環境地方自治
（2008.04.14）

千葉県柏市で市民による気象観測がスタート

　ピンポイントで地区を限定して行なわれている天気予報が人気となっているが、今年6月の運用を目指して千葉県柏市でユニークかつ新しい天気予報システムが導入される。これは市民参加型の気象観測といえるもので、温度・湿度、風速・風向き、降雨量を観測できる簡単な装置を市民50人に無料で貸し出し、その観測データをインターネット回線で集積し、パソコンや携帯電話のサイトで閲覧できるようにするというもの。
　これによって柏市では市内に50ヶ所の気象観測拠点を持ち、この地域に特化した気象予想や、局地的な豪雨・突風といった災害を未然に予測し被害を減らせるとしている。今まで我孫子市や船橋市には気象庁の地域気象観測所があったが、柏市にはなかったことから考え出されたものであるということだ。
　このシステムの運用には千葉大学環境健康フィールド科学センター、ウェザーニュース、市民団体のかしわ環境ステーションが共同であたることになっている。
　現在、参加者を募集中。問い合わせは、千葉大環境健康フィールド科学センター（０４・７１３７・８００２）まで。（50人に達した時点で募集は終了します）