2005年7月17日<電話インタビュー>
アパラチアン・トレイル完全踏破に挑戦中のバックパッカー 加藤則芳さん
この番組に何度もご出演いただいている作家、そしてバックパッカーの「加藤則芳」さん。加藤さんは現在、アメリカ東部を南北に縦断する3500キロの超ロング・トレイル「アパラチアン・トレイル」完全踏破に挑戦中なんですが、そんな「加藤」さんと、先日電話で話すことが出来ました。
●今現在、どちらにいらっしゃるんですか?
加藤さん「ペンシルバニア州に入ったところです」
●トレイル的に言うと、ちょうど半分くらいまで来たんですね。
加藤さん「あと50キロ弱くらいで半分になります。うまくいくと明日、中間地点に到着します」
●ようやく半分近くまで来たわけですけど、これまでのトレイルを振り返ってみて、どんなハプニングや出来事がありましたか?
加藤さん「これだけ歩くとハプニングは随分あるんですよ(笑)。これは前からアパラチアン・トレイルでは知られていることなんですけど、トレイル・マジックというのがあるんですね。それは、アパラチアン・トレイル3500キロを5カ月、早い人では4カ月くらいで歩きますけど、3500キロ南から北に延びていますから、東西に渡る無数の道と交差しますよね。インターステート・ハイウェイ(自動車道)も林道も含めて、そういう所々で地元の方々がATハイカー(アパラチアン・トレイル・ハイカー)を色々な形でサポートしてくれるんですね。例えば、林道に降りてくるとその手前にクーラー・ボックスが置いてあるんですね。開けてみるとその中に飲み物とかスナックとかが入っているんです。これ、全部ボランティアなんですね。こういうのが色々なところにあるし、それから、例えば林道とか小さな道で人が待っているんですね。行くと『下の村まで行きましょう』って言ってピックアップ・トラックに乗せて、教会に連れていってくれるんですね。そこに食事が用意してあってということが所々であるんですよ。それから当然、食糧調達もしなくちゃいけないし、リフレッシュもしなきゃいけないので、1週間や10日に1度づつくらいは街でホテルに泊まったり、ホステルに泊まったりするんですけど、ヒッチハイクすることももちろんあるし、シャトル・サービスといいまして、無料で連れていって下さる人達がいるんですね。街によってはそれがシステム化していまして、電話番号のリストがあって電話をかけるとどこにでも連れていってくれるんですよ。そういう方はどういう方かというと、リタイアされた方々です。それを楽しみにしていらっしゃる方がたくさんいます」
●そういう活動はハイカー達にとっても嬉しいし、ボランティア活動をしている人達にとっても楽しみになっているんですね。
加藤さん「そうですね。で、そういう方々を我々はトレイル・エンジェルっていう呼び方をします」
●アパラチアン・トレイルの至るところにエンジェル達がたくさんいるんですね。
加藤さん「はい。我々を支えて下さっています」
●そんな支えもある中、このあとまだ半分もありますからね(笑)。
加藤さん「(笑)。もう半分も来ちゃったのかという思いもありますけど、後半の半分を思うと(ゴールは)遥か先だなという気になりますね(笑)」
●まだ半分ありますので、私達も何度となく電話をしたいと思いますので、電波の状態が良ければまたお話をうかがいたいと思います。このあともお体には気を付けて頑張って下さいね。
加藤さん「ありがとうございます」
「アパラチアン・トレイル」3500キロの完全踏破に挑戦中の、作家、そしてバックパッカーの加藤則芳さんでした。また電話がうまくつながり次第、旅先から加藤さんに近況をうかがいたいと思います。乞うご期待!
加藤さんの旅のレポートはご本人のオフィシャル・サイトか、i Be-P@lで見ることが出来ます。
加藤さんのオフィシャル・サイト:http://www.j-trek.jp/kato/
iBe-P@l:http://www.bepal.net/e_appalachian/index.html
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