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+気候変動/地球温暖化+
(2008.06.08)

ヒートアイランドの影響

 先ごろ気象庁が発表した、ヒートアイランドに関する調査結果によると、東京の1月の平均気温は、50年で2.62度、上昇していたそうです。
 気象庁は半径7キロの円内で、建物や道路などの人工物が覆う率を「都市率」と定義し、全国62地点で気温との関係を70年以上に渡って調べているそうですが、「都市率」が一番大きいのは、92%の東京で、過去50年で1月の平均気温が最も上昇。過去10年で0度未満の冬日が最も減ったということです。
 また「都市率」60%以上で、1月の平均気温の上昇が大きかった上位10地点の2位は「都市率」72%の札幌、3位は「都市率」37%の帯広と、北海道でも着実にヒートアイランドの影響が出ているようです。ちなみに、都市化の影響が少ない北海道の網走市や山形市、千葉県の銚子市など17地点でも、1月の平均気温は50年で平均1.06度、上昇しているそうで、これは温暖化の影響と見られています。
 ヒートアイランド現象というと、夏をイメージしがちですが、冬の方がその影響が見えやすいのかもしれませんね。ただ、これからどんどん暑くなって、エアコンを使用する率が高くなる夏は、ヒートアイランド現象を悪化させないための工夫が必要。東京農業大学 造園科学科の教授「近藤三雄」さんに都市の緑化や屋上緑化のお話をうかがったばかりですが、そんな工夫の一つとして大々的な都市の緑化を1日も早く進める必要があるのではないでしょうか。

▲近藤三雄さんインタビュー『東京農業大学・教授、近藤三雄さんの「屋上緑化、都市緑化のススメ」』(2008.06.01放送)

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