2010年5月2日
島系環境ライター・有川美紀子さん
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●有川さーん!
「はーい。こんばんは。初めまして、有川です。」
●初めまして。よろしくお願いします。
「よろしくお願いします。」
●早速なんですが、今回はどんなレポートですか?
「今回は、小笠原の花についてお話しをしたいと思います。」
●はい、お願いします。
「この番組では、何度かお話をさせていただいたんですが、小笠原はガラパゴス諸島と同じで、固有種が非常に多い島で、世界にここだけしかない植物がとても多いです。ということは、当然のことなんですが、咲いている花も小笠原でしか見られない花ということになります。」
●ということは、もちろん、東京では見られない花ということなんですね?
「そうですね。ただ、小笠原では、もう夏になりつつあるんですけど、今のような春の時期だと、こちらでは新緑の時期なので、1ヶ月ぐらいまでに葉っぱを落として、新しい芽吹きをする準備をしている植物が、今の時期ぐらいにちょうど若々しい葉っぱを付けています。そこで、私が花を見るのにおススメしたい時期は、初夏~夏にかけてです。私が住んでいる母島には、標高463メートルの乳房山があるんですけど、そこには、きちんとした遊歩道があって、1人でゆっくり歩くことができるんですけど、6月末~8月ぐらいまでの間に、そこをのんびり歩いていきますと、固有種の花が次から次へと見ることができるんですね。きちんと遊歩道沿いに植栽しているところもあったり、そこにたまたま咲いているということもあるので、標高が変わる毎に、ここにしかない、キレイな花を見ることができるんです。」
●それはいいですね! 具体的には、どんな種類の花があるんですか?
「まず、ムニンヒメツバキという花があります。これは、非常に背が高い木なので、上を見上げないと花が見えないんですけど、この花のいいところは、ツバキと同じで、地面に花を落としますので、土の上に花が咲いたように、地面が真っ白に埋まる様になることがあって、とても素敵です。」
●それはとてもキレイなんでしょうねぇ。
「それから、母島にしかない、ハハジマノボタン・オガサワラクチナシ・オガサワラシコウラン・シマタケクマランと、色々あるんです。そして、今紹介した花は、小笠原の図鑑にしか載っていないので、気になる方はネットなどで『こういう花か』という感じで予習していただくと、小笠原に来たときに、すぐ分かると思うので、是非花を楽しみながら、山を登っていただきたいと思います。」
●私も是非、機会がありましたら、小笠原にも遊びに行きたいと思いますので、そのときは、よろしくお願いします。
「お待ちしています。」
●有川さんありがとうございました。