2011年10月22日
今週のベイエフエム/NEC presents ザ・フリントストーンのゲストは、団長安田さんです。
人気お笑いグループ、安田大サーカスの団長安田さんは、芸能界でも「自転車大好き芸人」として有名な方なんですが、今回はそんな団長安田さんに、楽しい自転車ライフや、オススメのサイクリングコースなどうかがいます。
●今回のゲストは、安田大サーカスの団長安田さんです。よろしくお願いします。
「よろしくお願いします! ベタでーす!!」
●(笑)。今日はお一人なんですね。
「そうですね。珍獣は檻の中に入れてきました(笑)」
●(笑)。お一人のときも団長とお呼びしてよろしいんでしょうか?
「何でもいいですよ。森脇健児と呼ばれたら、森脇健児でお話しますよ(笑)」
●(笑)。今回は団長でよろしくお願いします。団長は、芸能界でも“自転車大好き芸人”で有名ですが、団長が自転車にハマったのは、いつ頃でどういったキッカケがあったんですか?
「7~8年ぐらい前のことなんですけど、「東京フレンドパーク」という番組に出させていただいたときに、ダーツで景品が当たるゲームがあったんですが、スタッフから『欲しい商品を的の中に入れますので、何か欲しいものを言ってください』と言われたので、“速そうな自転車”と答えたんですね。『高校のときに金持ちの友達が乗っていたんですけど、乗らせてくれなかったんで、速い自転車に乗りたいんですよ!』と話したんですけど、そのときはまだロードバイクという名前も知りませんでした。
そのダーツでクロちゃんが当ててくれて、家に届いたんですけど、乗り方が分かんなかったんですよ。タイヤは細いしサドルは高い、ハンドルはおかしな形をしているから『どうやって乗るんや?』と思ったので、自転車を車に乗せて自転車屋に持っていって、乗り方を教えてもらったら、ハマりましたね。」
●団長は、教えてもらってからすぐ乗れたんですか?
「すぐ乗れました。最初は乗らずに『こんなの乗れるわけがない』と思ってましたし、走る場所も車道の左側は走ることを知らないというところからスタートしましたけど、すぐ乗れましたね。」
●そこからどんどんハマっていったんですよね。初めて乗ってみて、どうでしたか?
「まず驚いたのが、上り坂ですね。ママチャリは以前から乗っていて、それで通るにはすごく辛い上り坂があったんですけど、そこをロードバイクで行ったら、スーッといったんですよ。『何、これ!?』と思いましたね。」
●それは団長にとって、今まで感じたことがないような感覚だったんですね。
「本当速いと思いましたね。下りも、ロードバイクの方が安定していますし、緩いカーブでも滑らかに曲がれる感覚があって、すごく驚きましたね。」
●そうですよね。初めての体験だから、驚きますよね。色々な方の自転車に関するお話をうかがうと「自転車にハマると、今までのライフ・スタイルも変わってくる」とよく聞くんですけど、団長はどうでしたか?
「僕は一時期メタボになったんですよ。高校はサッカーの推薦で体育コースに行ったので、ずっとスポーツをしていたんですけど、この仕事を始めると、若手の頃はお金がなかったので、スポーツジムに行くことができなかったんですよ。『スポーツしたいなぁ』と思いながらもできなくて、知らない内にメタボになってきてしまって、次第に肩こりもするようになってきたんですけど、自転車に乗り始めたら、全然意識していないのに痩せ始めて、体が段々楽になってきたし、風邪もひかなくなったんですよね。」
●仕事先まで自転車で行くことってあるんですか?
「そうですね。最近では、自宅のある品川から町田まで行きましたね。」
●町田まで行ったんですか!? 結構な距離がありますよね!?
「往復で80キロですね。ただ、自転車で行ったら、スタッフさんが笑ってくれるんですよ(笑)。『そんな簡単に笑いが取れるなら、行こうかな』と思いますね。あと、相模湖にある“プレジャーフォレスト”という遊園地があるんですが、そこにクロちゃんは電車を四回ぐらい乗り継いで、最後はバスに乗ったみたいなんですが、『アホちゃうか!? 俺なんか自転車一本やで!』って言ったら、スタッフさんが『団長の方がおかしいですよ』って言われました(笑)。ちなみに、プレジャーフォレストまでは往復100キロぐらいでしたね。」
●時間はどのぐらいかかったんですか?
「2、3時間はかかりましたね。」
●それだけ長い距離を走るのって、辛くないんですか?
「いや、楽しいですよ! よく『上り坂とか辛くないですか?』って聞かれるんですけど、上り坂をスムーズに上れたら、『今日の俺はちょっと違う!』と思って、気持ちがいいんですよ。」
●自分の体の変化が、自転車に乗ることによって感じるんですね。
「そうですね。このスポーツは、自転車を一つ買えばジムに行かなくてもいいんですよね。メンテナンスとか必要ですけど、自転車があればスポーツができるんですよね。サッカーだと何が必要ですか? ボールが必要ですよね? あと、グラウンドに仲間を呼ばないといけないじゃないですか。それに比べて自転車はどうですか? 家を出て、自転車に乗ればすぐスタートです! いかがですか!?」
●すごくやりたくなってきました!!
●団長は現在、テレビ番組でも自転車に関する番組を担当されていて、全国色々なところでツーリングをされているということですが、今までで印象に残っている場所を教えてください。
「北海道は別格でしたね。山の下り坂って、普通ならカーブばかりの下り坂じゃないですか。でも、北海道ってまっすぐに下るんですよ! それは気持ちよかったですね。あと、信号も少ないし、道は広いんですよ。関東とかだと、車と自転車の距離が近いところってあるじゃないですか。そういうところも少ないので、走りやすかったですね。」
●北海道のどの辺りに行ったんですか?
「札幌を出発して、ニセコ辺りまで行きました。」
●札幌からニセコまで結構な距離がありますよね。
「それは二日間で行きました。あと、夕張ですね。雨が降ったりして走れないときのために、ロケ日を一日多く設定していてくれていたので、余った一日で夕張まで行ったんですよ。夕張には“夕張メロン熊”というゆるキャラがいるんですけど、そのグッズを買いにいこうということで、往復120キロぐらいあったんですけど、その一日で地元の人と走りに行きました。それも気持ちよかったですね。」
●北海道といえば、雄大な景色がイメージされるんですが、周りの景色を見ながら走っていたんですか?
「そうですね。本当に気持ちよかったですね!」
●景色はどうでしたか?
「海もあるし山もあるし、広大な畑があったり、『この道はどこまで繋がってるんだ?』と思うようなところもあったりして、ああいったところは北海道じゃないとなかなか走れないですよね。
でも、僕はずっと『都内は走りにくいな』と思っていたんですけど、高尾山まで走りにいったときは、走り方さえちゃんとしていれば、都内でも楽しめる自転車コースがあるんだなと思いましたね。レインボーブリッジは渡れないんですけど、芝浦から船が出ていまして、お台場まで船で行くルートがあったりするんですよね。」
●そういうルートを使えば、あの辺りにも行けるということですね。
「ぐるっと迂回しないといけないんですけど、晴海大橋を渡ると結構気持ちいいんですよ。行きは晴海大橋を渡ってお台場に入るルートを通れば、左にはららぽーとが見えて、右には海や橋とかお台場が見えるので、景色がすごくいいんですよ! 交通量も少ないので、走りやすいんですけど、帰りは辛いなと思ったら、船で芝浦まで楽に行けますから、いいですよね。」
●その辺りはあまり無理をせずに楽しめるということですね。
「そうですね。ロードバイクのいいところって、“輪行袋”というものがあるんですけど、例えば、熱海まで行くのって、すごい距離じゃないですか。自転車で行って、温泉に入って汗を流したのに、また自転車で汗をかくのって嫌じゃないですか。そういうときに、前輪と後輪を外して、輪行袋に自転車を入れて、電車で帰ってきても楽しいじゃないですか。」
●私は自転車にあまり乗ったことがないんですが、行きは楽しそうだけど、帰りのことを考えると憂鬱だなといつも思っていたので、それっていいですね!
「そういうコースを、芸人仲間で今度行こうって言ってるんですよ。熱海まで自転車で行って、温泉に入って、新幹線で帰ってこようというコースです。帰りは早く帰ってきたいですからね(笑)。そういうことができるのが、ロードバイクの魅力ですね。タイヤがネジみたいなの一つで簡単に取れるので、乗りたいところまで持っていけるんですよね。『都内ちょっと危ないし、ゴチャゴチャしているから嫌』っていう人は、電車で三浦半島の方まで行って、そこから乗るとかできますからね。」
●自転車の醍醐味として “ツーリング仲間ができる”というお話をよくうかがうんですけど、芸人の中で自転車の輪といったものが広がりつつあるんですか?
「小島よしおが、ヨーロッパのピナレロっていう自転車を買いましたね。あと、笑い飯の哲夫に、M-1優勝のお祝いとして、キャノンデールというブランドの自転車を僕がプレゼントしました。」
●それは、皆さん元から自転車に興味があって、団長に相談して、買うという感じですか?
「そうですね。色々な芸人さんから相談されるんですよね。雨上がり決死隊の蛍原さんから『行きはタクシーで行って、帰りに自転車に乗って帰りたいんやけど、そんな都合のいい自転車ある?』って聞かれたんですけど、そのときは『あります!』と答えましたね。
僕もフジテレビに行くとき『この時間だと、自転車で行ってたら遅刻する! レインボーブリッジを渡りたいけど、自転車じゃ渡れへん!』ということで、自転車の前輪を取って、タクシーを止めました。タクシーの運転手さんは不思議そうな顔をしてましたけど(笑)、自転車を後部座席に積んで、タクシーでレインボーブリッジを渡って、フジテレビに余裕をもって着いたということがありましたね。そのときの自転車は、ジャイアントというメーカーの小径車で、スピードが結構出て、折りたたみ式なので、簡単に車に積められるので、帰りだけ乗ってくるということもできる自転車や、ロンドンブーツ1号・2号の淳さんも『気軽に乗れる自転車が欲しい』ということで、小径車を買いに自転車屋へ一緒に行ったりしましたね。大抵、僕を通じて自転車屋に行きますね(笑)」
●中間業者みたいになっているんですね(笑)。
「そうですね。その自転車屋に行くと、各店舗でオススメの自転車があれやこれやとあるんですが、僕は趣味で色々な自転車屋に行っていますので、『あの店に行けば、この店には置いていない○○という自転車がありますよ』といった感じで、全体の中から選べますので、相談したい芸人の方は是非僕にご相談ください。」
●自転車を買おうか悩んでいる芸人さんは、是非、団長にご一報をしていただければと思います(笑)。
●団長は今どういった自転車に乗っているんですか?
「僕はロードバイクが好きなので、基本的にはロードバイクばかり乗っているんですけど、場合によっては小径車という、小さい自転車にも乗ってますね。キャノンデールのフーリガンという車種で、左側にしか支えがない自転車もあるんです。それも含めると、家の中に8台ぐらいあって、自転車だけの部屋が一部屋あります。」
●そんなに持っているんですね! 変なことを聞くかもしれないんですけど、それだけあると、値段にも結構な差があると思うんですけど、どうなんですか?
「はっきりとは分からないんですけど、パーツとかウェアなどを含めて、総額で600万ぐらいはいってるんじゃないですかね。」
●車が買えますね!
「車が買えますけど、車に乗っても痩せないですからね(笑)」
●(笑)。高い自転車と安い自転車とでは、乗り心地とか安全性などで違いってあるんですか?
「一番の違いは“重さ”です。高いものだと指一本で持てます。僕が持っている中で一番高い自転車は、キャノンデールのスーパーシックスというもので、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどの大きな大会で活躍した自転車に乗っているんですけど、160万円なんですね。それは、人差し指一本で持ち上げられます。」
●一方、安い自転車は重いんですか?
「そうですね。」
●ということは、乗っているときにも重く感じるんですか?
「そうですね。長距離になればなるほど、自転車の重さは重要になってきます。軽いと楽ですよね。」
●でも、初心者だと自転車を選ぶときに、高いものは手を出しづらいんですよね。
「最初はそういう自転車じゃなくてもいいです。」
●でも、安すぎると重かったりするじゃないですか。金額的にオススメなのは、どのぐらいの、どういった車種ですか?
「僕が知っている限りで、今だと6~7万ぐらいのロードバイクもあるんですけど、ざっくりで申し訳ないんですが、9万円台はいっておいた方がいいんじゃないかなと思いますね。今では、10数万円の自転車が、型落ちだったり、ちょっとした傷が付いていたりして、9万円台になっていたりすることがあるんですね。
あと、定価で9万8000円の自転車もあるんですけど、それは昔だと何十万円もするような自転車だったりするんですよ。それが様々な素材が出てきて、どんどん古くなってきたことによって、その値段になっているので、昔だったら、それでツール・ド・フランスを走れるぐらいのものだったりするんですよね。なので、今は買い時だと思います。9万円ぐらいは出した方がいいと思いますね。一日でも早く、楽しさを知ってほしいなと思います。」
●これから自転車を始めようと思っている方に、アドバイスや守るべきルールがあれば教えてください。
「最近、自転車に乗っている方が多いんですけど、一番気になるのは逆走ですね。自転車は“キープ・レフト(左側通行)”です。日本は左側通行です。車に乗っている人の中で、自転車に優しくない方もいらっしゃいますし、自転車も車道に出すぎたりしていますので、気をつけてほしいですね。守っている人が逆走をしている人を避けて事故に遭われると、本当に悲しいことなので、左側通行を守ってほしいです。あとは、“シェア・ザ・ロード”という言葉があるんですけど、道路をみんなでシェアをして、譲り合って乗ることが一番安全ですので、それも大切にしてください。
あと、最近、ブレーキが付いていないことが問題になっていますけど、競輪選手でも『街中では、そんな乗り方はできない。急ブレーキは足ではできない』と言っていますので、そういう問題はクリアにしていって、安全に乗ってほしいなと思います。」
●最後にお聞きしたいんですが、自転車ライフに関しての目標があれば教えてください。
「とりあえず、日本全国を自転車で行きたいと思っています。あと、自転車教室みたいなことをもっとできたらいいなと思っています。意外と、今の子供って左側通行を知らないんですよ! 自転車教室で教えたら『えー!』って驚く子がたくさんいるんですよ。この前も、子供と一緒に走りにいったら『左側を走らないといけないの!?』って驚くので、そういったことを教えることをもっとやれたらなと思っています。」
実は、私もとうとう自転車買っちゃいました! クロスバイクという、そこまで高いモデルではないんですが、団長にお話をうかがった通り、かなり快適です。まず、今まで大変だった坂道もどんどん上れる事に感動しました。そして、スピードも格段に出るので、これからどんどん遠くへ行けそうだというワクワク感で一杯です。ただ、広い道を走った時はヒヤリする事もあったので、団長もおしゃっていましたが「キープ・レフト」や「シェア・ザ・ロード」を忘れず、安全第一で無理せず楽しみたいと思っています。皆さんも自転車のルールをきちんと守って、楽しい自転車ライフを過ごして下さいね。
団長安田さんはブログをやっています。タイトルは「団長安田の自転車男(ペダリング・マン)」。日々の活動から自転車のお話など、まめに更新されていますので、安田さんの動向がよく分かる内容となっています。是非チェックしてください。
今年で7年目を迎えた日本最大の自転車エンターテインメントショー。参加ブランドは600件以上、展示自転車は2200台以上で、ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなど、900台以上の様々なタイプの自転車に試乗できるので、サイクリストの方はもちろん、これから自転車ライフを始めようという方も最新モデルを体感することが出来ます。
また、メインステージでは、サイクルウェアのファッションショーや、元プロのロードレーサー「今中大介」さん他のトークショーを開催。そして、安田さんがプロ自転車チームの入団テストにチャレンジしたりと様々なイベントが予定されています。
さらに、11月4日金曜日の午後4時からは「BAYLINE GO!GO! in CYCLE MODE international 2011」を幕張メッセの会場から、公開生放送。DJは伊津野亮さんとメファさん、ゲストに「小島よしお」さん、「安田大サーカス・団長安田」さん、今中大介さんをお迎えしてお送りします。こちらもお楽しみに!
◎日時:11月4日(金)から11月6日(日)まで
◎会場:幕張メッセ国際展示場
◎入場券:18歳以上の大人・前売り1,000円、当日1,200円
(尚、4日(金)の午後3時以降は、女性の入場は無料となります)
◎詳しい情報:CYCLE MODE international 2011のオフィシャルサイト