、子供たちが一生懸命水まきしたり、個々の家庭でも作ってくれたので、台風に何度かさらされて、倒れないように子供たちが一生懸命頑張ってくれた姿っていうのも、僕は本当に感激しているんですね。」
●島ちゃんのブログを拝見していると、自宅のプランターでも作っていらっしゃいますよね?
島村さん「はい。やってみたんですけど、僕のが一番不作でしたね(笑)」
●(笑)。でも、それを見て「自宅のプランターでもトウモロコシってできるんだ!」って驚きました。
島村さん「そういう“自分たちで作る”って感覚がこれからどんどん芽生えていってほしいですね。」
「BAYLINE GO! GO!」のリスナーのみなさんと記念写真。 |
●先ほど、島ちゃんがリスナーの皆さんと一緒に作ったトウモロコシと枝豆をいただきましたけど、おいしかったー! サニーショコラ、本当に太陽の味とショコラのような甘みがあって、お醤油とか全くいらないです!
島村さん「今日、帰りにどっさり持って帰っていただいて、生で食べていただいて、茹でて食べていただいたり、焼いたり、蒸してみたり、チンしてみたり、色々やってみてくださいよ。」
●枝豆もおいしかったー!
島村さん「まだいっぱいありますよ!」
●粒自体はそんなに大きくないんですけど、歯ごたえもしっかりあって、普通の枝豆より甘い感じがしました。
島村さん「そうだと思いますよ。まず、採れたてっていうのがあるし、すぐに茹でましたし、おいしいと思いますよ。」
●ここの土の味っていうのかな。やっぱり作物を育てるには土が命って言うじゃないですか。いい土で育ったんだなぁって味がしていました。
島村さん「枝豆本来が『僕はここで育ちたいんだ』っていう力みたいなものがしっかり出ているんじゃないかなって思いますね。」
●今、食事を終えて、みんな片づけをしながら、子供たちの元気のいいこと!
島村さん「これを見るのが今回の企画の中で一番嬉しいことですからね。」
●今回参加してくれた子供たちがこの先成長していく中で、この思い出が土とか太陽とか、普段の食卓に並ぶ材料に対する思いが変わるんじゃないかなって感じました。
島村さん「そうなってくれればなぁって思いますね。で、お父さんお母さん方も子供がどう感じているのかっていうのも、親目線で学んでくれたんじゃないかなって思いますね。」
●さっき、山口さんが「土まみれになった手で、洗いもしないでそのまま食べても、親御さんは怒らなかった」っておっしゃっていましたけど、これが家に帰った途端に怒られたら子供も困っちゃいますもんね(笑)。
島村さん「ねー(笑)。そこは徹底していきたいですけどね。」
●本当の自然のものっていうのは汚いものなんて何もないんだっていうことを、子供たちが五感で感じてくれれば今後に役立っていくんじゃないかなって思うんですけど、島ちゃんはこの先の予定は決まっているんですか?
島村さん「まだまだやらなきゃいけないことが僕、個人的にあって、5月に定植した自然薯、袖ヶ浦市は自然薯が名産なので、この自然薯を何本かやらせていただいていて、ずっと追いかけて一生懸命作ってきているんですけど、これがもう間もなく、もうゆりの里では出始めているんですけど、僕のは12月入るまで土の中で眠っていてもらって、最後の最後に食べてみたいなぁと思っているんですよね。」
●食べてみたいなー!(笑)
島村さん「(笑)。これは、本当においしい! で、ガーって擦るとものすごい粘りがあるんですよ。で、逆さにしても落ちてこないんですよ。これ、受験生に最高でしょ? 落ちない芋。そして僕、野球選手に知り合いが多いじゃないですか? で、成績落ちない、人気落ちない、二軍に落ちない、落ちない芋!」
●いいですねー! お笑いの方は食べないほうがいいですね!
島村さん「『オチ』がないからね!(笑) 夢は自然薯を5000本くらい作りたいんですよ。」
●そのうち何本食べられるかなぁー(笑)。
島村さん「1本2500円で販売いたします(笑)」
●それは島ちゃんの苦労を買わせていただきます(笑)。
島村さん「ゆりの里にありますのでみなさん食べてみてください。」
●今回はこの地で生まれた枝豆を、山口さんでさえ初めてだったという枝豆を、島ちゃんもそこに加わって、その土地の伝統ある昔ながらの作物をどんどん育てて、また食べさせてください!(笑)
島村さん「いつの日か直売所とかで、『これ、私が作りました』って写真が自分だったりしたらいいんですけどね!」
●それを今回参加している子供たちが買った日には・・・。
島村さん「あぁー、それ、泣けてきますね!」
●夢が広がりますね! 頑張ってください!
島村さん「頑張ります!」
●次回、自然薯楽しみにしています!(笑)
島村さん「続く!(笑)」
●今回はどうもありがとうございました!
島村さん「ありがとうございました!」
AMY'S MONOLOGUE~エイミーのひと言~
農作業をしている島ちゃん、本当に活き活きしていました。また、今回島ちゃんと一緒にトウモロコシを育てた『BAYLINE GO!GO!』のリスナーの方々もとても楽しそうで、みんなで収穫の喜びを味わっている様子がうかがえました。 最後に、今回、島村ファームに協力され、私たちの取材にも快く応じて下さった山口農園の山口武夫さん/和子さんご夫妻、そして何のお手伝いもしなかったにも関わらず、私たちにおいしいトウモロコシ & 枝豆を分けて下さった島ちゃん始め『BAYLINE GO!GO!』のリスナーの皆さん、本当にありがとうございました。そしてご馳走さまでした。 |
人気DJ/アグリコメンテーター、島村幸男さん情報 bayfm『BAYLINE Go!Go!』月~木、午後4時からbayfm78で放送中の電リク。島村さんはきゃん ひとみさんとの強力コンビで毎週月曜日を担当。 島村幸男さんのブログ島村さんが頻繁に更新しているブログで、作物が育つ模様や、収穫祭の模様なども写真つきでアップされています。
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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」
M1. ハッピーマン / 佐野元春
M2. ALL BY MYSELF / ERIC CARMEN
M3. SKY BLUE SKY / WILCO
ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」
M4. JUNIOR'S FARM / PAUL McCARTNEY & WINGS
M5. SMILE / THE SUPERNATURALS
M6. WORKING ON A DREAM / BRUCE SPRINGSTEEN
エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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