2005年8月14日<電話インタビュー>
バックパッカー/紀行家のシェルパ斉藤さん
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この番組ではお馴染みの、八ケ岳山麓にお住まいのバックパッカー、そして紀行家の「シェルパ斉藤」さんこと「斉藤政喜」さんが先頃、新潮文庫の一冊として「シェルパ斉藤の犬と旅に出よう」という本を出されました。
「斉藤」さんは“犬連れバックパッカー”として知られ、去年亡くなったゴールデン・レトリバーの「ニホ」や、黒のラブラドール「サンポ」、その娘、イエローの「トッポ」を伴っての旅の模様を、雑誌に寄稿されています。
そんな「斉藤」さんに電話でお話をうかがいました。
●シェルパさん、お久しぶりです。
「能登半島以来ですね」
●そうですね。モンベルのトライ & キャリー以来になりますね。で、そのトライ & キャリーのときにもうすぐ出るよと言っていた本、「シェルパ斉藤の犬と旅に出よう」がついに発売になりました。
「ようやくという感じですね。僕も間に合ってホッとしました」
●あの時はちょうど、帯のところを野田さんが書いてくれるっておっしゃっていたんですよね。
「そうなんですよ。解説を野田さんが書いてくれるっていうことで、あの時に野田さんに『野田さん、書いてますよね?』って聞いたら、『おう、まだ書いてないんだ』って言っていたんですよ(笑)」
●書いていなかったんですよね(笑)。で、フリントストーンのトークショーのときに一生懸命、シェルパさんの言うことをメモしていましたので(笑)、どの辺が出るかなって思っていたら、いくつか思い当たるところがあって、私は楽しみながら読ませていただきました(笑)。
「(笑)。非常にいい解説を書いていただきまして、僕も感動しています」
●今回の本は亡くなったニホちゃんと、サンポちゃんとトッポちゃんとの旅の思い出を綴っているものなんですよね?
「これの前作という形で『犬連れバックパッカー』という本がもともとあって、その続編にあたるんですけど、『犬連れバックパッカー』もニホとあちこち旅したお話なんですね。で、そのあとにサンポが来てトッポという子供を産んで、ニホ、サンポ、トッポになってという話から始まって、最後はニホが亡くなってしまったので、ニホの追悼の旅に行こうというところまでを話としてまとめてあるんですよ。その中でコラムを書いていこうと。で、長い間旅をしてきたので、犬と旅をするノウハウというのがそれなりにあるから、それをコラム形式で紹介しようかなと思って、そのような感じのコンテンツになっております」
●読んでいて、「(犬と)2人で一緒にどこか旅をしたいな」とすごく思いました。
「みなさん、(犬との2人旅は)ハードルが高いなぁというイメージをお持ちだと思うんですけど、日本で犬と一緒に旅をして、車で旅をするのは比較的楽なんですけど、車以外で歩いて旅をしたりするのって厳しいとお思いなんだけど、なんとかなるし、もっともっとそういう旅人が増えて欲しいなという思いで、自分でも色々と調べてみたんですね。で、実際、犬と旅が出来る環境に向かっているなぁと取材などをしていて思いましたね。四国へ行くにしても何にしても、今、飛行機がかなり楽になってきているんですよね。『犬連れバックパッカー』を書いていた頃なんかは、キロあたりいくらっていう感じで、遠くに行く場合なんかも本当に高かったんですよ。ですから、例えば東京から札幌に行く場合なんかでも、ウチなんかだと下手をすると子供料金より高くなっちゃう場合があるんですね。要するに、キロあたりいくらになってそれにケージとか道具とか増えていくので高かったんです。それが今、一律5000円くらいでみんなすごく準備してくれるんですよ」
●変わってきているっていうことなんですね。
「それにウチみたいな大型(犬)にとっては本当にありがたいシステムになりましたよね。世の中割とそういう方向に向かっているかなという気がしますね」
●今後、近々サンポちゃんやトッポちゃんを連れて、旅に出る予定っていうのはあるんですか?
「とりあえず家族全員で佐渡島に行こうと思っています」
●いいですねぇ。
「本の中でもちょっと触れたんですけど、フェリーが割と旅しやすいんですよ。で、佐渡島に行く佐渡汽船に関しても、ペット・ルームがちゃんとあって、夏、旅をすると車の中に置きっぱなしでフェリーというのはかなり過酷なんですが、ちゃんと冷房完備の部屋が用意されているみたいなんですよ。とりあえず、夏場歩かせるのはキツイと思うので、夏は家族旅行をしてまた秋になったら歩こうかなと思っています」
●その歩く旅が始まったら、そして終わったらまた番組でお話を聞かせてもらえればと思います。
「はい、もちろん。お互い犬バカトークで(笑)」
●愛犬談義でいきたいと思います(笑)。今日はどうもありがとうございました。
バックパッカー、そして紀行家の「シェルパ斉藤」さんこと「斉藤政喜」さんにお話をうかがいました。
「斉藤」さんの新刊「シェルパ斉藤の犬と旅に出よう」は新潮社の新潮文庫の一冊として絶賛発売中です。ぜひお買い求めください。
新刊『シェルパ斉藤の犬と旅に出よう』
新潮文庫/定価500円
“犬連れバックパッカー”として知られる「斉藤」さんが、去年亡くなったゴールデン・レトリバーの「ニホ」や、黒のラブラドール・レトリバー「サンポ」、その娘、イエロー・ラブの「トッポ」との旅の思い出を綴った本。また犬と一緒に旅をする際に便利なインフォメーションなどもコラムという形で紹介している、まさに“犬と旅に出よう”と思っている方にはオススメの1冊。
シェルパ斉藤さんのHP:http://www.eps4.comlink.ne.jp/~sherpa/