2011年5月14日
今週のベイエフエム/NEC presents ザ・フリントストーンのゲストは、久住小春さんです。
元モーニング娘。で、歌手の久住小春さんは先頃、「17歳の転職」という初のエッセイ集を出版されました。この本には、生い立ちや芸能活動、そして現在の生活などが赤裸々に書かれているんですが、中でも興味深いのがオーガニックな食材にハマり、ついには千葉県内の農家さんの畑を借りて、自分で野菜を栽培するようになったことです。そこで今回、久住さんに、野菜作りのお話などうかがいました。
※自然豊かな新潟県の旧和島村で生まれ育った久住さんは、12歳で芸能活動を始め、東京で生活するようになって、多忙な日々と食生活の変化もあり、酷い頭痛や風邪を引きやすい体質になってしまったそうです。そこで体調回復のために食生活を改めることにしたそうです。
「まず、ネットですごく調べました。すると、“健康”という一つのキーワードだけでもたくさん出てくるんですよね。そこからさらに細かく絞り込んで調べていって、“○○という野菜がいい”って書かれていると、実際に食べたりして、色々試してきました。」
●その中で、自分に合うことと合わないことを見つけていったということですね。どんなことが合っていたんですか?
「青汁が一番合ったと思います。緑の野菜ってヘルシーだし、栄養価も高いんですよね。あと、野菜の中でも、有機野菜は栄養価がすごく高いので、最終的には、有機野菜に落ち着きました。」
●まだ若いのに、すごいところにいきましたね!(笑)
「そうですか!?(笑) 有機野菜っておいしいんで、続けていけるんですよね。他のことって、なかなか続かなかったり、大変だったりしたんですけど、有機野菜を食べることは苦がなく続けられるんですよね。」
●その他に、食に関して、自分に合った健康法ってありましたか?
「“ローフード”(※注1)ですね。マクロビオティックも試しました。それはそれで魅力があって、すごくよかったんですけど、ローフードは、酵素に着目した食事法なんですね。48度以上加熱をしてしまうと、酵素が壊れるらしいんです。酵素は、体を活性化させたり、毒素を取り除いたりして、体にとっていい役割を果たしているんですね。そんな酵素って、生の食材にはたくさん含まれているので、生の野菜を食べたり、果物を食べたりしています。」
●そういう風に食事を変えたことによって、体調は改善されましたか?
「改善しました! まず、貧血が治りました。すごく貧血を起こしやすかったんですけど、治りました。」
●美容の面ではどうですか?
「肌もすごくキレイになりましたし、吹き出物も出にくくなりました。あと、肌が白くなりました。美白クリームを塗ったりしていないのに、最近肌が白くなったって感じますね。」
●やっぱり、体にいいものを食べると、高い化粧品を使わなくても、どんどんキレイになれるんですね!
「そうなんですよね。野菜を食べることって簡単だし、一番の健康美容法だと思いますね。」
(※注1):ローフードとは、野菜や果物に熱をなるべく加えずに食べる食事法のこと
※オーガニックな野菜に目覚めた久住さんは、“ローフード・マイスター”のほかに、野菜を種から勉強する講座を受けて、“シード・マイスター”の資格も持ってらっしゃいます。そんな久住さんに、千葉県内の畑で野菜の栽培を始めたキッカケなどお話していただきました。
「その畑の農家さんが有機野菜を育てていて、『小春ちゃんもやってみない?』と誘われて、始めたのがキッカケなんですね。私の地元の新潟にも田んぼや畑はたくさんあったので、身近なものではあったんですけど、東京に来てからは少し離れていたんですね。実は、新潟に住んでいたときにも農作業はやったことがなかったので、やってみたいと思って、好奇心で始めました。」
●それでも、やっぱり最初は難しいって聞くんですけど、どうでしたか?
「全然難しくないですよ! それより、他の野菜を育てる方が、農薬を使ったりして手間がかかるので、 難しいですね。有機野菜は、草取りとかはしますけど、放っておけばよかったりするんで、思うほど難しくはないですね。」
●あえて手をかけずに、自然のままに育てているんですね。
「土に関しては、有機野菜の栽培を何十年も行なってきた畑の土だったので、土が有機野菜を育てるのに適しているので、失敗しにくいというのもあると思いますね。」
●やはり、野菜を育てる上で、土はすごく大事なんですか?
「そうですね。農薬などを使っていくと、地面からある程度の深さにコンクリートの塊ができてしまうみたいで、それによって、根が奥までいかなくなるんですよね。でも有機野菜だと、そういうことはなく、根が奥までいくので、栄養価が高いんですね。」
●今では、その有機野菜たちは育ち始めている状態ですか?
「2010年の9月に畑での栽培を始めたんですけど、そのときに葉の野菜を植えて、冬にはそれを収穫しました。そのときにタマネギを植えたんですけど、タマネギは収穫までに一年ぐらいかかるので、まだ植えっぱなしの状態ですね。あと、この前、番組で畑に行ったときに、大根と辛味大根とニンジンを植えました。」
●それは、今育っているところなんですね!
「そうですね。これから夏野菜も植えようかと思っています。」
●どんどんと種類が増えていってますね(笑)。
「そうですね(笑)。農家の方から、どの種がいいか、パンフレットを見せてくれるので、その中から選んでます。今年はスイカを植えようかと思っています(笑)。」
●(笑)。葉の野菜は既に収穫されたということですが、実際に食べてみましたか?
「はい、収穫して、すぐその場で食べました! 採って洗って食べたんですけど、苦味がほとんどなかったですね。」
●甘みが強かったんですか?
「みずみずしかったですね。味はすごく濃いんですけど、みずみずしいからすごく美味しいんですよ!なので、いっぱい食べてました(笑)。」
●(笑)。
「大根とか本当に美味しいですし、ラディッシュも植えていたんですけど、それも食べたらすごく美味しかったです。そこに住みたいと思いました!」
●(笑)。そういう風に、自分で育てると、味も格別ですよね!
「そうなんですよ! 種から育てるので、成長したら『こんなに小さな種があんなに大きくなるんだ』ってビックリしました。」
●そういった成長も実感しているんですね。久住さんは、これからも畑での作業は続けていくんですか?
「そうですね。まだ育てていない野菜もあるので、これからもやっていきたいと思っています。」
●“こういう野菜を作っていきたい”とか、“こういう風になりたい”という思いはありますか?
「自分が食べる野菜は自分で作りたいと思いますね。今、千葉の畑を借りているので、収穫するタイミングに畑に行って、野菜を収穫して、持ち帰るっていう感じなんですけど、それだけでは足りない野菜はスーパーで買うんですよね。でも、いずれは買わないで、自分で育てていければいいかなって思いますね。」
●最終的には、自分が食べる野菜は自分で作っていきたいということですね。
「そう思いますけど、どうなんでしょうか。難しいですよね?」
●いや、久住さんならできると思いますよ!
「はい、頑張ります!」
今週のゲストの久住さん。ローフード・マイスターや、シード・マイスターの資格を取って、本格的に勉強しているのが、素晴らしいですよね。これからもぜひ続けていって、食へのこだわりを極めて欲しいです。
ワニブックス/定価1,500円
元・モーニング娘。で歌手の久住小春さんの初のエッセイ集「17歳の転職」には、生い立ちや12歳から始めた芸能活動、そして野菜栽培のことなどが赤裸々に綴られています。子供の頃の写真も掲載されているので、気になる方はぜひチェックしてください。
久住さんの公式ブログ『こはるんランド~入場料無料~』には、日々の活動や日常風景はもちろん、本の紹介なども掲載されていますので、久住さんのことをもっとよく知りたいと思った方は、是非チェックしてください。