今週のベイエフエム/NEC presents ザ・フリントストーンは、先日、船橋市役所で開催されたボッチャ体験会の取材リポートをお届けします!
世界最大のスポーツの祭典「東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会」の開催まで、あと2年を切りました。ベイエフエムのすぐそばにある幕張メッセが、オリンピックの種目のうち、フェンシング、レスリング、テコンドー、パラリンピックの種目のうち、ゴールボール、シッティングバレーボール、車いすフェンシング、テコンドーの、競技会場になっていることもあって、千葉県内でもパラスポーツへの関心が高まっています。
そこで今回は特別編! 船橋市長・松戸 徹(まつど・とおる)さんのインタビューを交えながら、船橋市のパラスポーツへの取り組みやボッチャという競技の魅力、そして私、長澤のボッチャ初体験の模様をお送りします!
※あなたは“ボッチャ”ってどんな競技か知っていますか? 簡単にいうと「地上のカーリング」と言われているパラスポーツで、ターゲットとなるボールに、いかに自分のボールを近づけるかを競う競技なんです。
さあ、それではなぜ、今回この体験会が開催されたのでしょうか。船橋市の松戸 徹市長に、船橋市のパラスポーツへの取り組みについてうかがいました。
「東京オリンピック・パラリンピックも、もう間もなく2年後となりました。これから社会というのは、障がいのある方がそういったスポーツをやる機会はもちろんなんですけど、高齢者の皆さんも、健常者の皆さんも一緒になってできる社会をつくっていくことが多分、一番大事になると思っています。ということで、具体的に進めるために“パラスポーツ協議会”というものを、今年2018年の4月に立ち上げたんですけど、そこを中心にして、可能な限りいろんな人に参加をしてもらって、街の中にパラスポーツの環境を整えていこうっていうことを、まず始めています」
●環境を整えるとなると、例えば指導者の育成だったり、施設とか道具とか、いろんなものが必要になってきますよね。
「そうですね。今までの取り組みの仕方と全く違う観点から、いろいろと検討していく必要がありますよね。だから、まずはハードの面なんです。バリアフリーとかはやってきているんですけど、スポーツ環境とか、そういった面での視点ではやってきていないので、まずはその点をどうしたらいいのかっていうことを、実際にやりながら、当然、財源的にも大変なんだけど、改善できるところからやっていこうというのが、ひとつあります。
そしてもうひとつは、指導者がやっぱり大切ですよね。今、障がい者スポーツの指導員ということで、市の職員も育成をしようということで動いています。あとはやっぱり、具体的には道具が必要になってくるので、全部やっていくと非常に薄くなってしまうので、とりあえずはみんなが楽しめるものにある程度絞っていって、それに必要な道具とかっていうのを充実させていきたいなと思っています」
●多方面からいろいろと活動をされる予定なんですね。
「そうですね。パラスポーツっていうと、障がい者スポーツっていう言葉に置き換えられちゃうんですけど、そうではなくて、一緒に楽しめるためにどうしたらいいかなっていう考えでやっていく方が、多分、市民全体の普及という意味では早いんじゃないかなと思っています」
●先ほど、船橋市パラスポーツ協議会を今年4月に立ち上げたとおっしゃっていましたが、この協議会は具体的にどういった方向性で進んでいるんですか?
「まずはボッチャとかシッティングバレー、ゴールボールなど、そういったものをまずは子供達に学校でやってもらって、それを見ながら先生がたや地域の人たちへ。そういったことを具体的にやっていくために、じゃあどうしようかということを、いろいろ検討し始めているという感じですね」
●それがうまくいったら、2年後が楽しみですね!
「そうですね! 船橋に蛯沢文子(えびさわ・ふみこ)さんっていう、ボッチャ日本代表候補のかたがいらっしゃって、それで私も実際にやってみたんですね。蛯沢さんは簡単にやっていたんで、私にもできるかなって思ってやってみたら、もう体が思うように動かないというか……。でも、一緒にやってみると楽しいし、今日もまた、市の職員が大会をやるんですけど、実際にやってみると意外に夢中になっているんですよ!」
●レクリエーション・スポーツとしてもよさそうですね!
「そうですね、もう、十分楽しいです!」
●よろしければ私も、この後ボッチャを体験させていただこうかなと思っているので、その時はご指導、宜しくお願いします!
「ぜひぜひ! 実際にやってみると結構悔しくなるんで、そこがまた燃えますよ! そういった意味では、障がい者の人や高齢者の人、子供たちとか、年齢とか関係なく一緒にできるスポーツがパラスポーツだと思うんですね。これはやってみないとわからないんで、その楽しみをいろんな人に広げたいなと思っています」
※今回のボッチャ体験会は、船橋市の職員さん向けに開催されたイベントで、長年、企業としてパラスポーツを応援しているNECのサポートで実施されました。
ではまず、開会式の模様から。NEC千葉支社長の長谷部期子(はせべ・のりこ)さんのご挨拶、そしてNEC東京オリンピック・パラリンピック推進本部の青木一史(あおき・かずふみ)さんによる、ボッチャのルール説明です。
長谷部さん「NECはパラスポーツに大変力を入れて、普及させていこうということで進めております。こういったボッチャの体験も、各地で行なわせていただいております。今日はこの4面のコートと、審判員もNECからも出させていただいて、皆さんと楽しめればなと思っておりますので、よろしくお願いいたします! それでは、ルールなどを説明したいと思います」
青木さん「では早速ですが、皆様にはもうボールが見えているかと思いますが、ボッチャは3色のボールを使います。白と赤と青ですね。ボッチャは2チームに分かれます。赤チームと青チームで戦います。
そしてこの白いボールを、ジャックボールと言います。ボッチャでは、このジャックボールが的玉(まとだま)になります。この的玉に赤と青、どちらをより近づけられるかを競うスポーツでございます。
赤と青、各チームとも持ち玉は6球です。この後、実際に皆様にやっていただきますが、投げたり転がしたりというのは自由でございます。上投げや下投げなど、投げ方に特に規定はございません。ではまず、一度ボールの感触を確かめていただいて、転がり具合がどうかを試してみてください」
※ここで私、長澤も投げてみました!
●ちょっと投げてみます……あ〜〜(笑)思ったよりも転がるなぁ。
※そしてこの後、実際に試合を行ないました! みんな、白熱していましたよ〜! 試合後に、船橋市長の松戸さん、そして参加した職員の方々に感想をうかがってみました。
●やってみて、どうでした?
松戸市長「いや〜、やっぱりドキドキしますね! それぞれの一球一球にみんなすごく盛り上がるんで、楽しいです!」
●なかなか思い通りに(ボールが狙ったところに)いかないものですよね。
松戸市長「でも、長澤さんはバッチリでしたよ!」
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●ボッチャ、やってみていかがでしたか?
「作戦が大事だと思いました。」
●でも結構、やると盛り上がっちゃいますよね!
「はい、すごく楽しいです!」
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●どのあたりが一番、楽しかったですか?
「そうですね、ボールの重さと力の加え加減っていうのがとても魅力的だなと思いました。そんなに重くないボールなので、車椅子に座っていてもできるっていうのが、身にしみてわかった気がします」
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●どうでした、すごく盛り上がっていましたけど?
「楽しいですね! 私はバレーボールをやっているんで、普段もボールを扱っているんですけど、全然違う感触で、やってみると玉の重さを感じられたり、もっと止まるかなと思っていたら、意外と転がっていっちゃったりと、コントロールするのが結構難しいスポーツなんだなって思いましたね」
●でも、難しい反面、誰でもできそうな感じもありますよね!
「小っちゃい子でも、お手玉感覚でできるのかなと思いますね。でも、お年を召した方でも、そんなに力は要らなく、転がすっていう感覚でできるんで、本当に幅広くみんなが楽しめるスポーツなのかなっていうのは思ったりしましたね」
※いよいよ開催まで2年を切った「東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会」。その大会で選手に授与するメダルを、100%リサイクルの金属で作ろうという史上初の取り組みが行なわれています。その名も「都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト」。
使用済みの携帯電話やスマートフォン、パソコンやデジタルカメラなどから、製品に使われている金などの貴重な金属を取り出し、日本のテクノロジーを駆使して、金・銀・銅あわせて約5,000個のメダルを製作する予定となっています。まさに環境に配慮したオリンピック・パラリンピックを世界にアピールできるプロジェクトですよね! そして、船橋市もこのプロジェクトに協力しているんです!
プロジェクトへの参加方法などは東京2020大会のオフィシャルサイトをご覧ください。
◎東京2020大会のHP:
https://tokyo2020.org/jp/games/medals/project/
続いては、NEC東京オリンピック・パラリンピック推進本部の青木一史(あおき・かずふみ)さんに、なぜボッチャに注目したのかうかがいました。
青木さん「ボッチャだけではなくて、パラスポーツ全般をNECは応援したいということで、どうやって興味を持ってもらえるのかということを考えた時に、ボッチャに出会いました。ボッチャはパラリンピックのみの競技ですので、知名度が高くない、かつ、シンプルなルールで奥深く、体験しやすいというところで、“これはささるんじゃないかな?”ということで、ボッチャに注目をしました。障がいのあり、なしだけではなく、スポーツの得意、不得意も関係ないですし、お子様やお年寄りもみんなで一緒に楽しめるという点に、ボッチャのよさを感じました」
●NECとしては、ボッチャ以外にもパラスポーツに対してどんな取り組みをされているんでしょうか?
青木さん「実はNECでは、車いすテニスの世界選手権“NECマスターズ”の大会協賛など、20年以上前から車いすテニスの応援をしてきました。それ以外のパラスポーツについても、ひとりでも多くの人に知ってもらうように、競技を紹介する動画を作ったり、会社のホームページで発信したりということは、これまでも活動してきています」
●ほんとうに長い期間、応援されているんですね。
青木さん「地道にやってきています」
●東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が決まったということで、最近はこういったパラスポーツへの取り組みなども変わってきましたか?
青木さん「そうですね。パラスポーツを見たことがない社員も、まだまだやはり多いので、まずはパラスポーツの大会の観戦応援に行きましょうという企画を立てたり、ボッチャについても、社内でボッチャ部を結成しまして、就業時間外でボッチャの練習をする、部活みたいなものを始めています。あとは、車いすバスケットボールやゴールボールといったパラリンピック競技を体験するような機会をつくる、そういった取り組みを始めています」
●実際にこういった体験会をされて、反応はいかがですか?
青木さん「最初は知らなかったということで、恐る恐る参加する方が多いんですけれども、やってみるとすぐに皆さん、パラスポーツの面白さを実感していただいて“またやりたい!”“つぎはいつやるんだ?”という声をいただくので、ずっとこれを継続して、2020年までにもっと、ひとりでも多くの人にパラスポーツの魅力を感じてもらえるようにしていきたいなと思っています」
●私も今回、実際にボッチャを体験させていただいたんですけど、本当に面白いですね!
青木さん「遠くから大きな歓声や叫び声が聴こえてきましたね(笑)。やっぱりこうやって、皆さんすぐにキャーキャーワーワーと楽しんでできるのがボッチャの良さなので、ボッチャをうまく使ってパラスポーツの魅力を発信していきたいなと思っていますね」
●今後、NECではパラスポーツに対して、どんな活動や支援をしていく予定なんでしょうか?
青木さん「今お話をしました観戦応援とか体験会のような企画は引き続き、実施をしていきたいなと思っております。そして、NECだけで閉じるのではなくて、地域の皆様とも一緒にパラスポーツを盛り上げていきたいなというふうに思っています。こうしたパラスポーツを通じて、自治体の皆様をはじめとする地域の皆様と関係を築いて、そこにNECが持つ技術とかノウハウが少しでも地域の貢献につながっていくということができたらなと。そして今回の船橋市さんとともに、そういった事例を多く作っていけたらなと思っています」
※それでは最後に、今回の体験会をサポートしたNEC千葉支社長の長谷部期子(はせべ・のりこ)さんにお話をうかがってみましょう。
●今回のボッチャ体験会以外でも、船橋市のパラスポーツ普及に協力していることはありますか?
長谷部さん「はい、職員様向けの研修会と、市立船橋高校の生徒さん向けの研修会に、パラリンピアを講師として派遣させていただくなどしております。そのパラリンピアは、2010年バンクーバーパラリンピックにおいて、パラアイスホッケーで銀メダルを獲得した上原大祐(うえはら・だいすけ)選手で、NECの社員でもあります。研修会には、職員様200名、生徒さんも1200名以上が参加されて、船橋市様のパラスポーツに対する関心の高さを改めて認識させていただきました」
●今後、NECとしてはパラスポーツの普及に向けて、千葉県内でいろいろとイベントなども予定されているんですか?
長谷部さん「そうですね。今年の秋に向けて、まずは9月8日(土)に、千葉ポートアリーナで、千葉市様主催で“パラポーツフェスタちば”が開催されます。NECはボッチャチームが2チーム参加する予定になっていますし、体験会もあるとうかがっていますので、近くの方はぜひお越しいただければと思います。
それから10月7日(日)には、NECのラグビーチーム・グリーンロケッツのトップリーグの試合会場にて、千葉県庁様と共同でオリンピック・パラリンピックイベントを開催して、そこでNECがボッチャ体験会を行ないます。柏の葉公園総合競技場で行ないますので、こちらもお近くの方はお越しいただければと思います。
そして最後に、11月18日(日)に、千葉県と千葉県身体障害者福祉協会の主催で、障害者スポーツ交流会が実施されます。こちらは障がい者と健常者が混合のパラスポーツ大会で、NECからボッチャチーム、それからシッティングバレーのチーム、総勢18名が参加いたします。このようにNECは障がい者スポーツを通じて、障がいのある人、ない人が関係なく交流を図って、相互理解を進めるということで、誰にでも優しい社会づくりというのに貢献していきたいと考えております」
今回初めてボッチャを体験させて頂きましたが、想像以上に盛り上がってしまい、本当にお年寄りでもお子さんでも障害がある方でも、みんなで楽しめるスポーツなんだと感じました。
これから様々なイベントもあるので、みなさんもぜひ一度体験してみては如何でしょう?!きっと、2年後観戦する時に一味違った見方も出来ると思いますよ。
9月8日(土)は、千葉ポートアリーナで千葉市主催の「パラポーツフェスタちば」が開催されます。NECのボッチャチームが2チーム参加し、ボッチャの体験会もあります。
10月7日(日)はNECのラグビーチーム「グリーンロケッツ」のトップリーグの試合会場「柏の葉公園総合競技場」で、千葉県と共同で、ボッチャ体験会などのイベントを開催。
11月18日(日)には、千葉県と千葉県身体障害者福祉協会の主催で「障害者スポーツ交流会」が行なわれます。これは障がいのある方と健常者の混合のパラスポーツ大会で、 NECからはボッチャチーム、
シッティングバレーボールのチームが参加します。
NECのパラスポーツ等への取り組みについては「NEC東京2020スペシャルサイト」をご覧ください。