2010年12月12日<電話インタビュー>
アファンの森財団の活動がプロジェクト未来遺産に登録! C.W.ニコルさんに電話インタビュー
この番組ではおなじみ、作家のC.W.ニコルさん。
ニコルさんは1986年から長野県・信濃町の荒れた森を少しずつ買い取り、森の再生活動を行ない、その森を「アファンの森」と名付けました。
そして2002年に、アファンの森を永遠に残すために財団法人を設立。現在は、さらなる生物多様性を目指した森作りほか、アファンの森を舞台に心に傷を負った子供達を癒すプロジェクトなどにも力を入れてらっしゃいます。
そんな「C.W.ニコル・アファンの森財団」の活動が先ごろ、(社)日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」に登録されました。
この未来遺産は地域の文化や自然遺産を未来へと伝える「未来遺産運動」の一環で、今回10のプロジェクトが選ばれ、アファンの森は、そのひとつとして登録されました。
そこで今日はC.W.ニコルさんにお電話でお話をうかがいます。
●ニコルさ~ん!
「こんばんは~。」
●よろしくお願いします。早速なんですけど、「C.W.ニコル・アファンの森財団」の活動が先ごろ、(社)日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」に登録されました。おめでとうございます!
「ありがとうございます!」
●今の気持ちはどうですか?
「すごく嬉しいですね。なぜかというと、私たちの森への活動を国際的な活動にして行きたいんですよ。その動きへの助けになりますね。」
●ニコルさんが森の再生活動を始めてから26年経ちましたけど、アファンの森は、ニコルさんが思い描く、命あふれる森になってきましたか?
「いや、まだこれからですね。僕と、森番の松木さんは、100年毎で良くしていこうと言っているんですよ。」
●じゃあ、まだまだですね!
「でも、絶滅危惧種だった動物が26種類ぐらい戻ったし、その中でも、本州にいる動物はほぼ戻ってきましたね。」
●まだまだ先が長いかもしれないですけど、現段階ではいい感じにきているんですね。
「いいですね。」
●100年後の森は、どのようになっていてほしいですか?
「地球温暖化の影響かどうかは分からないですけど、気候が変化しているのは間違いないですね。どのぐらい変わるか分からないですけど、昔の原生林に近い状態まで戻ったらいいなと思います。大木もあって、小さい木もあって、動物や鳥、昆虫たちなど、みんな幸せに暮らせる森を思い描いています。」
●さらにアファンの森には先月“アファン・センター”が完成したそうですが、この施設は、100年後のアファンの森のためにどんな役割を果たしてくれるんですか?
「これまで、天気が悪くなったり、散歩の後、仕事で疲れた人が集まる場所って、松木小屋だったんですよ。ただ、その小屋は6人ぐらいしか入れないんですけど、このセンターは50人ぐらい入れるんです。30人ぐらいだと、座って食事ができます。なので、このセンターは交流の場所なんですね。ですが、ビジター・センターじゃなく、メンバー・センターです。」
●ということは、100年後の森を目指すための仲間づくりを増やす場所ということなんですね。
「そうですね。そして、まずウェールズとアファンの森とのつながりを、ハイテクを利用して、作ろうとしています。」
●今後のアファンの森が、ますます楽しみになってきましたね! 今年はもう厳しいので、来年にはそちらにうかがいたいと思います! ありがとうございました!
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