2010年8月29日
釣りのアイドル、永浜いりあさんのHAPPY FISHING!
今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンのゲストは、永浜いりあさんです。
釣りのアイドル“釣りドル”として活躍されている、タレントの「永浜いりあ」さんは、お仕事で初めて体験した釣りに魅せられてしまい、今ではプライベートでも釣りに出かけるほど、すっかり釣りにハマってらっしゃいます。
今回はそんな「永浜いりあ」さんに、釣りの魅力や体験談をあつ~く語っていただきます。
いきなり名人とカナダで釣り。ラッキー!?
●今回のゲストは、タレントの永浜いりあさんです。よろしくお願いします。
「よろしくお願いします。」
●永浜さんは現在、釣り番組などに出演されていて、釣りのアイドル“釣りドル”として大活躍されています。
「お恥ずかしいですが、楽しませていただいています(笑)」
●(笑)。そして最近では、舵社から初のエッセイ集「永浜いりあのHappy Fishing Days」を出版されました。
「そうなんですよ。去年、普段のお仕事と平行して、半年かけて書きました。144ページ、カラー写真も入れて、内容盛りだくさんのエッセイ集となっています。」
●この本でもメインとなっている“釣り”のことについて、色々とうかがっていきたいと思うんですが、永浜さんが釣りにハマったきっかけは何だったんですか?
「釣りにハマったきっかけは、初めて釣りの番組に、釣りの名人の方と一緒に出させていただいたんですね。それまで釣りは何度かしたことがあったんですけど、名人の方と一緒に釣りをするということはなくて、プライベートで釣りが好きな人と一緒に行くという感じだったんですね。
初めて釣りに行ったのは冬だったので、もう寒くて『釣りはもういいや』って思っていたんですね。だけど、たまたま釣り番組に出させていただく機会がありまして、そのときに行ったのがカナダだったんです。」
●カナダに行ったんですか!? それはすごいですね!
「私はそのとき、釣りにハマっていなかったので、『カナダに行けるのはラッキー♪』っていう感じだったんですね。」
●ノリが軽かったんですね(笑)。
「そうなんです(笑)。そういう気持ちで行ったんですけど、いざ釣りが始まると、名人の方は1匹の魚を釣ることにすごく真剣になっていて、番組スタッフも一丸となって、魚を釣ることに真剣になっていたんですね。
そんな中で、カナダに1週間ぐらいいたんですけど、私も一生懸命釣りをしていく内に、釣りがどんどん楽しくなってきて『釣りって奥深いものなんだ』と、そのときに初めて知ったんです。日本に帰ってきてからも『釣りにまた行きたいな』って思ったんですね。そこからどんどんハマっていきました。」
●永浜さんがハマるきっかけとなった、カナダの釣りって、どういった釣りだったんですか?
「まず最初に、海で名人と私の2人でトローリングをしたんですけど、そのときには何も釣れなかったんですよ。その後、湖で釣りをしたんですけど、山の雪が解けてしまって、湖に解けた水が流れ込んでいたんですね。そのせいで、雪しろといって、湖がすごく濁って、魚が掛かりづらい状況になってしまったんです。湖でも釣果がなくて、海でも湖でもダメということで、さすがの名人もそのときぐらいから、すごく緊迫した雰囲気だったんですね。」
●2連敗ですからね。
「最後に、川でルアー・フィッシングをしたんですけど、そこで名人はすごく大きなキングサーモンを釣ったんです。そのとき初めて、1メートルぐらいある魚を生で見て驚いたのと、その1匹を釣るまでに、どのぐらい時間をかけたか分からないぐらい、魚と闘っていたんですね。それもビックリしました。
名人は無事釣ったんですが、私はまだ釣っていなかったですね。もう夕方にもなってきているのに、私だけ居残りのような気分になって、焦っていたんです。カナダに1週間ぐらいいて、0匹だったので『さすがに、このままでは日本に帰れない』と思ったんですけど、番組収録もそろそろ終わらないといけないというときに、ニジマスが1匹かかったんですね。
釣るまでの間に『カナダに来るまでの間に、なんでキャストの練習をしてこなかったんだろう』とか『なんでもっと勉強してこなかったんだろう』とか思って、旅行気分で来た自分がすごく情けなくなって、反省していたんですけど、最後に釣れた1匹がすごくありがたくて、あと、正直ホッとしました。なので、そのときの釣りは忘れられない釣りになったんですね。そこからハマっていったんです。」
えいやー! ビューーーーーーン! ポチャ!
●今回出版された「永浜いりあのHappy Fishing Days」には、たくさんのお魚を釣ったときの写真が載っているんですが、永浜さんはどんな釣りをするんですか?
「私は湖・川・海、全部やります。」
●全部やるんですか!?
「はい、しますね。最近では、鮎釣りだったり、ヘラブナ釣りもするんですが、やっぱり、日本は海に囲まれているので、海釣りによく行きます。どれも楽しんでいます(笑)」
●(笑)。今までで1番印象的だった釣りってありますか?
「それは思い出すとキリがないぐらい、どれもこれも思い出に残っていて、楽しいものばかりなんですけど、その中でも、最近初めて体験した釣りがありまして、砂浜で投げ釣りをするんです。
それは、3メートルぐらいの長さの竿を使って、すごく遠くに仕掛けを投げるんですね。距離にして、私でも大体120メートルぐらい飛ぶんですけど、それでキスを釣ります。それが楽しくて、ハマりました!」
●ごめんなさい、私は釣りをしないので、それのどこが楽しいのか、分からないので教えていただけますか?
「そうですよね! これから説明します。釣りには、大きく分けて、ルアー・フィッシングのような、仕掛けを投げる釣りと、船でやるような、仕掛けを下に落とす釣りの2つがあるんですけど、船でやるエサ釣りは、船で沖まで行って、海の深いところまでエサを真下に落として、釣ることが多いんですけど、ルアー・フィッシングは、遠くに投げてから、ルアーを引いて、魚を誘うという釣りです。
さっき話したエサ釣りは縦の釣りなんですけど、ルアー・フィッシングだと横の釣りになるんですね。ルアー・フィッシングのように、仕掛けを遠くに投げて、横の釣りを楽しむというものがあるんですけど、その中で、投げ釣りというのは、みんなが泳ぎに行くような砂浜で、すごく長い竿を使うんです。竿が長ければ長いほど、遠くに飛ばすのには有利なんですね。」
●てこの原理みたいなものですか?
「そうです。その代わり、短い竿よりも、投げるときに、タイミングとか、色々考えないといけないんですが、遠くに投げるという楽しみがあるんですね。そのときに使った竿は、投げ釣りの中で最も長い竿だと思うんですが、“えいやー!”と投げると、“ビューーーーーーーーーーーーン”と飛んでいくんですね! 今、私が表現した3倍ぐらいの距離を仕掛けが飛んでいるんですよ! “ビューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン、ポチャ”ぐらいなんですね。
他のルアー・フィッシングでいくら頑張っても“ビューーーン、ポチャ”ぐらいなんですよ。釣りには、キャスティングという楽しみ方もありまして、釣るだけじゃなくて、ルアーを投げて、自分の思うところに落ちたときも、また嬉しいんですね。」
●へぇ~。私は、釣るときが1番楽しいのかと思っていたんですが、投げるときも楽しいんですね!
「そうなんですよ! それが投げつりだと、より長く楽しめるんですね!」
●そうですよね!“ビョーーーーーーーーーン”の長さだけ楽しめるんですよね!
「そうなんです! 私は女性なので、これまで生きてきて、野球とかやったことがないので、ボールなどを遠くに投げるという経験があまりないんですね。だから、余計楽しいのかもしれないです。なので、投げ釣りって、女性にとって、すごく楽しい釣りなのかもしれません。
遠くに仕掛けを投げている間に、仕掛けがどこに落ちるか、目で追っているんですね。そのときは、すごく爽快な気分なんですよ。広い海に、思いっきり遠くに投げる、それがすごく楽しいんですね。それでキスを釣るんですけど、キスって、マグロとかと比べると、小ぶりな魚じゃないですか。ですが、当たりがすごいんですね。」
●パワフルなんですね!
「そうなんです! 釣り人の間では、引きが強いということで知られているんですが、120メートル先でも、当たると、引きが強いんですよ! それがすごく楽しいんですね。私は、船でのキス釣りも好きで、プライベートでもよく行くんですけど、投げ釣りを初めて知ったとき『やってみたい!』と思ったんです。『あんなに長い竿で、あんなに遠くで掛かるキスの当たりって、どんなものなんだろう』って、すごく興味があったんですね。その想いがやっと叶って、挑戦させてもらいました。」
●釣れましたか?
「釣れました! 2日で40匹ぐらい釣れたと思います。」
●すごいです!(笑)
「はい(笑)。投げ釣りって、仕掛けの針が5本ぐらい付いているんですね。名人の方だと、10本ぐらい付けたりします。」
●ということは、同時に10匹も釣れるということですか?
「そうなんですよ! “連掛け”といって、名人の方で、状況がいいと、10本同時に魚を掛けたりするんですね。私は今回初めてだったので、5本に挑戦したんですけど、キスが5匹も連なって、こいのぼりのように上がってくるというのは、他の釣りではなかなか味わえなくて、投げ釣りならではの楽しみなんです。」
釣りを始めて、自然はすごいなって!
●釣りをするときって、たくさんの自然の中で釣りをすることが多いと思うんですけど、自然を楽しんだりすることってあるんですか?
「そういうことばかりだと思います。まずは、海ですね。海は広くて、大きいので、海に行くと、いつも爽快感を味わうんですけど、ボートで沖に出ると、どこにでも行けそうな気分になるんです。そういうところがあって、私は海が好きなんですね。海・川・湖、それぞれで好きな雰囲気があるんです。
川は、私の祖父母は高知に住んでいるので、小さい頃は川で遊んでいたんです。それがきっかけなのか分からないんですけど、川に行くと、なぜか懐かしい気持ちになって、石の上に座って釣りをしていたら、幸せな気持ちになれるんですね。湖は、私が勝手に思っていることがあるんですけど、湖って静かじゃないですか。」
●確かにそういうイメージがあります。
「そういうところで、手漕ぎボートに乗って釣りをしていると、なぜか小声で話すようになるんですね。」
●そうなんですか!?
「そうなんです。小声で話すんです。誰かが『小声で話しましょう』と決めたわけではないのに、小声になるんですよ。そういう静けさも好きですね。
釣りを始めて、自然ってすごいなって思ったのが、魚がすごくキレイなんですね。普通、作られた世界って、赤とかピンクとか黄色とか青ってあるじゃないですか。でも、魚って、なんとなく青系とか、なんとなく茶色系ってあるんですけど、その中に、何色ともいえないような色もあるんですよ。透き通っていたり、キラキラ光っていたり、アオリイカみたいに、目が緑だったりして、そういうものって、作られた世界にはなくて、自然の中にしかないっていつも思うんですね。
そういうことも、釣りを始めてから気付くようになったんです。そこから、プライベートでダイビングをするようになったりして、釣りを始めてから、自然に関わる遊びが、どれも楽しくて仕方がなくなったんですね。」
●釣りを始めたことによって、他のアウトドアのスポーツにも興味がでてきたんですね。
「そうなんですよ。釣りを始めると『あれを釣りたい、これを釣りたい、あれをどうやって釣ろう』って考えるということを学んだんですね。考え始めたら、何を見て興味がわくんですね。」
●それはどういうことですか?
「ダイビングをやろうと思ったきっかけも、釣りを普段やっていて『海の中を見てみたいな』って思ったからなんですね。『海の中を見てみたい。ダイビングだ』っていうことになって、最初はシュノーケリングをやったんです。子供のときに体験している人が多いと思うんですが、私は大人になって釣りを始めてから体験をしたんですね。
初めて海の中に入って、海の底が深くなっていたり、入り組んでいたり、トンネルのようになっている中に魚が泳いでいたり、海草がいたりしているのを見たときに『なんだこりゃ!?』って思いましたね(笑)。シュノーケリングなので、深くまで潜れないんですよ。でも、私は海の底をずっと見ていて『どうしても行ってみたい』と思ったんですね。海に潜ったらすごく楽しかったですね。」
●私もダイビングをするんですけど、少し気になることがあって、私の場合は、水の中から魚を見ているんですけど、釣りをして、魚を陸地に上げられると「ちょっとかわいそうだな」って思うんですけど、永浜さんは、どう感じていますか?
「私も、そのことはいつも考えています。考え出すとキリがないんですけど、私の場合は、釣りを楽しませていただいて、これだけハマっているので、釣れた魚は食べています。ありがたく思いながら、おいしくいただいていますね。
あと、小さい魚だったり、元気な魚はリリースして、自分の食べる以上の魚を釣らないようにしたりしています。すごく小さいことかもしれないですが、私はそういうことしかできないので、そうしています。
釣りも色々な大会があったりして、釣りが好きな人が多いじゃないですか。だから『魚がかわいそう』だと思う人もいるかと思いますが、実際の大会は、釣ることができるサイズが決まっていて、『これ以上小さい魚は逃がしましょう』というルールがありますし、魚を放流したりして、釣り人もできる限り、自然に配慮しながら、楽しんでいます。」
釣りに感謝してます!
●改めてうかがいたいんですが、永浜さんにとって、釣りの魅力ってなんですか?
「それは、狙って、思い募らせた魚が掛かって、釣れたときが最高に嬉しい。これに尽きますね。最初はなんとなくなんですが、何回も行けば行くほど、なんとなくじゃ終わらせられないぐらい、楽しくなるんですよ。だから『またあの引きを味わいたい』と思いますし、簡単には釣れなかったり、逆に簡単に釣れることもあるんですけど、そういうときって、自分が持っている知恵をすごく搾り出すんですね。
搾っても釣れなくて『もうこれ以上搾り出してもないよ!』っていうところまでいくんですが、それでも釣れなくて、諦めて船の上に座ってぼーっとしているときがあるんですけど、気を取り直して、再び頑張ったら、いきなり釣れたりするんですよ。自然の世界なので、自分の思い通りにならないということは分かっていながら、楽しませてもらっているんですね。
釣りをするまで、夢中になれるものがなくて、子供のころからそれなりに楽しく過ごしてきたんですが、『野球に熱中してます』とか『水泳が好きです』とか、そういう趣味がなかったので、大人になってから、それが寂しくなるときがあったんです。『私って、これといった趣味がないな』と思っていたときに、釣りに出会って、大げさですけど、今では『これのために生まれてきたのかもしれない』と思うぐらい、ハマってしまったので、すごく釣りには感謝しています。
なぜ、そんな大げさなことを思ったかというと、小さいころから乗り物酔いとかなかったんですけど、最初から船酔いをしなかったし、エサや虫も、嫌がる人が多いんですけど、最初から抵抗が全然なかったんです。あと、お魚って、みんなが見たことのあるもの以外の変わったお魚だったり、すごくぬるぬるしているお魚だったり、色々な種類がいるんですけど、私はどれも可愛くて、愛おしくてしょうがないんです! その気持ちは最初からあって、何でも平気に掴めたんですね。釣りに必要なことが、最初から問題なかったので『これは、なるべくしてなったのかな』って考えるときがあって、大げさですけど、今ではそういう風に思っています。」
●そう考えると、私はダイビングをするので、お魚は好きなんですけど、虫が苦手なんですね。釣りもやったことがない女性でも、釣りってできますか?
「もちろんできます! 釣りというのは、そこまでハマらなくても、ビギナーズ・ラックじゃないですけど、初心者の方が行って、いきなり大物が釣れたり、大物狙いじゃなくても手軽に楽しめる釣りもあるんですね。
先ほど話した投げ釣りも、3メートル近い長さの竿を投げるので、すごく力が必要だったり、テクニックが必要じゃないかって思うかと思うんですが、私も挑戦するまでそう思っていたんですが、力はそれほど必要じゃないんですね。
今は道具もよくなってきていて、女性用の道具もでてきていますし、できるだけ軽量化しながら、丈夫な竿もたくさんでてきているので、自分に合った道具を釣り具屋さんで必要なものを聞くと、どの釣り具屋さんもちゃんと教えてくれるので、勇気を出して、お話を聞いて、自分に合った、無理のない道具で挑戦してもらいたいと思います。
船でキス釣りに行くと、海の底付近にエサを漂わせておけば、そこにお魚がいれば、掛かるので、難しいことは考えずに、『釣れないときは、いないんだな』って思って、楽しんでチャレンジしてもらいたいと思います。」
●そうですか! 私も、釣りにチャレンジしたいと思うんですけど、できれば、最初は釣りができる方と一緒に行きたいと思うんですけど、よければ、今度一緒に行っていただいていいですか?
「是非、これを機に一緒に行きましょう! 私はいつでも釣りに行きますから(笑)。明日も釣りに行きますから(笑)」
●そうなんですか!(笑)
「はい(笑)。では今度、時間を合わせて、是非行きましょう。」
●はい! 永浜さんが行くときに便乗させてください。
「そのときは、一緒に楽しみましょう!」
●よろしくお願いします! というわけで、今回のゲストは、タレントの永浜いりあさんでした。ありがとうございました。
|