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(2008.04.17)

将来のエネルギー問題を解決する夢の技術、大阪大学で成功

 化石燃料に代わる究極のエネルギーといわれる核融合エネルギーの実現に向けた第一歩となる実験が、このほど大阪大学で成功・発表された。核融合エネルギーとは、原子核同士を近づけて核融合反応を得、それをエネルギーとして活用するもので、それを実現するには1億度以上の温度が必要で、原子核が電子とイオンに電離している状態、プラズマの生成が必要不可欠となる。このほど大阪大学で成功した実験は強力な加熱レーザーを設置しそれを照射することでプラズマを生成するという技術。
 これによって大阪大学レーザーエネルギー研究センターでは、2011年度以降、核融合の点火と燃焼に向けた本格実証の段階に移行する方針だという。この技術が順調に進んでいけば世界のエネルギー問題の抜本的解決も可能となるだけに、同センターの今後の取り組みが注目される。
 ちなみに、核融合発電の特徴は、原料として有効な重水素は海中に無尽蔵に存在し、化石燃料と違って掘り尽くすという心配がまずないこと。炉心は超高温になるが蓄えられているエネルギーはごくわずかなので、核分裂と違って暴走する危険がない。さらには、核分裂のように高レベル長寿命の放射性廃棄物の問題はない。しかも温室効果ガスはゼロと、まさに夢のエネルギー。問題点はといえば、超高温になるプラズマを閉じこめる必要性から炉心の材料を適切に選ぶ必要があることと、大量の電力を得るためには装置が巨大化することが考えられる。このあたりが今後の開発の課題となりそうだ。

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