2014年2月22日

59万人が「いいね!」 世界の絶景!

 今週のベイエフエム/NEC presents ザ・フリントストーンのゲストは、詩歩さんです。

詩歩さん

 2013年から大変話題になっている本で、ベストセラーとなっている「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」。本屋さんの店頭で目立っているのでご覧になった方も多いと思います。今回はその話題の本の著者・詩歩さんに、この本を書くことになったきっかけや、オススメの絶景、そして個人的な旅のお話をうかがいます。

Facebookのページが本になった!

●今週のゲストは、「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」の著者・詩歩さんです。よろしくお願いします。

「よろしくお願いします。」

●この本ですが、今すごく話題になっていますよね!

「おかげ様で好評をいただいています。」

●私も本屋さんで見つけて「これは読みたい!」と思って、思わず買ってしまいました(笑)。この本は、56万人が“いいね!”ボタンを押しているFacebookのページがキッカケで作られたんですよね?

「そうですね。発売当初は56万いいね!でしたが、現在は59万まで増えてます。そこのページ書籍化したのが、今回の本です。」

●なぜ、こういうページをやろうと思ったんですか?

「キッカケを話すと驚かれることが多いんですけど、私が2012年の4月に新卒として会社に入社したんですが、そのときの新人研修がキッカケでできたのが、このページなんです。」

●新人研修なんですか!?

「私は今、インターネット広告の会社で働いているんですけど、“Facebook研修”が1時間あるんですね。それは、1人につきページを1つ作って、1ヵ月半でいいね!数を競うものだったんですが、私は負けず嫌いなので、『絶対に1位になってやる!』と思って頑張ったら、いつの間にか本になってました(笑)」

●新人研修がまさかの本になるとは、すごいですね!

「私も思いませんでした(笑)」

●(笑)。行き方や大体の予算も掲載されているじゃないですか。なので、絶景というと手が届きづらい場所っていうイメージがあったんですけど、この本を読んだら「私でも行けそうだ」と思いました。

「この本を作るとき“読者に妄想旅行をしてほしい”というテーマがあったんですね。Facebookでは写真を掲載して、『こういうところがありますよ』と紹介するだけだったんですが、本にするときにはそれに加えて、予算や季節、日程など、読者の背中を押すような情報を入れたんですね。そうすることによって、読者が自分のストーリーに落とし込んで考えられるように工夫したつもりだったので、そうやって感じていただけると嬉しいです。」

世界の絶景、第1位は!?

●詩歩さんオススメの絶景をいくつか紹介していただけますか?

「やっぱり第1位のところには行きたいし、オススメしたいですね。それはイタリアのランペドゥーザ島というところなんですけど、ここはヨーロッパの中で最南端にある島で、水が透明すぎて、浮かんでいるボートが空を飛んでいるように見えるぐらい、幻想的な風景が見られる場所ですね。」

●そうなんですよね! 海の上にボートが乗っているんですけど、あまりの透明度で、空に浮いているように見える1枚なんですよね! これが一番人気なんですね。

「そうですね。この写真があったから、Facebookのページが人気になったんじゃないかと思うぐらいですね。この写真だけで28万いいね!ぐらい付いています。」

●それだけの方が“いいね!”って思っているんですね。この本には、日本の絶景もいくつか入ってますよね?

「はい。入ってます。」

●例えば、ここベイエフエムがあるベイエリアでのオススメってありますか?

「茨城県の国営ひたち海浜公園に絶景ポイントがあります。季節によるんですけど、春には“ネモフィラ”という青い花が丘一面に咲いていて、“青い花の絨毯”を見ることができるんですね。ここが絶景スポットとして人気になっています。Facebookのページでも世界第11位にランクインしています。」

●世界11位ですか! それは行ってみないといけないですね!

どうせやるなら、やっちゃえ!

●詩歩さんは日本一周の旅もされたということですが、いつ頃・どんな風に・どんなルートで行ったんですか?

「大学生のときの春休みを使って行ってきました。東京から鹿児島まで飛行機で行って、3月だったので、桜前線と一緒に北上するルートと、東京から札幌まで飛行機で行って、さっぽろ雪まつりを見た後に南下してくるというルートの2つを使って周りました。」

●ルートは「ここに行きたいから、こっちを通ろう」といった感じで決めたんですか?

「そうですね。大学に入るまで旅行をほとんどしたことがなくて、北海道に行ったのはそのときが初めてでしたし、九州も初めてでした。行きたい場所が日本全国に散らばっていたので、『まとめて周ってしまえ!』ということで、日本一周を始めたんですね。そのときに『行きたい!』と思ったところを行ったのが、そのときのルートでした。」

●今までほとんど旅行をしたことがなかったのに、いきなり日本一周ですか!?

「そうですね。実は、初めての海外も結構唐突でした。初めて海外に行ったのはイタリアだったんですけど、そのときは一人旅で1ヶ月間でした。それに、一人で飛行機に乗ったのもそのときが初めてでした。」

●この番組を聴いてる方は詩歩さんの姿を見ていないので分からないと思いますが、可愛らしい女性なんですよ! まさかそんな無計画な弾丸ツアーに行くような人には見えないんですよね(笑)。意外にも、行くときは行くんですね。

「そうですね、行っちゃいますね(笑)」

●(笑)。日本一周のときの話に戻りますけど、旅先で色々な出会いがあったんじゃないですか?

「そうですね。私は歴史がすごく好きなんですけど、遺跡とかで一人でいると、市役所の方たちが話しかけてきてくれて、なぜか車で案内してくれましたね(笑)」

●(笑)。ちなみに、どういったところに行ったんですか?

「市役所の方が案内してくれたのが長崎だったんですけど、天草四郎が立てこもっていた原城跡に行ったんですが、何もないんですよね(笑)。そこに最寄駅から片道1時間半のバスに一人で乗って、そこで『ここに天草四郎がいたんだなぁ』としみじみ感じていたら、不審に思ったのか興味を持ったのか分からないですが、話しかけてくれて仲良くなって、案内してくれたという出会いがたくさんあって楽しかったですね。」

●そんな活動的な詩歩さんは、登山もされるんですか?

「登山大好きですね!」

●今までどういった山を登ってきたんですか?

「登山も大学に入ってから始めたことなので、登った山の数は多くはないんですけど、初めて登った山が赤岳付近の山だったんですけど、それを3つ縦走しました。初めての登山で2,000メートル級の2泊3日のテント泊で登るというキツイことをやりました(笑)。それはすごく大変だったんですけど、みんなで協力して山頂にたどり着いて、そこで見た雲海と日の出という絶景が忘れられなくて、それ以降キツイところに何回もチャレンジしています。」

●詩歩さんって、割と自分を痛めつけても頑張れるタイプですよね(笑)。

「よくドMって言われます(笑)。『どうせやるなら、やっちゃえ!』って思うタイプですし、頑張った上で見た景色って、頑張った人にしか見れないご褒美みたいなものだと思うので、頑張った結果が自分に返ってきて、それが素晴らしいものだというのは、絶景も登山も同じだと思うので、それは止められないですね。」

詩歩さんを虜にしたボリビアの絶景

※詩歩さんが旅した中で「もう一度行ってみたい」と思っている絶景はどこなのでしょうか?

「ボリビアのウユニ塩湖というところが一番感動しましたね。」

●どんなところなんですか?

「最近は有名になってきているんですけど、一面塩湖なんですね。地平線が白くて、高度が4,000メートルぐらいあるので、雲一つない青空が広がっているので、白と青の世界を楽しむことができる場所になっています。」

詩歩さん

●それを見たとき、相当感動したんじゃないですか?

「そうですね。その中で一番感動したのが朝日が昇ってくるところでした。月が朝焼けでぼやけて、空が虹色になっているところに朝日が昇ってきたんですけど、白い地面に影が伸びていくのを見ていたらすごく感動しちゃって、『わーっ!』と叫びながら走り出しちゃいましたね(笑)」

●思わず走り出したくなるぐらいなんですね(笑)。それは忘れられないですね。

「ウユニ塩湖には二つの顔があるんですね。一つは私が行った“乾季”です。真っ白い地面と真っ青な空を楽しめる顔ですね。もう一つあって、こちらの方が有名なんですが、“天国に近い鏡張りの世界”を楽しむことができる顔があります。その塩湖が平らなので、雨季に雨がたくさん降ると、平らな湖ができるんですね。それでいて障害物が一切ないので、空が地面にそのまま対称的に反射されると、地面が鏡になっているような世界を楽しむことができるんですね。」

●その話を聞いただけでも鳥肌が立ってしまいます!

「そして、夜は星空がすごくキレイなので、360度プラネタリウムのような感じなんですよね。上を眺めても星だし、足元を見ても星があるんですよね。」

●それはすごい世界ですね!

「そこに行った友達はみんな『宇宙にいるような感覚がする』って言ってましたね。」

YUKI'S MONOLOGUE ~ゆきちゃんのひと言~

 絶景を目の前にすると、自分の悩みがちっぽけなものに感じます。それはきっと、雄大な自然を目の当たりのすると、そのスケールの大きさに圧倒されるからかもしれません。これからもそんな私たちの価値観を変えてしまうような、たくさんの絶景を詩歩さんに紹介していただきたいですね。

INFORMATION

「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」

新刊『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

 三才ブックス/定価1,365円

 詩歩さんがまとめたこの本は、写真が素晴らしい! 掲載されている写真を見ると、“死ぬまでに一度は行きたい!”と思わせてくれます。そして、その場所までの行き方や予算なども載っている旅行ガイドも掲載されているので、是非ともチェックしてみてください。

Facebookページ

 「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」のFacebookページは、「いいね!」と言ってる方が約60万人!また、たくさんの方が書き込みをされています。載っている写真も素敵ですので、こちらも是非見てください。

今週のオンエア・ソング

オープニング・テーマ曲
「GRACIAS / LARRY CARLTON」

M1. SUNSHINE SUNSHINE / SUPERFLY

M2. TARVELLING / 宇多田ヒカル

M3. I STILL HAVEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FOR / U2

M4. EVERY BREATH YOU TAKE / POLICE

M5. EVERYTHING'S GONNA BE ALRIGHT / SWEETBOX

M6. スターライトパレード / SEKAI NO OWARI

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」