今週のベイエフエム/ ザ・フリントストーンのゲストは、ハワイのスペシャリスト、そしてエッセイストの近藤純夫(こんどう・すみお)さんです。
近藤さんは1952年生まれ、札幌出身。出版社勤務などを経て、エッセイスト、翻訳家として活動。また、ケイビング(洞窟探検)の専門家でもいらっしゃいます。ハワイの伝統や文化、神話や自然に関する本も多く出版、まさにハワイを知り尽くしたかたなんです!
そんな近藤さんが先ごろ、新刊『ハワイアン・ガーデン〜楽園ハワイの植物図鑑』を出されました。今回は、ハワイでよく見られる草花や樹木、そしてハワイの植物の大きな特徴についてうかがいます。
※近藤さんの新刊『ハワイアン・ガーデン〜楽園ハワイの植物図鑑』は、実は2004年に同じタイトルで出された本の全面改訂版。前回よりも150種類ほど多く、ハワイの植物が掲載されています。掲載種が増えたのはどうしてなんでしょう。
「これまで、植物でも動物でも、分類学っていうのは人の目で見てやっていたんです。“これは毛が長いぞ”とか、“これは大きいぞ”とかね。植物も同じで、“これは黄色い花をつける”とか、“葉っぱがいくつある”とか、そういうふうに見た目で判断するというのはあったんですね。
ところが20〜30年前にDNAの解析っていうのが行なわれるようになって、遺伝子レベルでちゃんと調べましょうよ、ということを世界中で行ない始めたんです。それで時間はかかったんですけども、ほぼ全てのものがクリアになって、その結果としていろんな植物が新しい科に集合したり、他の科から出ていって別の科に入ったりっていうのが、たくさん起きたんです。
例えばの話でいうと、チューリップがあります。赤いチューリップがあって、黄色いチューリップがあったら、違う植物だとは普通、思わないですよね。ところが、“赤と黄色は違う(科なんだよ)”って言われたらビックリしますよね」
●違うんですか!?
「チューリップはそうじゃないんですけども、そういうふうに“え、今まではこうだったよね? 違うの!?”っていうのがたくさんあるんですよ!」
●なんとなくでも、違う種だと思って見てみると、見え方が変わりそうですよね!
「どこで見分けるかは(今回の本に)書いてあります!」
●あと、掲載する種が増えたということなんですけど、それは単純にハワイの植物が増えたんですか? それとも、見つかったんですか?
「紹介できるものってごく一部なので、外来種と固有種を入れると、だいたい今だと2万5000種ぐらいあるんです。前の本では400種ぐらいでしたから、本当に代表的な一部だけ。それで、今回は増やしたと言っても、200種ちょっとですから、もう2万5000種からすれば、ほんのわずかですよね。それでも多分、一般の観光客がハワイに行った時に見るものの99%は、今回の本に載っていると思います」
●そうですか! じゃあ逆に残り1%のところにそれだけ多くの種類の植物がまだまだたくさんあるんですね。
「そうですね。例えば森の奥だとか、一番多いのが研究所。つまり絶滅危惧種で、もう試験管で培養しないと危ないっていうものが物凄くあるんです。それがハワイの固有種の場合、1000種。一方で外来種は2万4000種とかあるわけですから、なかなか厳しい状況ですね」
●日本の植物などもそうですけど、ハワイもやっぱり固有種っていうのは立場が弱くなってしまっていて、外来種にどんどん押されているような状況ですか?
「うん、特にハワイは厳しいです。簡単に数字で表すことが出来て、ナショナル・ジオグラフィックっていう雑誌がありますよね。その中で、ハワイ州は全米の500分の1の面積しかないんですよ。ところが、絶滅危惧種は50%もいる」
●え〜!?
「ということは、リスクの率は250倍もあるということなんです。そのぐらい厳しい」
●なんでそんなに厳しい状況になってしまったんですか?
「それはね、“大洋島(たいようとう)”っていう言葉があるんです。これは何かっていうと、その島が誕生してから一度も大陸とくっ付いたことがないっていうことがひとつ。それから、大陸から物凄く距離が離れている。つまり、絶海の孤島ってやつですよね。
ハワイは一番近いところでも3000km以上離れているから、他の影響を受けないわけですよ。そうすると、たまたま偶然的に居ついた動植物も、ほかの動植物の影響を物凄く受けにくい。ということは、そこで安定した環境ができるわけです。
そうすると、無駄なものをどんどん捨てていくわけ。例えば、トゲはいらない。だって、やられる心配がないわけだから。それから例えば蜜を吸うような鳥がいたとしても、あちこち逃げ隠れしながらだと、活動する領域を広げなきゃいけないですよね。
でも、そこにいて、ほぼ飛ばなくていいぐらいにあれば、そこの花だけを吸えばいいということになる。そうすると、その花の形に合わせてクチバシも変えていくということが起きる。
つまり、環境が固定されているという前提でハワイは成り立っている。そこに外来種が入ってきたらどうなるか……」
●大変。
「そういうことなんです」
●箱入り娘じゃないですけど、大事に大事に、いい環境で育ててきたところに急に、悪いというか、そういう奴が来ちゃうんですもんね(笑)。
「まあ、悪いと言っても、人が持ってくることが多いですからね」
●彼らも生きなければいけないですから、しょうがないとは言え……。けど、そういうことだったんですね。
※ハワイの植物は、独自の進化を遂げたからこその面白い特徴も色々あるそうですよ!
「人が来る前のハワイの状態というのは、日差しをたくさん必要とする植物しかなかった。日本の森も含みますけれども、世界中の森っていうのは、木が育つと(日陰が)出来ますよね。そうすると、日陰の中で育つような木、例えばブナだとかシイだとか、ドングリをつけるような木がそこに生えてくる。ところが、ハワイにはその日陰を必要とする木がひとつもなかったんです」
●でも、もともとあった植物が育ったら、日陰は必然的に出来ますよね?
「そうすると、その木がタネを落とした時は、日陰に落ちますよね。発芽出来ますか?」
●出来ない……。
「でしょ。どうなると思います? 立派な森が出来ました。“おお、ハワイにも森が出来たぞ!”って言っていても、寿命が来ると、全部死ぬ」
●……代替わりが出来ない!!
「そうなんです。全部死ぬんです。全部死んでなくなったところに、光が入ってくるでしょ。そうすると、種子が発芽するんです。それを繰り返すんです。だから(ハワイは)凄く特殊な環境なんです」
●なんでそんなことになっちゃうんですか?
「それは、必然的。つまり溶岩がボコボコって海から出てくるじゃないですか。例えば、大陸とかに近ければ、鳥が植物のタネとかを持って来て落とせば、そこに木ができたりするけど、(ハワイの近くには)何にもないじゃないですか。
そういうところにまず居つくものっていうのは、風に乗ってかろうじて、たまたま来たかなっていうものとか、あとは海流に乗ってヤシの木が流れ着いたりっていうようなことが起きない限りは、絶対に根付かないんですよ。どのぐらいの間隔で根付いたかっていうと、単純には(計算)できないけど、割り算をした平均値を出すと、約1万年!」
●1万年!? 凄いスケールですね!!
「つまり、ほとんど根付かない。根付けないような状況の中で、ハワイでは独自の進化を遂げているわけですよ。着いた途端に、固有種になっていくわけです。大陸と近ければ、常に行き来があるから、鳥だったりとか風の行き来があって混ざっていっちゃうので、なかなか独自の進化っていうのは起きないんですけど、ハワイは近くに何もないから、自分たちだけで進化していくわけです」
●なんかそう聞くと、凄く独特な面白い進化を遂げている植物があるんじゃないかなと思うんですけど?
「ありますよ! 小笠原とかにもあるんですけど、クサトベラっていう仲間があって、ハワイ語ではナウパカっていうんですけども、ナウパカは太平洋の島々にたくさんあるんです。ビーチ沿いにあるので、英語でビーチ・ナウパカと呼ぶことが多いんだけど、ハワイに来たクサトベラだけはちょっと毛色が違って、それもあるんだけど、どんどんと山の上にあがって行って、“山のナウパカ”もできたんです」
●え〜!? ビーチから山まであがっちゃったんですね!
「はい、あがっちゃったんですけど、ただあがっただけだったら“あがったね”で終わりなんだけど、そうではなくて、花の形を変えて、実の色を変えて、葉っぱも変えて、見た目を全く変えてしまう」
●別花ですね(笑)。
「全くの別花。そうすると、面白いことが起きる。親は固有種じゃないでしょ。あちこちにあるんだから。ところが、子供は固有種なんです」
●あ、そんなこともあるんですね!
「もっと凄いのもありますよ! ハワイってね、植物にとっては凄く環境がいいので、大きくなろうとするんです。例えば、冬のクリスマスの時に鉢で売っているものに、ポインセチアってありますよね。だいたい葉っぱの大きさって何センチぐらいだと思います?」
●え〜……10センチぐらい?
「まあ10センチか、その前後ですよね。ハワイに行ったらポインセチアを見ると、大きいのになると40〜50センチになるんです」
●えー!?
「単純に葉っぱが大きくなるだけじゃないんです。スミレって知っていますよね。スミレの花ってだいたい地面から、10センチとかがちょこっと出ている。ハワイに行くと2メートルぐらいになって、しかも木になる!」
●木になる!?
「そう、草なのに、木になっちゃう。そういうことも起きるんです」
●もうなんか、私が知っているスミレじゃないですね(笑)。
「でも、花自体は似ています。可愛い花がついています。この本にも木のスミレが載っていますけれど、そういう変わったものも出来やすいというのが、ハワイでは起こるんですね。つまり、植物にとっても結構、天国」
※みなさん、ハワイの桜はご存知ですか。これは日系人が故郷を想って、ハワイに桜を持って来て植えたのが始まりだそうです。一般的には、冬を越すことで開花する桜が、常夏ハワイでどうやって咲くのでしょうか。
ハワイの桜はオアフ島中央、標高300メートルほどの高台に位置する街ワヒアワにあります。ここは亜熱帯のハワイでも家に暖炉があるくらい、比較的涼しく、花の見頃は1月から2月。桜の種類は「ソメイヨシノ」ではなく、「カンヒザクラ」。花はピンク色で、一斉にではなく少しずつ咲きます。どんなふうに咲いているのか、みなさんもぜひチェックしてみてください。
さて、近藤さんにはハワイの固有種が絶滅の危機に瀕している、そんなお話などをうかがってきましたが、続いてハワイの植物と生き物の特殊な関係についてお話いただきました。
「ハワイは環境が安定しているから、“この花には、この鳥しか来ない”という関係が出来ちゃうわけです。そうすると、その鳥が絶滅すると、その花も生きていけないということが起きますよね。
鳥の絶滅は花よりも多くて、例えば花の蜜を吸うハワイミツスイというのが、人が訪れる前には50種類以上いたんですけど、キャプテンクックが来たのが今から200年ちょっと前で、その時にはもう18種類しかいなくて、今は10種類いるかいないか。そのほとんどが決まった花の蜜を吸っていたので、その鳥が絶滅すると同時に、その蜜を提供する花のほうも絶滅したっていうのは、たくさんあります。
それは昔の話じゃなくて、今も起きています。10年ぐらい前に、マウナケアという山で山火事があったんです。それでママキとかマーマキっていうマメ科の黄色い花があるんですけど、その実を食べているハワイミツスイの、ちょっと変わりダネがいた。で、マーマキの木が3分の2ぐらい山火事で焼けてしまったら、その鳥も、パリラっていうんですけど、どんどんいなくなってしまって、絶滅一歩手前までいってしまった。それで、物凄い勢いで植林をして、何とか保って今では復活しつつあるんですけど、そういうことも起きている」
●植物がなくなってしまうのは、先ほども言っていた、外来種の影響もあるって言っていましたが、動物がいなくなってしまうのは、どういう原因があるんですか?
「動物がほかの外来種、例えばほかの鳥とかが入って来て駆逐されちゃうと、そこに受粉を手伝ってくれる鳥がいなくなってしまうから、子孫を残すことが出来なくなってしまって絶滅するっていうパターンも結構あるんです」
●動物自身がいなくなってしまうのは、偶発的なこともあると思うんですけど、そうではないこともやっぱりあるんですよね。
「ほかの鳥に追い払われるとか、あとはハワイ王国の人たちが、ケープとかマントを作る時に、鳥の羽を使っていたので、それでどんどん殺してしまったっていうこともあるんですよね。
あと、1980年まで生きていた鳥に、オーっていう鳥がいて、この鳥もやっぱりちょっと黄色があったんですね。赤とか黄色って、世界中で結構、高貴な人が使う色っていうことで、それを獲るのが流行っていたっていうのがあるんですよ。
でも、それがわかると、植物の世界にもオーとかマモって名前がついたものがあるので、“あ、そこから(名前が)きているんだな”っていうのがわかったりして、それは面白いですよ!」
●それはやっぱり、植物とハワイの文化的な繋がりみたいなものも結構あるんですか?
「うん、特にいま言った鳥とか昆虫とかとの繋がりもあるし、人の文化との繋がりもあるし、それからほかの島、ハワイじゃない近くの島々、例えばタヒチとかそういうところで似たのがあったりとかもあるんです」
●今回の本でも、“ハワイを植物から見てみよう”と提案されていますよね。やっぱり実際に植物からハワイを見ると、今まで行っていたハワイとは違う景色っていうのがたくさん見えてきますか?
「あると思いますよ! 特に、頑張って森を維持しているような固有種もいるんです。例えばオヒアという木があって、花はレフアというんですけども、このオヒアの木は全ハワイ州領土の2割を占める。2割っていうことは、20%ですよね。
ところが、“頑張っている”っていう言葉の裏には、問題もたくさんあって、ホテルの中の注意書きにも書いてありますけれども、“ROD(Rapid'Ohi'a Death)”っていうのがあって、“急速なるオヒアの木の死”というのが10年前にいきなり起きたんです。どんな学者もわからなくて、去年の2018年になってようやくウイルスの一種だろうとわかったんですけど、広がる一方なんです。オヒアだけが死んでいくっていうのが起きている。
逆に、今はドローンがありますよね。この間、カウアイ島でドローンを飛ばしたら、絶滅したと思っていたハイビスカスのひとつが見つかったっていうことも起きています。人がロープとかで降りることさえ危なくて出来ないところを、ドローンで見つけたんです。ドローンって飛ばすだけじゃなくて、ロボットみたいにハサミを持っていて……『アンパンマン』にバイキンマンって出てくるじゃないですか。あのバイキンマンが乗っているUFOみたいなの!」
●あれもハサミのような手が出てきますよね(笑)!
「あれと同じようなことが出来るんです!」
●そういったものも使って、今では結構新しいことも行なわれているんですね。
「そうです。これまで出来なかったことが出来るねっていうことで、どんどん使おうかっていう話もあるし、いろんなことが今、行なわれていますよね」
※ハワイの空港に着くと、首にレイをかけてもらったり、耳にお花をつけてもらったり……そんな経験をしたかたもいるのではないでしょうか? 実は、それにはこんな意味があるそうですよ。
「例えば、観光客がよくやりますけど、向こうに滞在している時に耳飾りとしてお花をちょっとつけたりしません? あれ、男性もするんですよね。男性が花をつけることっていうのは、普通に昔から行なわれていて、花の美しさもあるんですけど、香りを楽しむんです。首飾りにレイっていうのがありますよね。レイがそうなんです。レイも、香りを楽しむためにある。
ただし、これはね、実は大昔からの風習ではないんです。昔は厄除けの意味を持っていたので、人の髪の毛だとか、サメだとかクジラの骨だったり強さを象徴するものを使っていた。ところが、西洋人とかがハワイに来るようになると、その人たちに対して“香りのよい花がいいだろう”ということになって、花のレイの習慣が出来た。それまでは、木とか髪とか骨だったのが、そういうふうになってくるっていうのはあります。
変わったものはたくさんありますよ。“アロハ”とかも、愛の象徴だったりいろいろな意味があるじゃないですか。大昔のハワイ語のアロハは、“さよなら”っていう意味が基本で、それ以外の意味ではあまり使われていなかった。ところがだんだんと“愛しています”とか、“ようこそいらっしゃいました”とか“こんにちは”っていう、いろんな意味が付け加えられていって、ハワイのアイデンティティみたいになっていったんだけど、もともとあったわけではないんです」
●フラダンスの中で、お花を表すような踊りもありますよね。
「ありますね。例えば、両手で形を作ってお花の蕾を表したりだとか。視線は必ず花の先端に自分の視線がいかなくちゃいけない。手で花の形を作っているのに反対のほうを向いていちゃいけないんです。
僕がなぜそれを自信を持っていうかというと、1回注意されたからなんです(笑)。博物館のかなり高名な先生に、“ちょっとポーズをとって写真を撮らせてください”ってお願いをして“目線をこちらにください”って言った時に、“お花っていうのは見るものですから、ダメです!”って言われて(笑)」
●なるほど(笑)。じゃあ我々も、花のポーズを決める時には、目線も必ずそちらを向きつつ……なんですね。
「というのは、“フラ”ってルーツはジェスチャーなんです。なぜジェスチャーかっていうと、文字がないから記録を残しにくいでしょ。忘れてしまう。だから人が繰り返し何度もしゃべって覚えてもらうっていうのがひとつと、歌のようにリズムがあれば覚えやすい。
さらに加えて、拍子とか音とかがあればいいっていうことで楽器が出来て、そして目で見て覚えやすいものとして、ジェスチャーが入った。それがフラの始まりなんです。
だから、神に対して祈りはするんだけど、ハワイの地域にとって重要な物事を覚えてもらうためのものだったんですよね」
●だから、ああいうふうに物語が(フラの中には)入っているんですね!
「そうです、物語にすれば覚えられるけど、例えばここからどこかのお店に行く時に、“何本目を右に曲がって次を左で、3本目を……”って言われたって、それは多分、3歩進んだら忘れますよね。つまり、そこに脈絡がないから、単純に数字を覚えるしかないんだけど、だからこそ物語が重要だったし、いろんな踊りとかそういうものが必要だった、っていうのがハワイの文化であり、実情ですよね」
●物語の中に花が登場するっていうのは、昔から花と親しんできたっていうことがあるんですか?
「花というか、植物なんですけど、なぜかというと、ハワイ諸島に移住した人っていうのは、小さなカヌーで来るわけですけど、来る時に必要なものって、もし自分だったら何を考えますか?」
●食べ物、飲み物、うーん、後は何だろうなぁ……。
「例えば、体を壊しちゃ困るから薬になるものだとか、それから寒かったら困るだろうから衣類もいるとか……。つまり、生活に必要なあれこれですよね。それを、金属文化がない太平洋の島々ですから、全部植物で作っていたわけです。
だから、カヌーで持って来る植物のことを、特別に“伝統植物”とか“カヌープランツ”と言って、外来種ではあっても、特別な植物として分けているんですけど、それは道具なんです。食料だったり薬だったり。だから、それなしで生きていけるわけがない。だから植物っていうのは、単に見る対象ではなくて、生きる糧なんですよね」
☆この他の近藤純夫さんのトークもご覧下さい。
今までハワイの花と言えばハイビスカスやプルメリアのイメージがありましたが、ほかにも独自の進化を遂げた面白い植物がたくさんあるんですね。そしてそんな植物を知ることでもっとハワイを深く知ることが出来る! 次にハワイに行く時は近藤さんの本で勉強してから行きたいなと思います。
平凡社/ 税込価格 3,240円
ハワイ諸島で見られる草花や樹木を、美しい写真とともに解説しています。掲載されている植物は637種、写真は854点! さらに、フラやレイ、ハワイアン・キルトなど、ハワイの文化に関わる植物についても書かれていて、とても興味深い内容となっています。詳しくは平凡社のHPをご覧ください。