2005年5月22日
モンベル、トライ&キャリー2005・パート2今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンはモンベル「トライ&キャリー」取材レポート第2弾です。石川県羽咋市で行なわれたアウトドア・メーカー「モンベル」のカヌー&カヤックのイベント「トライ&キャリー2005」の取材レポート第2弾です。今回は、冒険ライダー「風間深志」さん、シーカヤッカー「内田正洋」さん、レーシング・ドライヴァー「片山右京」さん、アウトドア・ライター「芳地直美」さんをお迎えした、ザ・フリントストーン公開録音2日目の模様をお送りします。また、番組スタッフがカヌー体験したときの模様もお送りします。 アフリカで郷愁を感じた!?●辰野社長、先週に引き続き、今週もよろしくお願いします。 辰野さん「よろしくお願いします」 ●モンベルは今年30周年ということですごく盛り上がっていますよね。 辰野さん「おかげさまでリピーターの方に毎年楽しみにしていただいて、顔なじみになって『今年も来ましたよ!』っていう方が大勢いらっしゃって、我々も楽しくやらせていただいています。今年、カヌーには乗られましたか?」 ●昨日、天気が悪かったので、まだなんですよー。 辰野さん「だめですねぇ」 ●スタッフで未体験の子もおりますので、体験させたいと思います。 ★ ★ ★
ここからは、公開録音2日目の模様をお送りします。今回ご登場いただいたのは、アウトドア・ライターで、現在、瀬戸内海の小豆島(しょうどしま)でシーカヤック・ショップを経営されている「芳地直美」さん、日本を代表するシーカヤッカー「内田正洋」さん、レーシング・ドライヴァーで8000メートル級の登山にも挑戦されている「片山右京」さん、そしてこの番組ではお馴染み、冒険ライダー、そして地球元気村の大村長「風間深志」さんの4人です。 ●今日、集まって下さっている4人の方にはアフリカという共通点があります。風間さんも内田さんも片山さんもパリ・ダカール・ラリー。芳地さんはアフリカ縦断の旅をなさっています。特にパリダカは過酷で、アフリカを急いでなるべく早く通過するという感じですよね。芳地さんはゆっくりのんびりと旅をなさったわけですが、アフリカの印象、魅力を教えていただけますか? 芳地さん「私はモロッコからケープタウンまで200日間かけて、キャンプしながらずっと縦断してきたんですけど、ひとくちにアフリカっていっても色々な国がありまして、23カ国通して見た中で共通しているのは、1日の中に色々な生と死があるということなんです。たくさん死んでいる人とか生き物を見たし、生きている人はギラギラしている感じがして、またアフリカに行きたいです」 ●内田さんはどうですか? 内田さん「アフリカっていっても東と西では全然違うし、俺たちのパリダカの世界っていうのはサハラ砂漠の世界だからね。サハラっていうのは日本語に訳すと『褐色の無』という意味なんですね。だから何もない世界なんですよ。ところが、褐色の無の中に色々なものがあるんですね。人間の未来の世界みたいな。過去の世界かもしれないけど未来の世界かもしれないみたいな。恵まれた日本に住んでいると、理解できないような世界ですね」 ●片山さんはアフリカって聞いてパッと思い浮かぶものってなんですか?
片山さん「一番最初はキリマンジャロを登ったりっていう感じだったんですけど、パリダカを仕事でやるようになると、僕たちの車はワークス・カーなので、全然苦労しないんですよ。もう、砂漠もスイスイいっちゃうし、苦労がないかっていうと嘘になるんですけど、最初にプライベートで行った時の方が遥かに大変でしたね。
内田さん「人類発祥の地だからね」 ●風間さんは一番最後のアフリカの思い出っていったら苦い思い出が・・・。 風間さん「嫌だね。アフリカっていったら怪我ですよ(笑)」 内田さん「オイラも怪我したことあるけどね。鼻とれたし(笑)」 ●風間さんは生々しく足をさすっていますからね。 風間さん「羽咋市も今日春らしくていいんだけどね。日本もいいんだけど、文明っていう意味で言ったら、今、内田さんと話していたんだけど、僕らは逆にアフリカに行くと郷愁を感じるっていうのかな。故郷だなぁなんて感じもどこかあるよね」 内田さん「特に風間さんはね」 風間さん「何を言っているんですか(笑)」 内田さん「いいこと言うじゃないですか(笑)」 風間さん「当たり前だよ(笑)」 ●アフリカっていってパッと思い浮かぶものっていったら砂漠だと思うんですが、ここ千里浜海岸の砂ともまた全然違うと思います。芳地さんはトライ&キャリーは今年が初めてですか? 芳地さん「初めてだったんですけど、さっきも子供達とカヌーに乗ったりして、全くカヌーに乗るのが初めての方もすごく楽しんでらっしゃって、とても楽しいイベントだと思います」 ●のどかですよね。 芳地さん「ええ。ゆったりしていますね」 ●プログラムの進み方もゆっくりですよね(笑)。片山さんもトライ&キャリーは初めてですか? 片山さん「初めてです。去年、来たかったんですけど、用事があって来られなくて、今年初めて来させてもらったんですけど、のんびりしていてイベントイベントしていなくて、遊びに来ているみたいで、こんなんだったら家族連れで来ればよかったなぁって思っています」 ●内田さんはシーカヤッカーですから・・・。 内田さん「最近は私、海洋ジャーナリストなんですけどね(笑)」 ●そうですね。最近では奥様と一緒にテレビのホストも務められて、海にまつわる番組をやっていらっしゃるんですもんね。 内田さん「はい。湘南という番組です。TVKなので神奈川ローカルです」 ●このあと、じっくりシーカヤックのお話も伺いたいと思います。 海と砂漠は似ている!? |
●トライ&キャリーということで、ここからはシーカヤックの話を伺っていきたいと思うんですけど、芳地さんはシーカヤックのショップをスタートさせたそうですね? 芳地さん「はい。一昨年からです」 内田さん「プロですよ。プロ(笑)」 芳地さん「(笑)。瀬戸内海の小豆島にある小さなお店なんですけど、カヤックだけじゃなくてヨットとかボートとか、海関係の情報ステーションみたいな感じの場所を作っています」 内田さん「小豆島はいいところなんだよ」 ●あ、そうなんだ。 芳地さん「内田さんは、この間カヤックで来られたんです」 内田さん「山口県から漕いで小豆島まで行ったの」 片山さん「変なのー(笑)」 内田さん「これは毎年やってるのよ(笑)。で、彼女が迎えてくれたわけですよ」 芳地さん「家の窓から見てたら、ヒゲ面の人が近づいてきて・・・(笑)」 ●内田さんは独特の雰囲気がありますもんね。片山さんはカヤックは? 片山さん「実はさっき、芳地さんに初めて乗せてもらって初体験したんですけど・・・」 ●いかがでしたか? 内田さん「初体験。いいなぁ(笑)」 片山さん「(笑)。ドキドキしてちょっと怖かったんですけど、波を越えて沖の凪いでいるところへいったら、うまく言えないんですけどスーッとするものがあって、不思議な感じでしたね」 ●私も初めて乗ったときは、水面に座布団を敷いてその上を進んでいるという感じでした。 内田さん「初めて乗ったときは俺と一緒だったんだよね」 ●私は内田さんに教えていただいたんですよ。でも、初めてのときってチン、いわゆるひっくり返るのが怖いですよね。 片山さん「そう。山って無酸素でもエベレストの頂上へ行けるじゃないかって思うじゃないですか。でも水の上って、1人でほったらかしにされてポロンってチンしたら3分や4分で死んじゃうじゃないですか。だから潜在的に恐怖感があったんですよ。でも、さっき乗せてもらったら面白いんですよ。面白いけど長い道のりだなぁって思いました。波打ち際のチャプチャプのところでひっくり返ったり、横で止める練習をしたり、沖でグルグル廻る練習したり、そのうち川へ行ってコントロールしたり、波に乗ったりって、色々なことを一気に想像したら、『これは大変だなぁ』と思いましたね」 風間さん「ハマると思ったでしょ?」 片山さん「その前に沖でスーッと行ったら、チキンラーメンが食べたくなりましたね(笑)」 ●前に犬を乗っけてね(笑)。 風間さん「野田さんが昔やってたね」 内田さん「20年くらい前にね。風間さんは俺のバイクの先生だけど、カヤックはバイクと一緒だからね」 風間さん「俺も最初乗ったときに分かったよ。最初、俺タスマン川ってところに行ったんだけど、僕より全然出来る人達がバカバカチンするわけですよ。俺は初めて乗ったんだけどわけ分かんなかった。だけど、なんとなくバイクのオフロードと一緒だなって思ったの。ガタガタだからパワー・オンだなと思ったわけ。パワー・オンで行けば絶対安全だと思ったら実際にそうだったの。岸なんかブワーって乗り上げちゃえばいいんだよ。ランディングだから絶対安全なのよ。これ、セオリーに合っているらしいんだよね」 内田さん「だから俺やってんだもん。だって俺、オフロード・バイクからカヤックやっているわけだからね」 ●片山さんは今のがヒントになったんじゃないですか? 片山さん「まだ全然想像がつかないですね。芳地さんから言われたみたいに、とりあえず暴れるのを『こっちに傾いてペタッとやるんですよー』って言われるんだけど、『簡単にペタッて言うんだけどよく分かんないんですけどー』っていう(笑)」 風間さん「パドルはスタンドじゃなくて、アクセルですからね」 片山さん「なるほどね」 内田さん「いいこと言いますねぇ(笑)」 ●芳地さんはこういう話を聞いてどうですか? 芳地さん「海と砂漠って似てるかもって思いました。というのは今日、片山さんと一緒にカヤックを漕いでいて思いました。内田さんが砂漠の世界から海に行かれたっていうのも分かるような。さっき波があったんですよ。で、波を越えるときに『波に対して垂直に、真っすぐに入って下さいね』って片山さんに言ったら『砂丘と一緒だ』『砂漠みたいだ』っておっしゃっていたんですよ」 内田さん「だから俺やってるんだって言ってるんじゃん(笑)。砂漠と一緒なんだから」 風間さん「カヌーっていいねー」 ●ここ千里浜と比べて、瀬戸内の海ってどうですか? 芳地さん「うねりとかはないんですけど、風と潮流がありますね」 内田さん「瀬戸内の潮流っていうのは世界有数で、鳴門の渦潮ってあるじゃない。あれは世界三大渦潮のひとつなんですよ。あそこに入ったらヤバイ。とんでもない流れなんだよね。で、瀬戸内っていうのはみんな穏やかだっていうイメージがあるでしょ。でも、さっきから言っているように、11月に瀬戸内を横断するんだけど、これが厳しい海なんですよ」 ●芳地さんがカヌー、カヤックといえばイメージするものってなんですか? 芳地さん「カヤックって私にとっては旅の道具なんですね」 内田さん「そうそう。旅を抜かしちゃいけないんですよ」 ●あ、そっか。 風間さん「旅があってカヤックがあるわけでしょ」 芳地さん「早く行こうっていうんじゃなくて、これに乗って新しい景色や誰かに会いたいなぁみたいな」 風間さん「それが大事だと思うね。遊園地の乗り物じゃないんだからさ、もっと旅とかライフって気分でカヤックを見てほしいなぁ」 内田さん「それを片山右京さんにも教えたいですね」 風間さん「(片山さんが)深く頷いているよ」 片山さん「旅っていう感じがいいですよねぇ。僕は、最初川に落ちていた自転車を直したものが冒険の最初のツールだったんですけど、今言われたみたいに旅のツールだって言われたら確かにいいなぁ。激流はまだ想像がつかないけど、のんびりゆっくりといいなぁって」 風間さん「相当いいなぁと思ってるね(笑)」 芳地さん「多分、買って帰ると思いますよ」 内田さん「今日から用意して出来るんだからね」 風間さん「(片山さんに)今日、1台買って帰ろう」 片山さん「買って帰ろうかなぁ」 ●1台お買い上げです! 風間さん「名前の通りトライ&キャリー」 |
カヌー初挑戦!!今回は本人達の希望もあって番組スタッフの中から、「イソ」と「エビカモ」という、海にピッタリの名前を持つ女性ふたりがカヌーの体験会に参加。浜辺でパドルを使っての漕ぎ方などの講習を受け、ライフ・ジャケットをしっかり着て、モンベルのインストラクター、渡辺賢二さんの指導で千里浜海岸から日本海に漕ぎ出しました。 イソ&エビカモ「みーぎ、ひーだーり、みーぎ、ひーだーり」 イソ「右に行っちゃうなぁ」 渡辺さん「モーターボートってどこにエンジンがついていますか?」 イソ「後ろです」 渡辺さん「そうです。後ろが舵取りです」 イソ「前の人はどうしたらいいですか?」 渡辺さん「前の人は自由に漕がせて下さい。後ろの人が合わせます」 イソ&エビカモ「はーい」 渡辺さん「海の上にいると自然に波とか風で流されます。常に自分がどこにいるか、位置を把握します。まず、一番大事なこと。自分はどこから出てきましたか?」 イソ「(岸を指さし)あっちです」 渡辺さん「今日の練習の段階では常に自分がどこにいるか把握します。出て来たところを見て今、自分がどこにいるか。それを見ながら目標を決めて、行って帰ってくる」 イソ「流されちゃうよね」 エビカモ「フワーッと流れています」 渡辺さん「楽しみながら漕ぎましょう」 イソ「けっこう暑くなりますね」 渡辺さん「そうなんですね」 エビカモ「水が気持ちいいです」 イソ「たまに遠くを見ないと損だよね」 エビカモ「手元ばっかり見ちゃうね」 イソ「ついつい一生懸命になってパドルのところを見ちゃう」 エビカモ「それじゃもったいない」 イソ「遠くを見ていると自然に進む気がする」 渡辺さん「アウトドア・スポーツは自然に挑戦するんじゃないんですよ。みなさんよく山を制覇するとか言いますけど、制覇できません。自然をいかに楽しむか。でも、自然は正直ですよ。差別をしない。時には厳しいこともあります」 イソ「今日みたいに天気のいい日はカヌー日和なんですか?」 渡辺さん「カヌー日和ですね」 イソ「どういう日が一番いいんですか?」 渡辺さん「人それぞれなんですよね。楽しみ方次第。波の強い日は危ないと思うかもしれないですけど、波に乗る人は楽しい。色々です」 エビカモ「あっ、湘南の人!!」 イソ「素敵なカヤッカーが前に! 内田さんだー!」 イソ&エビカモ「内田さーん!!」 内田さん「上陸するときにコケるから気を付けてね。ハハハハ(笑)」 途中でシーカヤッカーの内田正洋さんに出会い、ふたりは大興奮。内田さんのサポートもあって、上陸寸前の結構高い波にも巻き込まれず、チンすることもなく無事帰還。そんなカヌー体験の感想をふたりに聞いたところ、イソは 「波打ち際ではかなりあわてましたが、あんなに和めるアクティヴィティだとは知りませんでした。水面とほぼ同じ高さで自由に大海原を漂うことが出来るなんて、まるで自分が自然の一部になった気分がしました。今後、一生付き合っていきたいと思えるものに出会った気がします」 と早速、会場に戻ってモンベルのカタログをゲットしていました。一方、辰野社長の『泳げなくてもエスキモー・ロールさえできれば全然平気』という言葉に勇気をもらったエビカモは 「泳げないし、絶対無理って思っていたけど、夢中で漕いでいるうちにいつの間にか沖に出ていて、恐怖なんか消し飛んじゃうくらい気持ち良かった! まさに体験したことのない世界でした。次はエスキモー・ロールもマジでマスターしたいと思っています」 と、2人はかなりカヌーにハマっていました。 自然に対する素直な気持ちが大事●フリントストーンでは毎週ゲストをお迎えしていて、風間さんも内田さんも何度となく出ていただいているので、2人同時となるとかなりやりにくいです(笑)。 風間さん「今日はエイミーやる気満々だよ。足見て、足!」 内田さん「ほんとだ!」 ●なに? 風間さん「素足でカヌーに乗る気満々」 内田さん「満々だよね」 ●でしょ。当たり前じゃないですか。 風間さん「砂がついているよ」 ●朝、海辺に行っていたんです。 風間さん「千里浜はどうですか?」 ●最高ですよ。 内田さん「ここの砂はいいよね」 ●フリントストーンも取材で色々なところに行っているんですけど、私の中で海岸の印象度NO.1。 内田さん「だって、車が走れる砂浜なんだよ。渚ドライブ・ウェーっていうんだから。観光バスが浜を走っているんだからね」 ●ランニングしても気持ちいいんですよね。 内田さん「俺ね、ここの砂は黄砂が集まったんじゃないかなってちょっと思っちゃったわけ」 風間さん「ホント?」 内田さん「分かんない(笑)」 風間さん「(笑)。昔の千里浜より狭まってるって話聞いたよ。日本海側は少しづつ侵食されているんだって」 内田さん「それは太平洋側もそうなんだけどさ」 風間さん「あ、そうなの。じゃあ、日本列島は段々細ーくなっちゃうんじゃない(笑)」 内田さん「細くなってるのよ。俺ん家の下の浜なんかさ、2mくらい砂が無くなってたもんね」 ●砂浜がどんどんなくなっているんですね。 内田さん「川から砂が出て来なくなったの。川が用水路みたいになってるじゃん? だから砂が来ないんですよ」 風間さん「地球ってさ、デコボコがあるでしょ。デコボコがあれば高いところは低いところへ、低いところは高いところへって平均化するわけだからそれはそうだよね。今に太平洋も埋まっていって。それでまたバーンって隆起が起きて、その繰り返しか(笑)」 ●全てはバランスなんですね。 風間さん「そうだよね」 内田さん「加減が大事なんだよね。いい加減っていうのは悪い意味だけど、(アクセントを変えて)良い加減って言えばいい意味じゃない」 ●そうですよね。バランスという意味で言うと、自然も包み込んでくれるイメージもあれば、怖いっていうイメージもありますよね。そのバランスも良い加減のひとつだと思います。 内田さん「表裏一体だけどね」 ●みなさんは自然の優しさだけではなく、厳しい一面にも直面されていると思うんですけど、自然の中での危機管理について教えていただけますか? 風間さん「自然って厳しいでしょ。怖いから真剣になれる。真顔で向き合わなきゃいけないっていう真面目さがいいよね。そして、それを乗りきったときに解放感の中で思いっきり笑える」 内田さん「おぉー(と感嘆の声を上げる)。海の話なんだけど、海が穏やかになったりするとさ、『ありがとう』っていいますよ、私。『ありがたし!』みたいな。『こんなのはねーよなぁ』みたいな感じ? そういう時は『ありがとう』って海につい言っちゃいますね」 ●実際に危機に面にしたときの対処ってどうですか? 初めての頃ってパニックになるじゃないですか。 風間さん「誰もがパニックするよね。なので、パニックに陥らないように、色々な経験を積めば冷静になっていくからね」 ●それは経験ですか? 風間さん「経験だね。人間は楽観視するからね。必ず大丈夫って。自分の身に何かが起こりえないんだって信じているからね。でも、必ずその傲慢な態度っていうのは自然によって矯正されるよね。バランスを自覚させられるんだよね。そういったときに僕みたいな事故に遭ったりするし、そういうことが常にあるぞって常に気構えとして持っている人がプロだね。それでも事故はあるんですよ。でも、その繰り返しでもって人間は成長していくんだよね。失敗はなくちゃいけないんだけど、それが致命的であってはいけないね」 内田さん「俺、最近いつも若いカヤッカーに言うんだけどね。素直じゃないとまずいよねぇって。要するに、いくら年をとってベテランになっても、自然に対する素直な気持ちがものすごく大事だよね。『すいません!』みたいなさ(笑)。昔から日本って、海は神様だとか山は神様だとか崇め立てたじゃない。あれはそういう意味だったのかなぁって感じますね」 片山さん「自分も『山なんかねじ伏せてやる』って思ったけど、そういう時って吹雪いててダメなんですよね。『いやぁ、もう参りました。許して下さい』って負けを認めたら急に風が止んだりね。不思議なもんですよね」 風間さん&内田さん「そうなんだよねぇ」 ●それが負けるが勝ちっていうやつですかね? 風間さん&内田さん&片山さん「違うと思います(笑)」 風間さん「素直になるっていうことなんだろうね」 内田さん「結構いいこと言ったね、俺も(笑)」 ●ここで今後の予定を伺いたいと思うんですけど、芳地さんはどうですか? 芳地さん「このあとはグレーシャー・ベイっていう氷河のアラスカの海岸があるんですけど、そこのところをカヌーで旅してこようかなと思っています」 内田さん「俺も行ったことある」 ●いいですねぇ。戻られたら番組でお話を聞かせて下さいね。内田さんは? 内田さん「スケジュール把握してません(笑)。常に海にいます(笑)」 ●(笑)。片山さんは今日すぐ戻られるそうですね。 片山さん「そうなんですよ。今日は僕ちょっと戻らなきゃいけなくて、2日間でみなさんとお話が出来てよかったんですけど、またトライ&キャリーにはぜひ呼んでいただきたいと思います」 ●呼ばれなくても是非来て下さい(笑)。 片山さん「今度は一般参加で(笑)。カヌーで来ようかな(笑)」 ●カヌーで?(笑) 片山さん「相模湾からじゃ遠いな(笑)」 風間さん「太平洋をバーッといって・・・」 片山さん「もっと遠いじゃないですか!(笑)」 内田さん「半年くらいかけてね(笑)」 ●来年は内田さんも一緒にカヌーでここまでいらして下さいね(笑)。 内田さん「俺はいいよ!(笑)。半年くらいかけてくるっていうのもいいよね」 ●楽しみにしています(笑)。風間さんは? 風間さん「今年の俺はすごいですよ。誰も出来ないことをやるんだけど、入院(笑)」 (一同大爆笑)片山さん「それはできないなぁ(笑)」 風間さん「復帰第1弾として杖ついて富士山に登ろうと思ってるの。で、頂上に登って『俺は復活したぞー!』って言いたいんだよね(笑)」 ●(笑)。今日はどうもありがとうございました。 ゲストにカヌーイスト「野田知佑」さん、モンベルの社長「辰野勇」さん、バックパッカー「シェルパ斉藤」さんをお迎えした公開録音1日目、トライ&キャリー2005取材レポート第1弾もご覧ください。
このほかのトライ&キャリー・レポートもご覧ください。
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■モンベルのカヌー&カヤック体験プログラム
モンベルでは、関東地区では埼玉県長瀞を拠点にカヌーやカヤックの体験プログラムを実施しています。カヌーやカヤックに興味はあり、ぜひ1度体験してみたいという方は参加してはいかがでしょうか。
■公開録音に出演していただいたゲストの方々のホームページアウトドア・ライター芳地直美さんのHP:http://www.shimakazi.com シーカヤッカー内田正洋さんがホストを務めるTVKテレビの番組『湘南』のHP:http://www.tvk-yokohama.com/shonan/ レーシング・ドライヴァー片山右京さんのHP:http://www.team-ukyo.com/ 冒険ライダー風間深志さんのHP:http://www.kazama-world.com/ 風間さんが主宰する地球元気村のHP:http://www.chikyu-genkimura.com/ ■オカリナ奏者「宗次郎」さん情報
ニューアルバム『Ocarina Wind Family』
Ocarina Wind Familyコンサート
宗次郎さんのHP:http://sojiro.net/ |
オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY
/ CRAIG CHAQUICO」 M1. DOWN BY THE SEA / KALAPANA
M2. WALK ON WATER / EDDIE MONEY
M3. 海へ来なさい / 井上陽水
M4. 遥かなる尾瀬(LIVE) / 宗次郎
M5. GRACIAS(LIVE) / 宗次郎
油井昌由樹アウトドアライフ・コラム・テーマ曲
「FLASHES / RY COODER」
M6. FREE / DONAVON FRANKENREITER featuring JACK JOHNSON
エンディング・テーマ曲
「THE WHALE
/ ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」 |