今週のベイエフエム/NEC presents ザ・フリントストーンは、総集編「ベスト・オブ・ザ・フリントストーン2017」の第2弾! 今年の下半期7月から12月の間に出演してくださったゲストの中から、また聴きたいインタビューを再放送します。
今回は、地球のいろいろな生き物と、命の不思議について。そして今年2017年に世界で大注目された、地球の歴史を調べる上で大変重要な千葉の地層「チバニアン」をフィーチャーします。
※最初にご登場いただくのは、今年9月に出演してくだった、自然写真家の高砂淳二(たかさご・じゅんじ)さんです。高砂さんは今年2017年に『LIGHT on LIFE』という写真集を発表されました。そして、その発売記念の写真展会場で、こんなお話をうかがいました。
「僕らは街の中に住んでいても、夜は飲みに行ったり、家の中にいたりするので、どんな感じで自然が夜を迎えるのかが、あまりわからないじゃないですか。だから、こういうところに行って撮影をしていると、“ペンギンって、夜はこうやって過ごしているんだなぁ”と思ったりしますね。
あとカナダに、白いアザラシの赤ちゃんを見られるところがあるんですよ。流氷の上にお母さんたちが来て、そこで子どもを産んで、その子どもたちが真っ白なアザラシなんですね。そこに一回、ヘリコプターで降りて、流氷の上で一晩明かしたことがあって、その時にアザラシたちの横で、僕も横になってしばらくいたんですね。
周りの赤ちゃんたちがギャーギャー泣いているんですけど、その声を聴きながら空を見た時に“アザラシの動物時間だなぁ”と思って、“こうやって星を見ながら一晩、こんな気持ちで過ごしているんだなぁ”と、まったく人とは別の感覚なんだけれど、同じ時間を過ごしているという、不思議な感じがしましたね」
●“動物時間”というのがすごく気になるんですが、やっぱり人間時間よりもちょっとスローな感じなんですかね?
「うーん、なんだろう…人間は“8時間”なら8時間の間、びっちり寝るじゃないですか。だけど他の生き物は、危険な時もあって、昼間もちょこちょこ寝たり、夜もちょこちょこ寝たり起きたり、鳴いたりしているんで、感覚としては結構長いんじゃないかな。人間の場合は、夜に寝て、気付くともう朝っていう感じでしょ。だけど、彼らにとっては危険もずっとあるし、明るい時と暗い時、両方が半々ぐらいあると思っているんじゃないかな、という感じがしました」
●そんな別の時間を過ごしている生き物も、同じ地球で一緒に暮らしているんですよね。
「そうなんですよね。今、この時もどこか裏側ではそういう時間を過ごしているんですよね」
※続いてご登場いただくのは、10月に出演してくださったフリーアナウンサーの富永美樹(とみなが・みき)さんです。富永さんは東京ほか、富士山麓や西伊豆にも暮らしの拠点があって、自然を身近に感じながら暮らしてらっしゃいます。
そんな自然暮らしの中で富永さんが注目したのが、発酵食! 富永さんは「発酵マイスター」の資格を持っていて、今年2017年に『富永美樹の 腸が変われば、病気にならない』という本を出されました。“腸が変われば、病気にならない”とは、一体どういうことなんでしょうか。
「腸には、善玉菌や悪玉菌など、いろんな菌がいるんですよね。2割が善玉菌、1割が悪玉菌、そして日和見菌というのが7割くらいいるんですね。日和見菌っていうのは、腸内環境が悪くなると悪玉菌になっちゃうんです。よくなると善玉菌になるんで、要は(イソップ寓話の)コウモリみたいに…」
一同「日和を見る!(笑)」
「いい方についちゃうんですね。なので、その細菌のエサとなる、細菌が喜ぶものを入れてあげて、日和見菌を善玉菌に偏らせるっていうことがすごい大事なんですね。
●具体的には、どんなもので摂るのが一番いいんですか?
「私、個人的に作っているのは、それこそみなさんが美容のために飲んでいる、甘酒なんですけど、もともと私も最初の出会い以来、甘酒は買ってたんですよね。だけど私が買ってたのは1パック、だいたいコップ1杯分で400円したの」
●結構高いですね。
「そう。毎日のことだし、私は主婦で家計を預かっているから、“これ、作れないのかな”って思い始めたんですね。それでちょっと調べたら、“あれ、意外と簡単だ”って思って作り始めたんです。炊飯器で作れるんですよ。米麹とお水を用意していただいて、乾燥でも生でもいいんですけど、私は米麹を300グラム、そしてお水500ccを炊飯器の釜に入れます。保温のボタンを押します。蓋は閉めない」
●閉めないんですか?
「閉めないの。ほこり除けにふきんをかぶせる。何で閉めないかというと、蓋を閉めて保温すると、70度以上になるんです。そうすると酵素が働かなくなる。なので蓋を開けておくんですね。それで、2〜3時間ぐらい経ったら、かき混ぜてトロ〜っと、とろけていて、舐めてみて甘ければ、もう大丈夫です」
●え、もう甘酒の完成ですか?
「完成です!」
●あ、そうなんですか!?
「こんな簡単なことなんです、実は!」
●本当に簡単ですね!
「私はそれを、毎朝おちょこ1杯、4年間ぐらい飲んでるんですけど、やっぱりね、元気になる。お肌の調子とかもよくなりますしね。コウジ酸っていう、メラニン色素を抑えてくれる、麹からしか出来ないものがあるんですけど、米麹を使っているからそれが豊富に入っているんですね。なので、おそらく美肌とか美白とかにもつながるんです」
●確かに富永さん、お肌の透明感すごいですもんね! ずっと思ってたんですよ、お会いした時から“すごい透明感だなぁ…”って!
「そんな目を見開かれると恥ずかしい(笑)」
●それはじゃあ、甘酒効果っていうことですかね?
「多分。腸の調子もよくなるから、お通じもよくなるんですよね。そうするとお肌にもよくなるんです。甘酒って、すごいんだよ。アミノ酸が20種類も入っているんですよ。その中に“必須アミノ酸”っていう、食べ物から摂ることができないアミノ酸が9種類あるんですけど、それが全部含まれているの!」
●え〜!!
「本当に優れている。だから、“飲む点滴”って言われているんですよね」
●あ〜、そういうことなんですね!
※今年、地球的な視点から見た最大のトピックが「チバニアン」! 千葉県市原市の地層が、地球の歴史を調べる上で大変重要な地層として、世界的に認められる見込みだというニュースでした。正式に決定したら、恐竜がいたジュラ紀や白亜紀と同じように、地質年代の名前として、千葉時代という意味の「チバニアン」が地球史に残るんです!
実はこの番組「ザ・フリントストーン」は、いち早く、このチバニアンに注目していて、去年2016年の6月に、研究チームの主要メンバー、国立極地研究所の菅沼悠介(すがぬま・ゆうすけ)さんにお話をうかがっていました。
「千葉にお住まいの方はあまり気づいていないかと思いますが、千葉の地層は世界でも珍しい貴重な場所で、地質学的にはわずか100万年で、当時は海だったものが今では山になっているわけですよ。これは活発な地殻変動で磁場が高くなり、隆起した結果、山になったという世界中でも限られた場所になります。
今、我々の研究グループが目指しているのは、この地層が地質年代として、世界の標準、年表みたいのものですね、そこに選ばれて名前が刻まれる運動があるんですけど、それを目指しているところです。世界のなかでこの時代を象徴する最も適した所を一箇所選んで、そこにちなんだ名前が、地質時代というんですけど、年表に名前が刻まれるわけですね」
※なぜ“チバニアン”という名前が付いたのでしょうか?
「これはラテン語で“千葉時代”という意味の言葉です」
●よく“白亜紀”や“ジュラ紀”といわれるときがありますが、そういう呼び名の1つになるということですか?
「はい。そういう重要な地層がある場所にちなんだ名前が付けられることになっています。“ジュラ紀”はヨーロッパのジュラ山地で見つかって研究が進んだので、その地層を代表するのにふさわしいということで、その名前が付きました」
●なぜその時代がピックアップされているんですか?
「(名前は)環境が大きく変動したときに対応するように作られています。例えば、“白亜紀”や“ジュラ紀”は恐竜がいた時代ですし、その後は哺乳類が繁栄した時代になります。そして、我々が“チバニアン”という名前を付けようとしている中期更新世という時代は、地球の環境が変動して氷河期と間氷期が10万年周期で訪れるようになってきた時代ということで、注目されている時代になります」
●具体的には、どのぐらい前の時代になるんですか?
「始まりが77〜78万年前で、市原市の地層はその時代の地層になります」
※続いてご登場いただくのは、今年10月に出演してくださった、タレントのルー大柴さんです。
実は、ルーさんはドジョウLOVE! ドジョウが大好きで、ご自宅でドジョウを飼っているんです。
●ドジョウを飼う人って、なかなかいらっしゃらないので、何を食べて、どんな世話をすればいいのか、気になります。
「非常にドジョウってたくましいんで、水替えもそんなにマメにやらなくても済むわけなんですよ。だから、ちょっと濁っているぐらいのほうがドジョウは好きで、あんまり綺麗すぎると、“ちょっと綺麗すぎるよ、ルー・パパ!”ってドジョウに言われるわけよ。ドジョウは丈夫なんですよ。エサは、ペットショップとかに川魚のエサがあるんですけど、それを水槽にちょちょっと入れてあげると、パクパク食べていますね。毎日エサをやる必要もないんですよ」
●そうなんですか!? そうやって一緒に生活していると、“いや〜、こんな姿が愛らしいな!”とか、観察していて面白かったこととかありますか?
「こっちが口をパクパクすると、ドジョウも口をパクパクさせる時もあるし、それから非常にシャイな部分もあって、話しかけてもときどき石に隠れちゃったりしますね。あと、水槽には何匹もいるから、そうすると石の隙間に3匹ぐらいが潜って、その3匹が顔だけ出してパクパクやってる時もあるんですよ! それを見たらカメラのシャッター、切りますよね! その写真、何枚かありますよ。だってそんなものってさ、今まで見たことないじゃない。水槽で飼ってるから見られるんですよね。そういうのが面白いですね」
●なんか、“だんご三兄弟”みたいですね!
「あ、そう、そう!」
●そんな可愛らしいこともドジョウはするんですね! ……正直な話、ドジョウって可愛いんですか?
「可愛いですよ、僕にとっては」
●まだ私、ドジョウに対して“可愛い”って感覚がつかめないんですけど、どのあたりが可愛いんですか?
「あのね、顔をじっくり見ていると、ドジョウの顔って一匹ずつ、全部違うんですよ。種類によってヒゲの本数も違うし、もちろん色も違うし。おしゃべりもできるしね」
●ドジョウと、おしゃべり?
「なんかね、“パクパクッ”と口でやると、ドジョウも“パクパクッ”てやるんですよ」
●本当ですか(笑)?
「なので、“僕とトゥギャザーでしゃべりたいのかな?”とか、そう思うわけなんですよ。僕の趣味はクラシックを聴きながらドジョウとコンバーセイション、つまり会話をしながら、ポテト焼酎…あ、芋焼酎を飲むのがすごく好きなんですよね。それがリラックス・タイムなんですよ」
●(笑)。ドジョウもクラシック音楽を楽しんでいるような雰囲気を感じられますか?
「そうですね、聴くとなんだか踊ってますね」
※それでは、最後に自然写真家・高砂淳二さんのこのコメントで、この番組の2017年を締めくくりたいと思います。
「以前ハワイに行って先住民の人に教えてもらったりしたことがあって、“人間というのはいろんな生き物の‘長男'だから、みんながバランスをとって生きられるように守る役目があるんだ”というふうに言われた時に、“そうだよなぁ”と思ったんですね。
今、僕らはイワシを食べるにしても、クジラを捕るにしても、それを“資源”と言うでしょ。でも、資源じゃないんですよね。みんな、それぞれが生きていて、ひとつひとつの生命じゃないですか。地球自体も、そういうのを育んでいる母みたいな、“いのち”のあるものですよね。だから、ひとつひとつ、そういうふうに感じてもらえるものを撮ったり書いたりしたいと思います」
アザラシにペンギン、私たちの身体を癒す麹菌から、ニョロリとしたドジョウまで、今回は様々な生き物が登場しましたが、考えてみれば私たちは、本当にたくさんの生き物と一緒に暮らしているんですよね。そんな生き物たちとどう共存していくか。
来年、2018年も素晴らしいゲストの方たちに教えていただきながら、番組としてのメッセージをお伝えできればと思います。
今回、再登場いただいた方々の最新情報などは、下記のサイトをご覧ください。