2009年7月26日

島系環境ライター・有川美紀子さん
小笠原電話レポート第2弾・2009年7月編

有川美紀子さん
 現在、小笠原で“島系環境ライター”として活動されている有川美紀子さん。
 この番組では小笠原特派員として先月から電話レポートをお願いしているんですが、前回は、小笠原の国立公園区域の見直しがあったというお話でした。今回はどんなお話についてレポートしてくれるのか、有川さんにお話をうかがってみましょう。

●有川さーん! 1ヵ月ぶりのご無沙汰です。

「ご無沙汰しています。」

●7月22日に皆既日食がありましたが、有川さんはツアーに参加されたそうですね。

「そうですね。小笠原のツアー・デスクというところが主催している母島丸のツアーに乗りまして、母島から南南西へ約35キロの地点まで行ってまいりました。」

●東京は雨と曇りで全く見えなかったんですよ。

「そうなんですか! 小笠原はおかげさまで完全快晴 & 完全皆既が見られました。」

●優越感でいっぱいって声をされていらっしゃいますね!(笑)

「(笑)。私たちが行った海域では、5分30秒間、皆既日食を見ることができまして、ダイヤモンド・リングもくっきりと見ることができまして、まさに生まれたての光というか、新世界を作る光のような美しさを見ることができました。」

●人生観が変わるくらい美しいと聞いたことがあるんですが、やっぱり皆既日食によって考えさせられるものがありましたか?

「そうですね。太陽がすごいっていうのが一番で、暗くなってくると温度は下がりますし、ちょっとでも明るくなってくると、たちまち温度は上がるし、すごい勢いで明るくなっていくんですよ。いかに日頃、太陽にお世話になっているかってことが分かりました。」

●島系環境ライターとの有川さんとしては、これからの島での生活においても、太陽の感じ方というのが変わっていくと思うんですけど、夏本番の小笠原ではサマー・フェスティバルも開催されるそうですね。

「はい。父島を中心として、8月の1ヵ月の間にほぼ毎日といってもいいくらい、色々なイベントが行なわれるような期間がありまして、それをサマー・フェスティバルといっています。で、自然が好きな方にオススメしたいのは、8月4日と13日に午後5時から父島の大村海岸でウミガメの放流が行なわれます。」

●これは誰でも参加できるんですか?

「はい。誰でも参加可能ですし、無料です。小笠原にはアオウミガメの研究組織がありまして、小笠原海洋センターというんですけど、そちらの方が30分ほどのレクチャーをしたあとに、今回は1歳ガメを8頭ずつ2日間にわたって放流するというイベントになっています。」

●素敵ですねー!

「同じようには母島でもウミガメ放流が行なわれまして、8月4日と8日になぎさ公園で誰でも参加可能で無料で行なわれますので、それぞれ観光協会のホームページをご覧になっていただければ情報が得られます。」

●分かりました。夜には星空観察会なども行なわれるそうですね。小笠原で見るお星様はさぞ、キレイなんでしょうね。

「星がありすぎて、どれがメインの星座を形どっている星か分からないくらいゴチャっとありますので、8月5日と12日、星空観望会として、小笠原に天文科学っていう同志の集まりがあるんですけど、その方たちの解説を聞きながら交替で望遠鏡で観察するというイベントがあります。」

●今回のレポートはうらやましい感じでくやしいので(笑)、また来月も楽しいレポートしてくださいね!

「分かりました(笑)。みなさん、お越しになるのをお待ちしています。」

ありがとうございました。また来月もレポート、よろしくお願いします。小笠原の母島に暮らす“島系環境ライター”有川美紀子さんでした。

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