いよいよ3月12日に、世界最高峰エヴェレストを舞台にした映画『エヴェレスト~神々の山嶺』がロードショー公開されます。映画化は不可能といわれてきた夢枕獏さんの小説が原作のこの映画。主演は岡田准一さん、阿部寛さん、尾野真千子さん。そんな話題の映画の記者会見が先日行なわれました。
その記者会見から岡田准一さん、阿部寛さんのコメントをご紹介しましょう。岡田准一さんは、この映画で山岳カメラマン「深町 誠」を演じていますが、実は趣味で写真も登山もやってらっしゃるそうです。そんな岡田さん、エヴェレストでの撮影でどんな影響を受けたのでしょうか?
岡田さん「経験していないときと、皆さんの役作りを感じたあとでは、限界を超えた感情が生み出せるものを目指すようになったと思いますし、自分自身の人生において、そして役者として芝居を演じる上でも価値観が変わった気がします。今でも“上手くなりたい”“上手いってなんだろう?”と自問自答していますが、その先にある“人の心を打つものはなんだろうか?”“自分がそこにいくにはどうやったらいいのか?”ということを考えるようになったと思います。それは山の影響じゃないかと思っています」
続いて、伝説の天才クライマー「羽生丈二」を演じた阿部寛さんは、標高5,200から5,400メートルという過酷な環境での撮影で、ある感情が芽生えたそうです。
阿部さん「一緒に行った山岳の人もいたんですが、“なんで山に登るんですか?”って毎日のように話していたんですね。今でも答えは見つからないんですが、人が太刀打ちできないし予測できないことが起きるあれだけの自然に行ったとき、“そこにいられる”という考えを今でも持っているということが、今回の撮影で得た1つの宝です。僕はそれの専門じゃないので見つかるかどうか分からないですが、これからもそれをずっと考えていくんだろうなと思っています。それがこれからの人生の中でいいことに変わってくれたらいいなと思っています」
映画『エヴェレスト~神々の山嶺』は、3月12日から全国ロードショー。詳しい情報はオフィシャルサイトをご覧ください。